元号が令和へと変わり、暗号資産の下落相場も落ち着きを見せ始めています。
暗号資産市場の春の訪れは2020年頃と、もう少し待つ必要があると感がられますが、市場全体が上向いていくことが期待されています。
そこで今回は、令和の時代に期待を込めて、今後注目すべきと考えられる5つの暗号資産をご紹介します。
令和の時代こそ注視すべき暗号資産市場の節目
ビットコインの価格が暴落したことで暗号資産市場全体が落ち込んだことにより、投機目的の投資家は離れていった一方で、暗号資産はキャッシュレス化の追い風もあって決済手段として採用されるようになるなど、より私達の生活に密着した存在に形を変えつつあります。
また、暗号資産関連のサービスも存在感を強めてきており、特に暗号資産市場への参入に前向きな機関投資家向けに提供されるサービスは、今後も引き続き注目すべき項目として数えられています。
アメリカの信頼性の高い金融機関であるフィデリティという大手資産運用会社が、富裕層やヘッジファンドなどといった450ほどの機関投資家に対して行ったインタビューによると、機関投資家の約22%は暗号資産を保有しており、今後の5年間ほどで手元にある暗号資産を倍にする予定だとされています。
機関投資家がこれだけ暗号資産に対して前向きだということは、遠くない将来で市場が春を迎えると期待しても良いと推測できます。
また、2020年の5月頃に控えているビットコインの半減期も、暗号資産市場に前向きな影響を与える重要な項目の1つとして挙げられています。
これまでの市場動向を考慮すると、半減期を迎える1年ほど前からビットコインの価格が徐々に上昇することが予想されており、実際にビットコインの価格が回復傾向となっていることから、2020年に控えている半減期は暗号資産市場の注視すべき節目として捉えておくべきだと考えて良いでしょう。
令和の時代に注目すべき5つの暗号資産
先に述べた半減期に伴うビットコインの価格上昇により、暗号資産市場から撤退していたマイナー達が再びマイニングを行う動きをみせているため、半減期はマイナーにとって非常に重要な節目として注視しておく必要があります。
また、キャッシュレス化が加速するのに伴って、新しい決済手段として今後成長していく暗号資産は何なのか世界が注目しているので、それについても情報収集をした方が良いでしょう。
以上のことを踏まえて、ビットコイン以外で今後注目しておいた方が良いと考えられる暗号資産を、5つご紹介します。
①バイナンスコイン
暗号資産の取引所であるバイナンスが発行しているバイナンスコインは、元々通貨としての目的よりも、バイナンスで取引を行う際に手数料を安く抑えることができるコインとして認知されていました。
しかし現在は、決済通貨としての機能も果たすようになるなど、利用機会の幅が広がってきています。
また、最近はバイナンスチェーンという独自のブロックチェーンのメインネットも公開され、バイナンスコイン以外の暗号資産の価格が低迷している中で、バイナンスコインは2018年1月頃の過去最高値を他の暗号資産よりも先に更新するまでになっています。
これらのことに加えて、これからの暗号資産市場ではバイナンスチェーン上で多くの暗号資産が発行されると考えられていることから、バイナンスコインは今後の成長が見込まれる重要な暗号資産の1つだといえます。
②トロン
トロンはすでに、分散型アプリケーションの開発基盤として活用されている仮想通貨です。
このトロンを発行しているトロン財団は、トロンの利用を前提としたブロックチェーンゲームなどの開発を進めています。
多くの暗号資産が資産という位置づけである現状において、トロンは使用することを積極的に促しており、ゲームなどといった環境は一般ユーザーが実際にトロンを使用する場として非常に馴染みやすいことから、今後さらなる普及の拡大が予想できます。
③カルダノエイダコイン
カルダノエイダコインは昨年大幅な下落率を記録しましたが、多くの投資家からの指示は衰えず、今後の開発への期待が高まっています。
これからさらに開発が進められることで、多くのアプリケーションやプロジェクトなどがカルダノエイダコインのブロックチェーン上で展開するといわれていることから、今後勢いを増していく暗号資産として注目されています。
④リップル
リップルはすでに世界中の金融機関での利用を担っている他に、日常的な決済やインターネット上でのチップのやり取りにも利用されるようになってきているなど、私達の生活への普及が拡大しています。
現在はリップル社だけでなく、コミュニティの間でも新しいアプリの開発が活発であるため、今後さらに多くのサービスが展開されていくだろうと考えられています。
⑤ネム
ネムは世界各国の様々なプロジェクトに利用されるなど、国家レベルで活用の広がりをみせている暗号資産です。
以前に暗号資産の取引所から巨額のネムが流出する事件がありながらも、その信頼を維持しているネムは、今後さらに多くの国家プロジェクトで採用されることが予想されています。
以上にご紹介した5つの暗号資産以外にも、期待値が高まって価値が高まると考えられる暗号資産があるならば、マークしておいて損はないと考えられます。