ビットコインのETFがアメリカの証券取引所に上場したことで、価格が高騰したことは記憶に新しいところですが、それと同じことがイーサリアムでも起きるかもしれません。
そこで今回は、イーサリアムの今後の展望と、ビットコインと同じ道をたどるか否かについて考えてみたいと思います。
イーサリアムETFのニュース報道でイーサリアムは「爆上げ」
ビットコインに続いてアメリカでイーサリアムのETFが承認されるのではないかとの報道が流れると、イーサリアムはそれに素直に反応しました。対円でそれまで40万円台まで落ちていた価格が60万円を超える局面もありましたが、これは明らかにETF関連の報道が理由でしょう。
それでは、直近のイーサリアム円チャートを見てみましょう。
引用元:TradingView
ETF関連の報道が出たのは、2024年5月です。そこからの急騰ぶりは、チャートを見ても明らかです。それまで緩やかに下落していたところに、目が覚めたかのような値動き。
一般的に暗号資産はテクニカル主導で動くことが多いため、それまで緩やかな下落トレンドを形成していたことがテクニカル的には「正解」でした。しかしそれを覆すかのような値動きが起きています。元からボラティリティが高い暗号資産だけに、こうした報道があると大きな動きにつながりやすく、ひとまずそれまでの下落トレンドは「なかったこと」になっているように見えます。
ビットコインのETF承認では1,000万円超え
暗号資産の時価総額トップで名実ともに「雄」といえるのが、ビットコインです。イーサリアムは時価総額で2位につけているため、暗号資産のツートップともいえます。ETFの承認もこのまま実現すればビットコインに続いて2例目になるため、その意味でもイーサリアムはビットコインに次ぐ暗号資産であることがよく分かります。
ビットコインのETF承認はインパクトがとても大きく、対円では1,000万円を超える引き金になりました。すでにビットコインは1,000万円台で定着しているので、「高値安定」です。
イーサリアムがビットコインに次ぐ存在であることを考えると、ビットコインのような高騰が起きるかもしれません。
イーサリアムにはPoSマイニングという武器もある
イーサリアムはビットコインの「2番手」ではありません。成り立ちや運営、用途など多くの部分でビットコインとは異なる暗号資産です。だからこそビットコインに食われてしまうことなく独自の勝ちを保っているわけですが、そんなイーサリアムにはマイニングの面で大きな特徴があります。
それは、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)です。マイニングに参加するために高出力のマイニングマシンを稼働させるのではなく、イーサリアムではステーキングでマイニングができます。一定以上の金額を預けておくことで参加できるため、電力の大量消費といった問題がありません。
ビットコインはマイニングに伴う電力消費が常に課題となりますが、それがないイーサリアムには潜在的な爆発力があります。すでに高騰が始まっていますが、今からでも仕込んでおくと、面白いのではないでしょうか。