こんにちは、和上住電の石橋です。
私のことをよくご存知の方にとっては今さらかも知れませんが、私は大のクルマ好きです。
カッコいいスポーツカーやスーパーカーなどに憧れた少年時代を過ごし、やがて大人になってそれを実現できるようになった時の喜びは、今でも持ち続けています。
愛車に乗ってハンドルを握っている時の私は、おそらくただのクルマ好き少年の顔になっていることと思います。
さて、日本を代表する自動車メーカーと言えば、トヨタです。
円高や東日本大震災、さらには新興国の自動車メーカーとの競争など、日本の自動車メーカーにとっては逆境が続いている昨今ですが、そんな中でもトヨタは激減していながらもしっかりと黒字を出し、自動車メーカーとしての立場を守り続けています。
往年の名車をたくさん世に送り出してきたトヨタだけに、これだけでも充分カッコいいと思うのですが、そんなトヨタがさらにカッコ良く見えるニュースがありました。
それは、トヨタが誇る伝説の名車「ハチロク」です。
ハチロクというのはクルマ好きの方であれば知らぬ人はいない、伝説の「86トレノ」「86レビン」のことです。
すでに30年近く昔のクルマなのですが、今でもクルマものの漫画や映画などには頻繁に登場し、FRスポーツの代名詞であったハチロクに対する多くの人のリスペクトを感じさせてくれます。
そのハチロクが、遂に復活することになりました。
最近の自動車市場はエコカーやコンパクトカー、ミニバンなど低燃費であることや便利であることが優先され、かつてのようなスポーツカーは市場から完全に無視されていました。
その傾向を示すように、ハチロクはその後トレノもレビンも生産終了となり、他メーカーのスポーツカーも続々と生産終了となりました。
そんなご時世で、トヨタはあえてハチロクを復活させ、「クルマに乗る楽しさ」を知って欲しいというコンセプトを打ち出したのです。
新型ハチロクに対するトヨタの情熱は相当なもので、発表会では豊田章夫社長が直々に登場してパフォーマンスを披露するなど、会社を挙げてのプレゼンテーションでした。
ところで、現在のトヨタ社長である豊田章夫氏は苗字を見ても分かるように、創業者であるトヨタ一族の人です。普通に考えると「ドラ息子」なのですが、この人はただのドラ息子ではないのです。
なんとプロ級の腕前を持つ国際C級ライセンス保有者で、クルマの開発に欠かせないテストドライバーの資格を持っているのです。
このハチロクは、豊田社長が自分でハンドルを握ってテストドライバーを務め、納得がいった上でようやく正式な発表となったそうです。
おそらくこの豊田社長も大のクルマ好きで、私と同じようにハンドルを握っている様子はクルマ好き少年だったのでしょう。
そんなクルマ好き少年がハチロクを操る動画がありました。
本当に嬉しそうですね。
ちなみに、ここにある「MORIZO」というのは豊田章夫社長のことです。彼は公式サイトなどでもモリゾウという名義で発言をしたりしています。
なんだか、見ている私まで嬉しくなりました。クルマを楽しむというのは、まさにこういうことなのです。
ここまでトヨタが本気になっているハチロクは、早くもネット上でかなり話題になっており、前評判だけでもかなりの売れ行きになりそうです。
優等生のクルマばかりが売れていた自動車市場において、久しぶりに登場した「不良少年」。
日本を代表する自動車メーカーであるトヨタのこれからと、そこから生まれる「不良少年」の動向に注目していきたいと思います。