日本人が内向きになっているという論調を、最近よく耳にします。
もともと日本は四方を海に囲まれた島国なので、島国根性と言いますか、日本国内だけで物事を考えてしまう傾向があります。
しかし、地球全体から見ると日本列島なんてちっぽけなもので、せっかくここまで情報が国境を越える時代だと言うのに、内向きになってしまうのは実にもったいないことです。
没落する日本、成長する中国、韓国。
よくそんなことも言われますね。
日本が築き上げてきた技術やビジネスモデルをそっくりそのままコピーして何が成長だと言いたくもなりますが、日本と中韓にある大きな違いがひとつあります。
それは、日本が内向きな傾向を持っているのに対し、中韓はとても外向きです。
特に国内市場が大きくなく、外に出ていかざるを得ない韓国については、外向きという点においては日本をはるかにしのいでいます。
その証拠に、米国カリフォルニア州に在住している東洋人の中で、韓国系住民は群を抜いて多いという事実があります。あの13億人もの人口を抱える中国よりも多いのですから、その比率がいかに高いかお分かりいただけると思います。
世界中に「リトル・ソウル」を作りながら外を目指す韓国人に対して、日本人は景気低迷もあってすっかり自信を失って、内向きの傾向がさらに強くなっているようにも感じます。
こんな状況が続いて、良いはずはありません。
そんな中で、とても面白い日本人のことを知りました。
インドネシアで大ブレイク中の日本人シェフ、原田弘光さんという人です。
まずは、どんな人なのか画像がありますのでご覧ください。
(写真:下部で参照の産経ニュースより)
いかがですか?
この何とも言えない楽しそうな光景!
隣にいる女性は、インドネシアで人気の女性タレントだそうです。
この原田さんという人は、インドネシアのジャカルタで日本料理店を経営しており、そのお店が繁盛する中で有名になり、ついにテレビでも人気者になったのです。
「ファン・クッキング」という料理番組で明るく振る舞いながら料理を作り、スタジオに来ている女性客に対しても「イブ・イブ(奥様方)」と絶妙なイジり芸を見せるあたり、まさにみのもんたのようです。
現在、インドネシアは経済成長中で、その中で健康志向が広まっているそうです。
健康な食事を考えると日本料理が筆頭に上がるのは世界どこでも同じなので、この原田さんもそんな日本食ブームに乗って人気者になったというわけです。
単身でインドネシアにわたり、努力をして日本料理店を繁盛させ、ついには現地の人気者になる。
こんな外向きな日本人がもっと増えれば、本当に素晴らしいと思います。
この原田さんを見ていると、単身アメリカにわたってソースの会社をおこし、大きな会社に育て上げた「吉田ソース」の社長を思い起こします。
何というお名前だったのかは忘れてしまったのですが、日本人ビジネスマンには無いような明るい振る舞いでテレビの人気者になり、ついには自分の会社のソースをアメリカの食卓で定番の調味料にしてしまったのです。
今でも「Yoshida Source」アメリカでは定番となっており、この社長さんはますます元気にアメリカで活動されています。
このように、海外で活躍している日本人を見ると、本当に尊敬したい気持ちになります。
たくさんの苦労はあったと思いますが、それを乗り越えて明るく振る舞い、成功を成し遂げる姿には、勇気をもらう思いです。
これとは逆に、日本にやってきて努力している外国人もたくさんいます。
彼らの頑張りを見ていると応援したくなる日本人は多いのではないでしょうか。
海外に飛び出していって、現地の人たちの応援を受けながら成功していく日本人たちもきっとそうなのだと思います。
こうやって、もっともっとたくさんの日本人が世界で活躍して欲しいと心から願いたいと思います。