2025.04.01
カーポートに防犯カメラを設置するメリット!カメラや設置場所選びのポイントも紹介!

今回は、自宅の駐車場に防犯カメラシステムを設置する必要性や、実際に防犯カメラを設置する際におさえておきたい注意点などについて解説したいと思います。
近年では、一般住宅での防犯意識が高まっていて、自宅に防犯カメラシステムを設置するというお宅が増えています。一般住宅への防犯カメラの設置は、その住宅の防犯性を高めることができるだけでなく、周辺地域で起こる犯罪を抑止することも出来るなど、地域防犯の面でも設置が推奨されています。実際に、自治体によっては、いくつかの条件を満たさなければならないものの、一般住宅への防犯カメラの設置を手助けするため、設置にかかるコストの一部を補助してくれる補助金制度などを設けている地域が増えています。
ただ、防犯カメラシステムの設置には、それなりのコストがかかってしまうこともありますし、設置することで得られるメリットなどがいまいちイメージできないことから、本当に必要性のある設備なのか疑問に感じるという方もいます。また、導入を検討している方でも、どのようなタイプの製品を設置すれば良いのか、どこに設置すれば良いのかが分からず、導入を躊躇してしまうなんて方も多いようです。そこでこの記事では、カーポートに防犯カメラの設置を検討している方に向け、その必要性や導入時の注意点を解説します。
カーポートに防犯カメラが必要な理由
それではまず、カーポート(駐車場)に防犯カメラシステムの設置が必要な理由から解説します。近年では、空き巣などの侵入犯罪の抑止のため、一般住宅への防犯カメラシステムの設置が進んでいます。これは、一昔前と比較すると、防犯カメラやレコーダーの販売価格が下落していることも大きな要因で、近年では、インターネット上の通販サイトなどで、録画機能も搭載した防犯カメラが1万円を切るような価格帯で販売されるようになっているのです。中には、専門業者に設置を依頼しなくても、一般の方がDIYで設置、設定することができるような製品もあり、その他の防犯対策と比較すると、コストパフォーマンスが非常に良いとみなされるようになったのだと思います。
それでは、住宅での侵入犯罪抑止ではなく、カーポートなど駐車場に防犯カメラを設置する必要性は本当にあるのでしょうか?実は、昨今の自動車盗の被害場所をまとめたデータなどから考えると、駐車場にこそ防犯カメラが必要と考えられるような状況になっているのです。
以下で、警察庁が公表している自動車盗難に関するデータから、駐車場での防犯カメラの設置の必要性を考えてみたいと思います。
自動車盗難の駐車場所別認知件数トップは一般住宅の駐車場!
自動車の盗難と聞くと、車に鍵を挿したまその場を離れてしまい、他人に乗り去られてしまう…なんてケースをイメージする方が多いかもしれません。しかし、自動車の盗難については、そのほとんどがキーレスの状態で盗まれているというデータがあります。実際に、警察庁がまとめているデータによると、平成15年から令和5年までの自動車盗難について、毎年キーレス状態であった自動車の盗難が7割以上だったとされています。特に昨今では、スマートキーと呼ばれるスタイルが一般的になっていて、鍵穴を必要とせず「車に近づく・触れるだけ」で操作できる自動車がほとんどなので、キーレス状態での盗難が多いのは当然と言えるでしょう。そして、このタイプの自動車は『リレーアタック』と呼ばれる方法で、簡単に動かすことができるとされ、盗難被害を防ぐことができないケースが多いのです。
以下の表は、自動車盗難の発生場所をまとめたものです。
引用:警察庁資料より
上の表から分かるように、自動車盗難の認知件数そのものは、平成15年と比較すると大幅に減少しています。これは、自動車の盗難防止対策が功を奏していると考えられるのですが、盗難場所に注目してみると、決して安心できない状況と考えられます。と言うのも、自動車盗難が発生した場所について、一般住宅での犯行件数は、その他の場所と比較すると、減少割合がかなり少ないと言えるのです。例えば、一般住宅以外の駐車場で見ると、平成15年に4万件だったものが令和5年には1,500件と大幅な減少を見せています。しかし、一般住宅の駐車場に関しては、5,000件程度から2,300件と、そこまで大きな減少を見せていないのです。これは、コインパーキングなど、商業用の駐車場には防犯カメラが必ず設置されているものの、一般住宅の駐車場にはカメラが設置されていないケースが多いというのも要因の一つになっているはずです。令和になって以降、自動車盗難の発生場所は、3割以上を一般住宅が占めるようになっており、令和5年にはいよいよ40%に迫るという状況になっています。
このデータからも分かるように、自宅の駐車場に停めている愛車を盗難被害から守るには、駐車場への防犯カメラの設置など、防犯対策が必要不可欠な状況になっていると言えます。特に、昨今は、エンジンの始動やアイドリング時もほとんどエンジン音が生じない自動車が増えています。そのため、家族が寝静まっている深夜帯にリレーアタックにより車を動かされた場合、朝までそれに気づくことができない…なんてケースが非常に多いです。この場合、盗難された自動車を追いかけるため、また犯行の証拠と犯人の手がかりを残すためにも、防犯カメラが非常に有効に働くと考えられます。
カーポートに防犯カメラを設置するメリット
前項でご紹介したように、昨今の自動車盗難の発生場所は、一般住宅の駐車場が最も多くの割合を占めています。自動車のスマート化が進み、キーレスエントリーが一般的となった昨今では、自動車の防犯性能は飛躍的に向上したと考える人が増えています。しかし、自動車の防犯機能が進化するのに合わせて、盗難手口も進化しているため、その他の部分で盗難を防がなければならないのは変わっていないのです。
そして、一般住宅の防犯性を高めるための手段としては、防犯カメラの設置が非常に有効とされています。それでは、この防犯カメラをカーポートに設置すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか?以下で見ていきましょう。
メリット1:犯罪の抑止効果が得られる
防犯カメラは、録画による証拠機能が注目されがちですが、実は犯罪を未然に防ぐという効果が最も大きなメリットとされています。
自動車の盗難や空き巣などの侵入犯罪を行う犯人と言うのは、突発的に犯罪を犯すのではなく、侵入の前に必ず現場の下見をするとされています。これは、犯行の際に住人と出くわさないよう、そこに住む人の生活パターンを確認する、人目に付かない場所を探す、犯行後の逃走経路を確認することなどが目的です。
それでは、下見に来た場所に防犯カメラがしっかりと設置されていた場合、どのような印象を与えるでしょうか?人目につきにくい立地であっても、防犯カメラが設置されていれば、自分の犯行は必ず証拠が残ってしまうことになりますし、常に監視されながらの犯行となるため侵入を躊躇するようになるとされるのです。逆に、駐車場などに防犯カメラが設置されていないと分かれば、安心して犯行を行えると考えられ、犯罪のターゲットになりやすくなるとされます。
防犯カメラは、犯行の証拠を残すことで、侵入を躊躇させるなど、犯罪の抑止効果が得られる点が大きなメリットです。
メリット2:証拠を確保できる
一般の方が防犯カメラのメリットとして認識している能力がこれだと思います。
防犯カメラを設置していれば、犯行を動画として残すことができます。車上荒らしや自動車盗難の被害に遭った際でも、防犯カメラの録画データを見返すことで、トラブルの早期解決につなげることも不可能ではありません。
例えば、駐車場に高画素数の防犯カメラを設置していた場合、不審者の顔や服装、不審者が乗っていた車両のナンバーなど、細部まで証拠として残すことができます。そのため、万一の際でも事件の詳細を警察が素早く把握することができるようになるのです。
不審車両のナンバーや不審者の顔などが残っていれば、素早く警察が捜査に動き出すことができ、犯人を特定して愛車を取り戻せる可能性が高くなるでしょう。
メリット3:子供のいたずらなど、ご近所トラブルも防止できる
駐車場にゲートなどを設置しない、オープン外構を選択している住宅の場合、駐車場には不審者だけでなく、近所のお子様なども自由に出入りできるようになります。
近所の子供が駐車場に侵入した場合、悪意が無い場合でも愛車を傷つけられてしまうことも珍しくありません。自宅の駐車場の前でボール遊びなどをして、車にボールをぶつけてしまう、自転車などを愛車にぶつけて傷つけてしまう…なんて可能性はどうしても残ってしまうことでしょう。
防犯カメラを設置していれば、こういったご近所間の問題も素早く解決することができるようになります。カメラの録画データを見返せば、なぜ愛車が傷ついたのか、その理由を確認でき、近所の子供が原因の場合、その責任を追及することも可能です。また、駐車場内で遊んでいることが録画データで確認できれば、事前に子供に立ち入らないようにお願いしに行くことも可能になります。
メリット4:地域防犯に貢献できる
駐車場に防犯カメラを設置する場合、前面道路もある程度画角に入ることから、地域防犯に一役買えるというメリットが得られます。
例えば、ご近所さんの家が空き巣や車上荒らし、自動車盗難の被害に遭った際、あなたの家に設置している防犯カメラに犯人の姿が移る可能性があるでしょう。この場合、その録画データを警察に提出することで、トラブルの解決に役立つ可能性があります。
この他にも、下見の段階で近所に防犯カメラがあることを理由として、犯行を諦める可能性も生じるなど、周辺地域の防犯性を高めることができるというメリットが得られます。
防犯カメラの種類について
ここまでの解説で、カーポートに防犯カメラを設置したほうが良い理由や実際に防犯カメラを設置することで得られるメリットが理解していただけたと思います。
一般住宅の駐車場は、自動車盗難の犯行現場になりやすいという特徴があることから、愛車を守るためにも防犯カメラの設置が推奨されているのです。
ただ、実際に防犯カメラの設置を検討した時には、この製品の種類について理解しておく必要があります。近年、防犯カメラの需要が一気に高くなっていることもあり、さまざまな製品が登場しています。そこでここでは、主な防犯カメラの違いである、形状と電源の供給方法の違いについて簡単に解説します。
防犯カメラの形状について
まずは防犯カメラの形状についてです。駐車場など、屋外に設置することを想定した防犯カメラにも、BOX型(パレット型)と呼ばれるカメラとドーム型のカメラがあります。それぞれ、防犯カメラとしての特徴が少し異なるので、以下で解説します。
BOX型(パレット型)防犯カメラ
四角の箱型や筒状の防犯カメラは、BOX型やパレット型と呼ばれています。このタイプは、主に屋外や店舗の防犯カメラとして設置されることが多いです。
BOX型カメラは、誰が見ても防犯カメラと分かる形状をしていて、存在感があることから「監視されている」と言う印象を与えやすいのが特徴です。このタイプは、あえて目につきやすい場所に設置することで、不審者の侵入を防ぐなど、犯罪の抑止効果が得られるとされています。基本的に、レンズが向いている方向のみの撮影となるため、広範囲をカバーするには複数台の設置が必要となります。
ドーム型
ドーム型カメラは、いわゆるUFOのような丸みのあるドーム状の形状をしたカメラです。照明のように、天井に貼り付ける形で設置します。
ドーム型の防犯カメラは、本体そのものが目立ちにくく、環境に馴染みやすいという特徴があるため、店舗などではお金を取り扱うレジ部分に設置されることが多くなっています。ドーム型は、レンズが向いている方向なども分かりにくいですし、形状的に威圧感なども与えにくいため、お客様に不快感を与えず防犯効果を高めることができます。また、屋外設置の場合でも、不審者が見つけにくい死角に設置することが可能となるため、証拠を残す能力は非常に高いと言えます。
このほか、ドーム型の防犯カメラは、広範囲をカメラで抑えることができるという特徴があり、駐車場などの場合、一箇所に設置するだけで駐車場全体をカバーできるような製品もあるのが特徴です。
駐車場の監視などを目的に設置される防犯カメラは、主に上記の2種類の形状から選ぶこととなります。
電源の種類について
防犯カメラの設置において、皆さんがおさえておかなければならないのが電源の種類です。実は、防犯カメラには、有線タイプと無線タイプがあり、設置環境に合わせて適切な種類を選ばなければならないのです。
ここでは、有線タイプと無線タイプの防犯カメラについて、それぞれの特徴を解説します。
有線タイプ
有線タイプは、電気配線を使って電力供給をする防犯カメラで、安定した電力供給が可能になるため、長時間の録画や高解像度のカメラに適しています。ただ、カメラの設置に際しては、配線工事が必要不可欠となるので、手間や費用がかかってしまいます。また、カーポートなど、屋外に設置する防犯カメラの場合、配線が露出することで景観を損ねる恐れがある他、不審者に配線を切断されることで犯行の証拠を残せなくなるといった不安が残ってしまいます。
無線タイプ
無線タイプは、電池やバッテリーで動作する防犯カメラで、配線が不要で誰でも簡単に設置できることが特徴です。ただ、電池やバッテリーを使用する防犯カメラの場合、定期的な充電や電池交換が必要になるので注意が必要です。最近では、小型の太陽光パネルが一体となった無線タイプの防犯カメラが登場していて、このタイプであれば定期的な充電などは不要です。しかし、太陽光発電一体型の防犯カメラは、普段映像をチェックしないという運用方法になりがちで、気付かないうちに故障して録画が停止していた…なんてパターンがあるので注意しましょう。
なお、近年では、カーポートの屋根にソーラーパネルを設置したソーラーカーポートが登場しています。このタイプのカーポートを採用している場合、屋根部分のソーラーパネルで発電した電力で防犯カメラを動作させることができるようになります。
防犯カメラを設置する際は、カメラが動作するために十分な電力を確保しなければならないため、電気の供給方式もきちんと選ばなければいけません。
カーポートに適した防犯カメラと設置場所のポイントについて
駐車場の防犯性を高めるため、カーポートに防犯カメラの設置を検討している方に向け、設置場所に関する注意点と駐車場に適した防犯カメラの機能についてもご紹介していきます。
近年では、インターネット上の通販サイトを利用すれば、防犯カメラも簡単に手に入れることができます。そのため、DIYにより防犯カメラの設置を行う人が多くなっているのですが、中には不適切な方法で防犯カメラの設置が行われているケースもあります。
防犯カメラによる抑止効果や犯行の証拠確保を期待している場合、適切な方法でカメラを設置しなければ、効果が薄れてしまうことになります。したがって、自分で防犯カメラの設置を検討している方は、以下のポイントをおさえておきましょう。
防犯カメラを設置する場所のポイント
駐車場に防犯カメラの設置を検討しているという方の場合、防犯カメラシステムによる犯罪抑止効果や万一の際の証拠の確保が目的のはずです。
この場合、以下の点に注意して防犯カメラの設置場所を決めると良いです。
・手の届かない高い位置に設置する
防犯カメラを設置する場合、人の手が届かない高さに設置しなければいけません。手を伸ばせば簡単に届く位置にカメラを設置すると、自動車の盗難と言った犯行を行う際、ケーブルを切る、角度を変えて犯行が映らないようにする、カメラを壊すといった対処が可能となります。いざという時、犯人側で「破壊」と言った対処ができる位置に設置するのでは意味がありません。
また、ある程度の高さを確保しておけば、広範囲を撮影できるというメリットが得られるので、柱や屋根の上部など、高所に設置するようにしましょう。注意点としては、設置場所が高すぎる場合、破壊行為などは難しくなるものの、画角的に不審者の頭しか映せなくなるなど、証拠として残せる情報が少なくなる可能性があります。不審者の顔や不審車両のナンバーなどを残したい場合、地上から3~4m程度の高さに設置するのが良いとされます。
・カメラの存在がわかる位置に設置する
二つ目のポイントは、敷地外からも防犯カメラの存在がわかるような位置に設置するということです。不審者から防犯カメラが見えない位置に設置すると、犯罪抑止効果が薄くなってしまいます。あえて目立つように大きなサイズの防犯カメラを設置した場合、不審者に「防犯対策に力を入れている」という印象を与えることができるため、未然に犯行を防ぐことができるかもしれません。なお、目立つ位置に設置するカメラは、録画機能がないダミーカメラでも構わないと思います。ただ、コストを削減するなどの目的で、ダミーカメラのみを設置するという方法はおすすめできません。ダミーカメラの場合、何か起った場合には「録画できるものにすれば良かった…」と後悔する結果になります。ダミーカメラの使用は、本物の防犯カメラに混ぜる形で使用し、肝心な場所の録画は確実に残せるようにしましょう。
駐車場への防犯カメラの設置は、「カメラで監視している」とアピールでき、さらに不審者に簡単に破壊されない設置場所を選びましょう。
駐車場への設置に適した防犯カメラのポイント
防犯カメラを利用して駐車場の安全性を高めたいと考えている場合、適した製品を選ばなければいけません。
一口に駐車場と言っても、住宅ごとに広さや形状、設置済みの設備など、さまざまな違いが存在します。そこでここでは、駐車場の防犯性を高めるため、どのようなカメラを選べば良いのか、そのポイントを解説します。
・高画質のものを選ぶ
駐車場に設置する防犯カメラは、出来るだけ高画質な製品が良いです。駐車場における防犯では、不審者の顔や不審車両のナンバープレート、車種や犯行手口などについて、細かな部分まで録画されている必要があります。画質のあらい防犯カメラの場合、映像が残っていたとしても、犯人を特定できるような情報を得ることが難しくなり、カメラがあってもトラブルを解決できなかった…なんてことになりかねないのです。したがって、駐車場に設置する防犯カメラについては、HDもしくはフルHDカメラで、画素数は130~200万程度と、鮮明な映像を残せる製品を選びましょう。
・動体検知機能があるものを選ぶ
動体検知機能とは、センサなどで動きを検知し、自動的に撮影、録画を開始する機能です。駐車場の防犯カメラは、常に撮影している必要はなく、自動車の周辺で人の動きがあった際にのみ録画を開始してくれれば構いません。このタイプの防犯カメラなら、自動車周辺で動きがあった時のみ撮影を開始するため、電気代などのランニングコストを抑えたうえ、録画のデータ容量なども節約することが可能です。
・死角が少ないものを選ぶ
広画角カメラを搭載したドーム型の防犯カメラの場合、1台で駐車場全体をカバーすることができるようになるため、設置台数を削減でき、防犯カメラの導入コストを抑えることが可能です。もちろん、カメラの動作に必要な電気代など、ランニングコストも抑えられます。ただ、ドーム型カメラの場合、カメラを設置することによる威圧効果が薄れてしまうため、犯罪抑止効果は弱くなります。したがって、この場合は、ドーム型で撮影しダミーカメラで抑止効果を追加するなど、少し工夫が必要です。また、撮影範囲については、可能な限り死角が生じないようにしなければならないため、設置コストの削減を重視するのではなく、「必要な範囲をカバーできているのか?」をチェックしながら設置台数を決定しましょう。可能であれば、複数視点からの撮影が望ましいです。
・雨や風に耐えられる高耐久の物を選ぶ
ガレージ以外の屋外となる駐車場の場合、雨や風に対する耐久性も大切です。カーポートなど、屋根のある駐車場の場合でも、横殴りの雨の影響をうけますし、ホコリや花粉、黄砂などにさらされることは避けられません。そのため、屋外設置を前提とした高耐久モデルの防犯カメラでなければ、早期に故障してしまう可能性が高いのです。防犯カメラが故障すると、証拠を残せなくなるだけでなく、修理や買い替えで余計なコストがかかってしまうことになります。高耐久モデルは、一般仕様の防犯カメラよりも割高ですが、何度も買い替えが必要になる可能性を考えると、最初に耐久性に優れた製品を選ぶ方が安くつくはずです。
・夜間や逆光でも撮影可能なものを選ぶ
自動車の盗難は、基本的に住人が寝静まった夜間に行われます。つまり、駐車場で起こる犯罪の証拠を残すには、夜間の暗い状態でも問題なく撮影できるようなカメラが必要になるのです。防犯カメラの中には、暗所において映像や画像を鮮明に撮影できるタイプがあるので、そういった製品を選ぶようにしましょう。また、昼間の防犯に関しては、逆光状態でも問題なく撮影ができる製品がおすすめです。逆光機能がない防犯カメラの場合、撮影ができても白飛びや黒つぶれでまともな情報を確保できず、証拠として不十分となってしまう可能性があるのです。夜間の防犯のみであれば、センサーライトを組み合わせることで撮影が可能ですが、安全面を考えると暗所での影響を軽減できる補正機能が付いた製品がおすすめです。
まとめ
今回は、自宅の駐車場に防犯カメラを設置する必要があるのか、また実際に設置する際、どのような場所にどんな機能を持ったカメラを設置すれば良いのかについて解説しました。
記事内でご紹介したように、自動車の盗難被害については、年々減少しているというデータがあります。しかし、自動車の盗難場所に注目してみると、一般住宅での自動車盗難被害は、思うように減少していないという状況になっています。これは、昨今の自動車盗難の手口が「リレーアタック」と呼ばれる方法が採用されている、一般住宅の駐車場は防犯カメラが設置されていないケースが多いなどといったことが要因となっています。
つまり、自宅の駐車場への防犯カメラの設置は、愛車を守るという面では非常に効果的な方法だと考えられるのです。駐車場に設置する設備と聞くと、カーポートやカーゲートをイメージする方が多いですが、これらの設備の設置に併せて防犯カメラシステムの導入も検討してみるのをおすすめします。
なお、ソーラーカーポートを設置する場合、自家発電した電力でカメラを動作させることができるようになるため、ランニングコストの負担も心配せず、自宅の防犯性を高めることができるはずです!