JWサイクル【国内運営】暗号資産採掘

暗号資産マイニングコラム

アメリカのモンタナ州で太陽光発電によるマイニング施設プロジェクトが始動

アメリカのモンタナ州で、太陽光発電による電力で大規模なマイニングを行う施設のプロジェクトが立ち上がっています。モンタナ州のビュート市というところで計画されているもので、300MWクラスの大規模発電所を建設し、その電力を使って暗号資産のマイニングを行うというものです。

■暗号資産のマイニングは電力「大食い男」

暗号資産のマイニングというと、ビットコインのマイニングに使用されている電力がヨーロッパの小国1つ分に相当するとも言われているほど、地球環境に悪影響を及ぼしていることが批判の的になっています。経済面では電気料金の安いところでマイニングをすれば収益性は向上しますが、化石燃料を使った発電だとマイニングの規模が大きくなるほど地球環境への影響が大きくなります。

ビットコインのマイニングは主に、ロシアや中国で行われています。特にロシアは北極圏に近くなるほど寒冷地になるのでマシンの冷却が容易で、その地の利をいかしたマイニングビジネスが隆盛です。かたや中国は公式にマイニングを認めておらず、再三にわたる禁止を先日も通達したばかりです。それでもなお、中国でビットコインのマイニングが盛んに行われているのは、やはり「儲かる」からでしょう。中国の場合は水力や石炭火力が主に使用されており、やはり環境負荷は避けられません。

■100%再生可能エネルギーのマイニングは実現するか

そこに来て、このモンタナ州のプロジェクトです。このプロジェクトを立ち上げたのは、マディソン・リバー・エクイティという民間企業です。同社はすでに暗号資産のマイニングを各地で行っており、マイニングビジネスのプロです。かねてより同社はマイニングの電力消費削減に力を入れており、電力消費量の多いビットコインのマイニングから、それが少ないイーサリアムへの移行もしており、今回のプロジェクトもその流れの一環にあると考えられます。

そんな実績豊富な企業が再生可能エネルギーによるマイニングに乗り出すのですから、これが実現すると画期的な取り組みになります。「暗号資産=電力大食い」のイメージが強いためにEVメーカー大手のテスラですらビットコインによる決済を停止したほどです。

その問題が暗号資産普及の足かせになっていることは間違いないので、これが解消されるような動きが世界的に見られるようになると、暗号資産の普及が一気に加速するかもしれません。

ボラティリティが高すぎることが決済手段としての足かせになっている部分もありますが、その問題はステーブルコインガ解決しつつあります。暗号資産を巡る環境整備が着々と進む中、地球環境との共存を模索するこのプロジェクトは大いに注視していきたいところです。

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