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暗号資産マイニングコラム

家庭内マイニングで事故多発、注意するべきことは?

中国当局によるマイニング禁止令の影響は想像以上に大きく、中国以外の多くの国でマイニングの難易度が3割程度低下し、マイニングを手がけている人や企業の収益性が急に高くなりました。

そうなると自宅でマイニングをしてみようと思う人が増えるわけですが、家庭内でマイニングをする場合には、注意したいことがあります。よく電気代のことが指摘されますが、電気代よりもさらに深刻なのが事故のリスクです。マイニングは高出力のマシンを24時間稼働させることになるため、もちろん電気代も気になるところですが、それ以上に怖いのが発火による火災事故です。

最大のリスクである火災事故を含む、家庭内マイニングにおける注意点を3つ解説します。

家庭内マイニングの注意点① 異常発熱による火災事故

マイニングの収益力はマイニングマシンの処理能力に比例します。処理能力が高いほど収益も大きくなるので、世界中のマイナーたちはそのスピード競争をやっているようなものです。中国がトップシェアを誇っていた頃は個人が太刀打ちするのが難しい難易度になってしまっていたのですが、今は様相が変わりました。個人でも十分戦えるだけの難易度になっているので、グラフィックボードを何枚も差したマシンでマイニングに参戦したり専門の業者で売られているマシンを購入して参戦するのもアリです。

しかし、その時に注意しなければならないのが、熱の管理です。パソコンやサーバーなどの機械は、処理能力を高めるほど多くの熱を排出します。それを抑えるために冷却用のファンがついています。暑くなったら扇風機で冷やすという、きわめて原始的な考え方です。

処理能力と冷却能力のバランスが取れていないと、稼働し続けることによって徐々に熱が高くなってしまい、熱暴走を起こしてしまいます。熱暴走を起こしただけならマイクロチップが止まってしまうだけなのでまだマシですが、怖いのは過度の発熱による発火です。

専門の業者が販売しているマイニングマシンであれば冷却機能もしっかりと備わっていますが、自分でグラフィックボードを買ってきてマシンを自作した場合は、冷却機能が十分でない可能性があります。

マシンを自作する場合は熱の管理が適切かどうか、しっかりと設計するようにしてください。お金を儲けるために始めたマイニングで火災を起こして財産を失ってしまってはシャレにもなりません。

家庭内マイニングの注意点② 意外に手ごわい電気代の値上げ

火災事故のように重大な事態に発展することはありませんが、家庭内マイニングで注意したいのは電気代の値上げです。あまり大きな騒ぎになっていませんが、この数年間は電気代がジワジワと高くなっています。

理由は色々とありますが、本来競争によって電気代を下げる効果を期待していた電力自由化が、逆に電気料金の値上げにつながっているという皮肉な構図もあります。

最大の理由は原発の稼働がほとんど止まっていることや、石油、LNGの高騰です。再生可能エネルギーはそもそも発電コストが高いので、構造的に電気代が下がる理由がほとんどないのが実情です。

今後も電気代が上がり続けるとなると、家庭内どころか日本国内でマイニングをすること自体がどんどん不利になってしまいます。

家庭内マイニングの注意点③ 暗号資産の価格暴落

家庭内マイニングに限らず、マイニングの収益を大きく左右してしまうのが暗号資産の価格です。2021年は数百万円クラスの値動きをしているビットコインですが、一時期はバブル的な値動きが崩壊して40万円前後で推移していた時期もありました。ビットコインの家庭内マイニングでは200万円前後の価格が採算ラインともいわれており、これをいつまで維持できるかは相場次第です。

多くの暗号資産投資派の人たちは強気の見通しで、今後さらにビットコインは1千万円、さらには億超えをする、なんて意見もありますが、これが現実になるかどうかはわかりません。もちろん、これが現実になるようであれば電気代がどれだけ上がっても家庭内マイニングの採算性は十分維持されるのですが。

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