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暗号資産マイニングコラム

ビットコインのマイニングがここまで「エコ」になっていた

ビットコインをはじめとする暗号資産のマイニングでは膨大な電力を消費するので、環境負荷の高さがかねてから指摘されてきました。世界一の富豪として知られるEV(電気自動車)メーカー大手のテスラの経営者であるイーロン・マスク氏はビットコインでの代金決済を導入すると発言した後に「環境負荷が高い」ことを理由にその話を凍結したこともあります。
それだけ暗号資産のマイニングでは世界各地で膨大な電力が消費されていることが改めて認識されたわけですが、その状況は今も変わっていないのでしょうか。
最新のビットコインマイニングについて、実は「エコ」であることが明らかになった興味深いレポートを紹介します。

ビットコインのマイニングで60%が再生可能エネルギー

ビットコインのマイニングについての調査とレポートを行っている「ビットコインマイニング評議会」が発表した2022年4月から6月分のレポートによると、世界各国で行われているビットコインのマイニングに使用されている電力のうち60%がすでに再生可能エネルギーであること分かりました。
ちなみに前年同期比では6%増なので、毎年のように着実に再生可能エネルギーの利用率が高くなっていることが分かります。ビットコインなど暗号資産のマイニングに膨大な電力が使用されていることは動かしようがありませんが、その電源が想像以上に「エコ」なものになっていることが、改めて示されたわけです。いかがですか?意外に感じた方も多いのではないでしょうか。

マイニング評議会のレポートから読み取れること

マイニング評議会のレポートを受けて「ビットコインはすでにエコな存在」と決めつけるのは、早計です。なぜなら、このビットコインマイニング評議会に加盟しているのは大手のマイニング企業であり、小規模なマイニング業者や個人レベルでマイニングをしている人などはあまり含まれていないからです。
大企業は環境意識が高く、資金調達のことを考えてもSDGsなど環境への取り組みを明確にしている必要性が高いので、このように6割が再生可能エネルギーになっているとも考えられます。
しかしながら、これまではこうした大手マイニング企業も化石燃料を莫大に消費していた可能性が高く、少なくともこうした大手業者が再生可能エネルギーの利用率を高めていることは環境保護の観点からグッドニュースといえるでしょう。

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