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暗号資産マイニングコラム

最近話題の「AZERO」コインに関する詐欺まがい商法について 後編

最近話題になっている「AZERO」という暗号資産に関する詐欺まがいの商法についての注意喚起、今回は後編です。この商法についてご存じない方は、前編からお読みください。
後編では、なぜこうした商法がまたぞろ拡大しているのかという深層について考察してみたいと思います。

勧誘手法はネットワークビジネスと酷似

AZEROコインに関するステーキングで利益を上げられるとしてCFDというプロジェクト(?)が拡大しています。AZEROコインを購入してCDPに預けるとステーキングの利息として6~12%程度の収入があるということで、「銀行に預けているよりもはるかに儲かる」というわけです。
ここまででも投資家目線ではツッコミどころ満載ですが、問題はこの先です。このCDPはネットワークビジネスで拡散しているため、広告費と称する費用が発生します。その広告費がなんと40%!これだと最大の12%のステーキング収入があっても儲かるはずはありませんね。もちろんこの点についてもしっかり応酬トークが用意されていて、「AZEROコインが値上がりするのでもっと儲かる」というのですが・・・アルトコインがこれまでたどってきた経緯を考えると、これが願望に過ぎないことは暗号資産を知っている人であれば言うまでもないと思います。

若い人たちの間で「被害」が拡大する理由

少し考えれば儲からないことが明白なCDPですが、なぜこんなに「被害」が拡大しているのでしょうか。その最大の理由がターゲットとなっている若年層の暗号資産や投資に対する中途半端な認識でしょう。
AZEROコイン自体は実在する暗号資産で、ネットで検索すれば価格が急上昇したことがあることも確認できます。実際に勧誘の現場でも「ネットで簡単に見られる」ことを売りにしているので、このことからも実在する暗号資産を利用している理由が垣間見えます。
若い人たちの間では、漠然とした「投資しなければ」というプレッシャーがあるといいます。先行きが不安でお金の問題は自分で解決しなければというプレッシャー、そして新NISAが始まったことによる投資への注目度の高まりなど、何となく社会全体に投資へと駆り立てるプレッシャーのようなものがあるように思います。
しかもビットコインをはじめとする初期の暗号資産の急騰によって莫大な利益を得た人が続出したことがニュースになっているとなると、「まだあまり知られていない暗号資産で、これから値上がりが期待できる」と言われたら、その気になってしまう人がいても全く不思議ではありません。

ステーキングをやるなら健全なサービスの利用を

前編でも述べていますが、AZEROコインには特に問題はなく、もちろん暗号資産自体にも問題があるわけではありません。問題はこうした暗号資産を利用した怪しげな儲け話が次から次へと流布することであり、今回のCDPも然りです。
ステーキングというサービスも、れっきとした暗号資産に関連するサービスの1つです。暗号資産交換所や取引所が提供しているステーキングサービスを利用すれば安全に暗号資産を増やすことはできるので、ステーキングをしたいということであれば、こうした正規のサービスを利用するようにしましょう。
ただし、暗号資産だけにステーキングをしてそのコイン自体が増えたとしても、そのコインの価値が下がってしまって損をするリスクは常にあることは付け加えておきます。

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