東北での太陽光発電は不向きでしょうか?この地方では、どれくらい設置されていますか?
太陽光発電システムは、東北地方だからといって普及率が低いわけではありません。
また発電量についても東北だから低いということもありません。
金属は熱を加えると自由電子が増えて熱抵抗が生まれ電気が通りにくくなりますが、太陽光発電パネルも同様で、熱にはあまり強くありません。
夏のよく晴れた日などは電力の損失が大きくなります。
電力の損失は、春と秋に15%、冬に10%、夏には20%になるため、日照時間が一番長いはずの夏よりも、実際の発電量は春や秋の方が高いのはそのような理由です。
東北地方は、夏に気温が高くなる地域に比べると気温は低めですから、それだけ夏場の電力の損失量が少なくなります。
そのため年間を通した発電量を見たときに、必ずしも発電量が低くなるわけではないようです。
ただし、雪が降る地方の場合、冬はパネルの上に雪が積もってしまうため、パネルの設置方法に工夫が必要になります。
特にパネルの上に積もった雪が滑り落ちるとき、自宅の敷地の中ではなく、敷地の外に雪が滑り落ちると、大きな事故になってしまう場合があるため、雪が降る地域に太陽光発電システムを導入する場合は、パネルの上に積もった雪が落ちても、周囲に迷惑をかけないようにするといった配慮が必要になります。
また海沿いは塩害の被害があるため、海岸からある一定の距離内は、太陽光発電パネルのメーカーでは導入を不可としています。