こんにちは、『エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップ』です。今回は、エコキュートの交換について、どのタイミングでエコキュートの交換を検討すべきなのか、またエコキュートの交換をするときのチェックポイントをご紹介します。
エコキュートは、2001年4月に世界で初めてコロナ社が販売を開始した給湯器です。一般的に、10~15年程度がエコキュートの寿命と言われていますし、販売から20年程度が経過した現在は「そろそろエコキュートの買い替えが必要かな…?」と感じ始めた方が多いのではないでしょうか?そして、初めてのエコキュートの交換という方の中には「本来、どのタイミングで交換すべきなのか?」という点に迷う方が多いようです。というのも、エコキュートは、決して安価な設備ではないので「故障もしていないのに買い替えするのは損なのではないか?」と考える方が多く、なかなか適切な交換タイミングを決められず、ずるずると古い機種を使い続ける方が多いようです。
最初に言っておきますが、エコキュートは大切に使うことで20年近く使用し続けることができるものの、基本的に10年程度に1度の頻度が適切な交換タイミングと言えます。この記事では、エコキュートを10年ごとに交換することで得られるメリットや、エコキュートの交換に失敗しないためのチェックポイントを解説します。
目次
エコキュート買い替えの2大タイミングとは?
それではまず、エコキュートの買い替えが必要になる代表的なタイミングを二つご紹介します。
以下のようなケースでは、ほとんどの方がエコキュートの買い替えが必要と考えるはずです。
①エコキュートが故障した時
一つ目のタイミングは、現在使用しているエコキュートが故障したタイミングです。何らかの不具合でエコキュートが正常な動作をしなくなった場合、お湯が使えなくなるので修理か本体の買い替えを検討しなければいけません。
購入からまだ数年しか経過していないエコキュートの場合、部品の交換などで正常な動作を取り戻すことが可能です。しかし、10年程度使用しているエコキュートの場合は、そもそも部品の製造が終了していて修理ができないなんてケースもあり、この場合は買い替えするしかありません。
なお、修理可能なエコキュートで、「修理か買い替えか?」で迷った時には、以下のポイントを目安にすると良いでしょう。
- 修理費用が10万円以上かかるなら買い替えがオススメ
2~5万円程度の軽微な修理の場合は、買い替えではなく修理で対応するのがオススメです。しかし、ヒートポンプユニットなど、エコキュートの心臓部分が故障している場合、10万円以上の見積りが提示されるケースもあります。そして、この場合は修理ではなく買い替えがオススメです。なぜなら、そもそも修理費が高額すぎるうえに、重要部品が故障したということはその他の部分にも悪影響を与えていて、修理後すぐに別の故障が発生する恐れがあるからです。したがって、10万円以上の修理費の場合は、新しいエコキュートに交換しましょう。 - 10年近く(以上)使用しているエコキュートが故障した場合
エコキュートの耐用年数は10~15年前後と言われています。つまり、10年近く使用したエコキュートが故障した時には、寿命もしくは寿命が近いというサインです。この場合、費用をかけて修理してもすぐに故障が再発する恐れがあるので、買い替えがオススメです。
上記のケースでは、費用をかけて修理したとしても、その後、修理費用に見合った年数を継続して利用できる可能性が低いため、修理ではなく買い替えがオススメです。
②エコキュートの耐用年数を経過した時
二つ目は、使用しているエコキュートが、耐用年数を経過した時です。上述しているように、エコキュートは設置から10~15年程度使用すれば寿命を迎えると言われています。もちろん、使い方によっては、耐用年数を過ぎても問題なく使用できるエコキュートもあるのですが、多くの場合、15年前後使用すれば交換が必要になると考えた方が良いです。
エコキュートは、家庭全体の給湯を司る設備ですので、実際に故障してから交換を検討し始めたのでは、元通りにお湯が利用できるまでに時間がかかってしまいます。さらに、「急いで交換しないといけない!」という焦りの心理が働くことから、機種選びの際に正しい判断ができなくなる恐れもあります。
したがって、耐用年数近く(10年以上)使用したエコキュートは、故障して使えなくなる前に買い替えを検討するのがオススメです。
エコキュートは10年ごとの交換がオススメ!そのメリットとは?
それではここからは、推奨できるエコキュートの交換タイミングについて解説します。一般の方であれば、上述したような「故障してお湯が出なくなったから買い替える!」など、エコキュート本体に何らかの不具合が生じたタイミングで買い替えを検討するのが正解と考えていると思います。
しかし、エコキュートが実際に故障してから買い替えに動くと、しばらくの間はお湯が使えなくなるなど、不便な生活を強いられてしまいます。したがって、多くのエコキュート販売店は、エコキュートが故障するまで使用するのではなく、10年ごとの買い替えを推奨しています。
そして、10年ごとの買い替えにはさまざまなメリットが考えられるので、ここでは10年ごとにエコキュートを交換する場合のメリットをいくつかご紹介します。
高性能なエコキュートに交換できるので、ランニングコストが安くなる
エコキュートは、エアコンなどの他の家電製品と同じく、日々、開発が進んでいて性能が向上しています。10年以上利用したエコキュートであれば、2回ほどモデルチェンジが行われていると考えられますので、機器の省エネ性能などはかなり向上していると考えられます。したがって、日々の給湯にかかるコストは、エコキュートの買い替えによって節約することができるのです。
どのような家電製品でも、経年劣化が進めばどうしても燃費が悪くなりがちですので、日々の給湯にかかる電気代が節約できるようになるのは、大きなメリットになるでしょう。
古い機種にはなかった便利機能が搭載されている
10年以上前に設置したエコキュートと比較すると、現在の最新型エコキュートは、省エネ性能だけでなく、さまざまな便利機能が充実しています。
例えば、マイクロバブルを利用して手軽に泡入浴が楽しめたり、自動で配管のお掃除をしてくれる、銀イオンの力でお湯を清潔に保つ、太陽光発電システムと連携し、余剰電力を給湯に回すなど、一昔前のエコキュートでは考えられなかったような機能がたくさん開発されています。
特に、太陽光発電を設置しているお宅で、卒FITを迎えたという場合であれば、エコキュートと太陽光発電の連携機能が搭載されているモデルに切り替えるのがオススメです。
機種選びの時間的余裕がある
「故障もしていないエコキュートを交換するってもったいないでしょ?」と考える方が多いのですが、実は故障する前に、じっくりと新しく設置するエコキュートを比較検討できるという点は、非常に大きなメリットになります。故障してから焦って買い替えすると、家族の生活スタイルに合わないものを購入してしまう可能性があり、その方が明らかに損になります。
まだエコキュートが正常に動作する10年程度で買い替えすれば、その時点で本当に必要な機能が搭載されている機種がどれなのかを慎重に判断することが可能です。また、複数の販売店から相見積もりを取る余裕もありますし、値引き交渉なども余裕をもってできるでしょう。
これが、エコキュートが故障してお湯が出ない状態であれば、販売店に在庫がある物を急いで設置してもらうといった対処になる場合があり、その後10年以上利用することを考えると、大きな損につながる可能性があるわけです。販売店に在庫が無い機種を設置したいと考えると、メーカーから取り寄せするのに1、2週間かかります。当然、その間はお湯が使えない状態が続くわけですので、非常に不便な思いをするでしょう。エコキュートが本格的に故障する前に買い替えすれば、そのような不便もなく、最もお得な販売店を選ぶことが可能です。
エコキュート買い替えに失敗しないためのポイント
ここからは、実際にエコキュートの買い替えを実行する際、機種選びに失敗しないためのチェックポイントをご紹介します。
エコキュートは、ガス給湯器と比較すると、イニシャルコストが割高になるため、「できるだけ安い機種を…」と言った点に着目する方が多いです。しかし、以下で紹介するポイントを無視して、価格ばかりに注目した場合、使い勝手などの面で後悔する恐れがあります。
エコキュートの買い替え時は、以下の点についてはきちんと検討してください。
エコキュートの給湯タイプについて
エコキュートは、給湯タイプの違いによって本体価格や取り付け工事の内容が変わります。もちろん、設置後の使い勝手についても給湯タイプが違えばかなり異なります。
エコキュートの給湯タイプは、メーカーによって呼び方が多少異なる場合がありますが、基本的に「フルオートタイプ」「オートタイプ」「給湯専用タイプ」の3種類が用意されています。エコキュートの買い替え時は、既存エコキュートと同じタイプか機能面で優れている「フルオートタイプ」に切り替えるという選択がほとんどです。
以下で、給湯タイプごとの特徴を簡単にご紹介するので、機種選びの際の参考にしてください。
- フルオートタイプのエコキュート
フルオートタイプは、最もスペックの高い機種で、追い炊きや自動保温などの便利機能が搭載されています。本体価格は高性能な分、高くなりますが、省エネ性能が非常に高いので、使い方や使用年数によっては中長期的に見てお得になると思います。 - オートタイプのエコキュート
オートタイプのエコキュートは、ちょうど中間に位置する性能で、自動の湯張りや高温足し湯の機能が搭載されています。フルオートタイプよりは、性能面で劣りますが、価格とのバランスは非常に良く、人気の給湯タイプです。 - 給湯専用タイプのエコキュート
給湯に特化したタイプで、お湯張りなども手動で行う必要があります。浴槽に穴をあけることはなく、蛇口からお湯を落として湯張りを行うタイプなので、施工費や本体価格は最も安価なので、とにかく安価にエコキュートを購入したい人におすすめです。
エコキュートは、給湯タイプによって使い勝手がかなり違います。買い替え時には、慎重に必要な機能を検討し、自分たちに合った機種を選ぶようにしましょう。
エコキュートのタンク容量について
エコキュートの機種を選ぶ上では、タンク容量が非常に重要なポイントになります。タンク容量選びを間違ってしまうと、本来エコキュートが持つ省エネ効果を最大限生かせなくなります。
エコキュートは、電気代が安い深夜帯の電力で一日に使用するお湯をまとめて沸かし、お湯が必要な時はタンクから供給する仕組みになっています。エコキュートの本体価格は、タンク容量が大きくなるほど高くなるので、イニシャルコストを抑えるために、小さなタンク容量のものを選ぶ方がいます。しかし、自分たちのお湯の使用量に見合わない小さなタンクを選んだ場合、昼間の沸き増しが必要になることから、給湯コストが高くなってしまう訳です。エコキュートの節電効果は「安い電力でお湯を沸かす」仕組みになっていることが大きいので、タンク容量選びは慎重に行ってください。
なお、家族構成とタンク容量の関係は、以下のような選び方が推奨されています。
- 5~7人家族の場合・・・タンク容量550L
- 4~5人家族の場合・・・タンク容量460L
- 3~4人家族の場合・・・タンク容量370L
- 2~3人家族の場合・・・タンク容量300L
上記は、あくまでも一般的な目安です。生活スタイルよっては、タンク容量は上下しますので、自分たちに最適なタンク容量が判断できない…という場合、お気軽にエコキュートとオール電化専門店 とくとくショップまでお問い合わせください。
設置環境に合わせたエコキュートを選ぶ
エコキュートは、いくつか弱点になる条件が存在しますので、以下に該当する設置環境の方は、それに合わせた特別仕様のエコキュートを選ぶ必要があります。
- 海に面している、海に近い場所に設置する場合
沿岸地域にエコキュートを設置する場合、海からの潮風が原因で塩害の被害が考えられます。したがって、こういった設置環境では『耐塩害仕様』のものを選んでください。 - 冬場の気温が-10度以下になる地域
冬場の外気温が-10度以下に冷え込む時期があるような寒冷地にエコキュートを設置する場合は、『寒冷地仕様』のエコキュートを選んでください。 - 生活用水として井戸水や地下水を使用している家
井戸水や地下水を生活用水に使用している場合、井戸水対応型のエコキュートを選ぶ必要があります。メーカーによっては、事前に水質調査を行わなければならない場合もあります。
上記のように、いくつかの条件が合致する場合は、特別仕様のエコキュートを選ばなければいけません。この他、設置スペースの問題で、薄型モデルや省スペースモデルを選ばなければならないケースも考えられます。
エコキュート買い替え費用と日数について
エコキュートの買い替えを検討した時には、やはり「いくらぐらい費用がかかるのだろう?」という点が気になる方が多いと思います。
エコキュートの買い替え費用については、どの機種を選ぶのかによって大きく変わりますが、一般的な平均価格は35~50万円が相場となっています。
ただし、以下のような条件に該当する場合は、通常のエコキュート交換よりも費用が割高になる可能性があるので注意してください。
- エコキュートの設置場所を移動させたい場合(基礎が必要になる)
- エコキュートの搬入・搬出にユニックなどの特殊機材が必要な場合
- 既存基礎に問題があり、やり直しが必要な場合
- フルオートタイプに切り替えするため、追い炊き配管を新設する場合
- 配管に凍結防止用ヒーターを新規取付する場合
上記の様な買い替えケースは、通常よりも費用がかかると思ってください。なお、エコキュートの買い替えに際して、出来るだけコストを抑えたいと考える方は、補助金の利用を検討すると良いでしょう。
エコキュートは、その他の省エネ機器と比較すると、かなり安価に購入できるようになったため、国による補助金は長く出ていませんでした。しかし、2023年度は、カーボンニュートラル実現のため、給湯省エネ事業という制度が作られています。この補助金制度については、別記事で詳しくご紹介していますので、以下の記事をご参照ください。
エコキュートの買い替えにかかる日数
エコキュートの買い替えを故障する前に行うのがおすすめの理由は、新しいエコキュートの設置が完了するまでに数日から最大で2カ月程度かかる場合があるからです。
一般的な人気機種を選ぶ場合、製造されている台数が多いですし、販売店も在庫として確保しているケースが多いため、最短で即日施工を行ってもらうことも可能です。しかし、販売店が在庫を保持していない場合は、メーカーに取り寄せの依頼を行うため、数日から1週間程度かかると考えてください。つまり、既存のエコキュートが故障して既にお湯が出なくなっている状況から買い替えを検討し始めた場合、お湯が使えない期間がどうしても発生する可能性があります。即日施工可能な機種があったとしても、それがあなたの求める性能を保持しているとは限りません。
なお、以下のようなケースでは、エコキュートの買い替えが完了するまでに、さらなる時間がかかります。
- 耐塩害仕様のエコキュートの場合
耐塩害仕様のエコキュートは、錆や潮風による腐食を防止するための特別な加工が行われます。この塩害対策のための加工は、基本的に受注生産となるため、発注から納品までに2カ月程度かかると言われています。 - 屋内設置用のエコキュートの場合
オール電化マンションなどに設置される屋内設置専用のエコキュートも受注生産です。こちらも発注から納品まで約2カ月かかると言われていますので、買い替えの際は余裕をもって動きましょう。なお、マンションによっては、一般仕様のエコキュートの設置が認められている場合もあるので、まずは管理組合などに設置可能なエコキュートのタイプを確認しましょう。
このように、エコキュートの買い替えは、状況によってはそれなりに時間がかかってしまうことになります。なお、設置工事そのものは、「エコキュートの設置場所を変える」「既存基礎に問題があり、やり替えの必要がある」など、特別な理由が無い限りは1日で設置工事が完了するはずです。
まとめ
今回は、意外に悩む方が多いエコキュートの交換タイミングについて解説しました。エコキュートは、決して安価な設備ではないため、機器の交換は「故障してから!」と考える方が多いのですが、実はこの交換タイミングの考え方は間違いと言わざると得ません。
エコキュートは、家全体の『給湯』を一手に担う機器ですので、これが故障してしまうと、お風呂や調理でお湯が使えなくなるのです。さらに、エコキュートの交換は、業者探しや機種選びのことを考えると、最低でも数日はかかります。つまり、エコキュートが故障してから動き始めると、一定期間、日々の生活が不便になってしまう訳です。
エコキュートの交換に関しては、故障の有無に関わらず、10年程度に一度という頻度がおすすめです。このタイミングでエコキュートを買い替えすれば、お湯が出ない不便な生活を強いられることなく、高機能な機種に交換することで、日々の給湯コストを安くすることも可能です。
エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップは、主要エコキュートメーカーの人気機種について、豊富な在庫を保持しています。したがって、お急ぎのエコキュート交換工事でも、最短即日施工が可能ですので、万一の際はお気軽にお問い合わせください。