コラム

2024.01.17

カーポートを後付けする時の注意点!後から設置するならソーラーカーポートの方がメリットが大きい?

カテゴリー: ・ソーラーカーポート

こんにちは、『エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップ』です。今回は、自宅の駐車スペースにカーポートを後付けしたいと考えている方が注意しておきたいポイントについて解説します。なお、記事内では、通常のカーポートではなく、駐車場で電力を生み出すことができると注目されているソーラーカーポートを選んだ場合のメリットなども解説しますので、ぜひ最後まで読んでください。

カーポートとは、屋根と柱で構成される駐車スペースのことを指しており、日本語では簡易車庫などとも呼ばれます。住宅の駐車スペースについては、「ガレージ」という用語が使用されることが多いのですが、ガレージは、屋根があるだけでなく、3方向以上が壁で囲まれている建物のことを指します。多くの場合、入口にシャッターなどが取り付けられていますので、カーポートよりも防犯性などが高くなる点がメリットです。一方、カーポートは比較的単純な構造から、ガレージよりも安価に自動車を守る屋根がつけられる点が大きなメリットです。

自宅の駐車場を後からグレードアップさせたいという場合は、ほとんどの場合、カーポートの設置が選ばれるのですが、実際にカーポートの後付けを考えた時には、いくつかの注意点が存在します。そこで当コラムでは、カーポートを後付けする際の注意点や導入にかかる費用相場などについて解説します。

自宅の駐車場にカーポートを後付けする際の一般的な流れ

それではまず、もともとカーポートを設置していなかった駐車場に、後付けでカーポートを設置したいと思った時の一般的な流れをご紹介します。近年では、インターネット通販で何でも手に入るようになっており、カーポートなど、大型の住宅設備を販売しているようなサイトも登場しています。

ただ、一般の方が通販でカーポートを購入しても、自分で設置することは難しいです。というのも、カーポートは、地震や強風、積雪などの荷重に耐えられるよう、しっかりとした基礎工事を行わなければいけません。つまり、カーポートの取り付け工事に関しては、基本的に専門の施工業者に依頼する形となります。

それでは、カーポートの設置工事は、どのような流れで進むのでしょうか?以下で大まかにですが、カーポート設置工事の流れをご紹介します。

カーポート設置工事の一般的な流れ

カーポートは、さまざまなタイプの商品があります。例えば、デザインが異なるものや、駐車可能な台数により大きさが異なるなど、さまざまなタイプの製品が販売されています。ただ、どのタイプの製品を購入したとしても、設置工事の流れについては大きな違いはありません。

基本的に、カーポートを後付けする場合は、以下のような流れで各工程が進みます。

  • 1 カーポートを取り扱うエクステリア(外構)工事業者に問い合わせする
  • 2 カーポート設置の要望を伝え、現地調査、打ち合わせを行う
  • 3 希望のカーポート製品を選択し、見積書を提出してもらう
  • 4 見積り内容を精査し、納得したら契約する
  • 5 カーポート工事を依頼した業者による設置工事
  • 6 カーポート設置完了

カーポート設置工事の一般的な流れは上記のように進みます。注意点としては、設置を考えているカーポートがソーラーカーポートの場合、一般のエクステリア工事業者に相談してもソーラーカーポートを取り扱っていない場合がある点です。ソーラーカーポートの設置が希望の場合、単なるカーポートとしての利用だけでなく、電気代削減などを考えてのことでしょうし、その辺りのシミュレーションが可能な専門業者に相談すべきです。『エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップ』では、住宅用太陽光発電について豊富な施工実績がございますので、ソーラーカーポートの設置を検討している場合、お気軽にご相談ください。また、ソーラーカーポートの設置工事に関わる見積りに関しては、複数の会社から相見積もりを取るのがおすすめです。そうすれば、設置工事にかかる相場感も分かるはずです。

なお、カーポートの設置完了までにかかる工期は、サイズによって変わります。1台用のカーポートなど、規模が小さい場合は、設置工事が1日で終わることもあります。ただ、それ以上のサイズになると、最長で5日程度かかることもあります。また、建築確認が必要な場合には、工事以外の部分で時間がかかるので、その点も注意してください。

カーポートを後付けする場合の注意点について

カーポートは、「簡易車庫」と訳されるように、その構造自体は非常に単純です。ガレージとは異なり、周囲を壁で囲むわけではなく、柱と屋根だけで構成されるというシンプルさから、自宅の敷地内なら自由にカーポートを設置できると考えている方が多いです。

しかし実は、カーポートの設置に関しては法律による規制を受けるケースもあり、設置場所の条件によっては設置が困難になる場合もあるのです。ここでは、カーポートを後付けするにあたって、皆さんが注意しておきたい代表的なポイントをご紹介します。

①建築確認申請が必要な場合がある

一つ目の注意点は、カーポートの設置に際して、建築確認申請が必要になるケースがある点です。これを無視してしまうと、違反建築物になるだけでなく、懲役刑や罰金などの罰則を科される可能性もあるので注意しなければいけません。

日本国内で建築物を建てる際には、建築基準法や都市計画法に従わなければいけません。これらの法律では、「土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱、もしくは壁を有するもの(これに類する構造のものを含む)」を建築物としており、建てる際には基本的に建築確認を申請しなければならないと定めているのです。

建築確認申請は、専門知識を必要とする部分が多いため、建築士など専門家に代行を依頼するのが一般的です。したがって、申請そのものは、そこまで心配する必要はありませんが、建築確認の必要性はよく確認しておきましょう。建築確認申請が必要な場合、カーポート工事にかかる費用や時間が変わってしまいます。

なお、カーポート工事と建築確認申請の関係については、別の記事で詳しく解説していますので、以下の記事をご確認ください。

②建ぺい率を確認しなければならない

二つ目の注意点は、建ぺい率について確認しなければならないというポイントです。建ぺい率とは、「敷地面積に対して建築物を設置できる面積の割合」のことで、お住いの地域によって上限が設けられています。上述したように、カーポートは、建築基準法上は建築物に該当するため、この建ぺい率の計算に含まれるのです。カーポートを後付けしたいと考えても、既に建ぺい率を超えているといった場合には、敷地内に新たにカーポートを設置することができません。

ただし、建築物の構造によっては、建ぺい率の緩和措置を受けられる可能性があります。開放性の高い建築物は、建ぺい率の緩和措置が用意されており、以下の条件に当てはまる場合は、建ぺい率の建築面積に含まれません。

  • 柱の間隔:間隔が2メートル以上である
  • 外壁:外壁を有しない部分が連続して4メートル以上である
  • 天井の高さ:2.1メートル以上である
  • 地階を除く階数が1(1階建て)である

カーポートの設置において、建ぺい率の緩和措置が受けられるかどうかを一般の方が判断するのはなかなか難しいので、カーポートの施工業者に相談すると良いでしょう。

引用:e-Gov|建築基準法

③カーポート設置予定場所の埋設物に注意

カーポートの設置に際しては、地震や強風などの影響に耐えられるように、しっかりと基礎を作ります。基礎工事は、地面を掘ってコンクリート基礎を施工する方法が一般的なのですが、それなりの深さまで掘り進めることになるため、埋設物を傷つけないようにしなければいけません。

どのような住宅でも、敷地の地中には、水道管やガス管が通されていますし、浄化水槽などの埋設物がある可能性があります。カーポートの基礎工事は、こういった埋設物を避けて設置しなければならないため、柱の位置を決めるのに時間がかかる場合があります。なお、埋設物の位置によっては、希望通りの場所にカーポートを設置できない場合もあるので注意しましょう。

ちなみに、カーポートの基礎工事では、残土やコンクリートガラなどの廃棄物が生じます。基本的に、こういった廃棄物の処理は工事費に含まれていて、施工業者が持ち帰り処分してくれるものですが、中には「廃棄物の処理をしてほしいなら別途費用がかかる」などと、追加費用を請求しようとする悪質な業者もあるようです。したがって、工事後にトラブルが発生しないよう、事前に廃棄物の処理方法や費用について、見積り内に含まれているのか確認しておきましょう。

④カーポートの設置が防犯上の弱点にならないようにする

意外に見落とされがちなポイントですが、カーポートを設置する際には、「カーポートが防犯上の弱点にならないようにする」という視点が大切です。

実は、カーポートは、空き巣などが家に侵入する際の足場として利用される可能性があるのです。例えば、敷地の問題からベランダや2階の窓付近に接するようにカーポートを設置した場合、カーポートに登れば簡単に家の中に侵入できるようになってしまいます。こういった空き巣被害を防ぐためには、家とは少し距離を離して、侵入時の足場に使えないようにするという工夫が必要です。

なお、敷地に限りがあることから、どうしても窓の近くになってしまう…などと言った場合には、カーポートから近い窓については防犯ガラスにする、防犯カメラや人感センサーライトを設置するなど、防犯対策も強化するようにしましょう。

⑤住んでいる地域特性に合わせた製品を選ぶ

カーポートはさまざまな製品が販売されていますが、デザイン性や本体価格のみに着目して選ぶのはオススメではありません。もちろん、住宅の外観デザインを壊さない、コスト負担を少なくするというのは大切な要素ですが、お住いの地域特性などを無視してしまうと、後悔する結果が待っているかもしれません。

例えば、他の地域よりも台風が多い地域の場合、耐強風性に優れた製品を設置すべきですし、冬場はたくさんの雪が降る寒冷地の場合は、積雪によるカーポートの倒壊などが考えられるため、高い強度を持つ製品を選ぶべきです。

後付けでカーポートを設置する場合、住人さんが設置する製品を選べるわけですので、地域特性なども含めて、より長持ちする製品を選ぶのがおすすめです。

カーポート設置にかかる費用相場について

それではここから、自宅の駐車場にカーポートを後付けする場合の費用相場について解説します。

カーポートは、1台用・2台用・3台用と大きさによって本体価格が変わる他、材質や耐久性の違いなどによっても大きな価格差が生じる場合があります。

ここでは、カーポート本体の価格相場と設置工事にかかる費用について大まかに解説します。

カーポートの本体価格について

カーポートの本体価格は、基本的に収容台数が増えていくにつれて高くなっていきます。以下に、1台用・2台用・3台用のカーポートについて、それぞれの本体価格相場をご紹介します。

  • 1台用カーポートの価格相場:10万~60万円
  • 2台用カーポートの価格相場:20万~90万円
  • 3台用カーポートの価格相場:40万~180万円

上記に通り、カーポートは、同じ収容台数の物でも本体価格に大きな幅が存在します。例えば、1台用のカーポートについて、片側支持の通常のタイプであれば、10万円程度で販売されている物が多くあります。しかし、台風や積雪などに対応する耐久力が高いタイプになると、1台用でも40万円を超えるような本体価格となります。さらに、3台用など、面積が広く高性能なカーポートになると、本体だけで100万円を超える商品がたくさん存在します。

カーポートの設置工事費について

カーポートの設置工事にかかる費用についても、収容台数が増えていくにつれて高くなっていきます。また、カーポートを設置する場所の施工条件などによっても費用は上下します。1台用・2台用・3台用のカーポートの設置工事にかかる大まかな費用は以下のようになります。

  • 1台用カーポートの工事費用相場:4万~6万円
  • 2台用カーポートの工事費用相場:7万~10万円
  • 3台用カーポートの工事費用相場:10万~15万円

カーポートの設置工事は、柱を立てる基礎工事と本体の組立て費が主となります。1台用カーポートであれば、1日で工事が終わることもあるように、4万円~が相場と考えても良いでしょう。これが2台用になると7万円~、3台用となると10万円以上と徐々に高くなっていきます。

なお、カーポートを設置する際に、付属工事も依頼すると、カーポートの設置にかかる総額は当然高くなります。例えば、駐車スペースの地面にコンクリートを敷く、古いカーポートを撤去して新たな物を施工するなどと言った場合です。カーポートの設置にかかる費用については、お客様ごとに条件が異なりますので、詳細は専門業者に問い合わせてみると良いでしょう。

後付けでカーポートを設置するならソーラーカーポートが良い?

ここまでは、自宅の駐車場にカーポートを後付けしたいと考えている方に向け、実際にカーポートの設置工事を行う前におさえておくべき注意点と、カーポートの設置にかかる費用相場を解説しました。カーポートの後付けに関しては、建築確認申請や建ぺい率の問題が解消できれば、どのお宅でも問題なく設置が可能なはずです。

ただ、選択するカーポートの種類によっては設置に多大なコストがかかってしまうのが悩みの種となります。そして、コストを理由にカーポートの設置を躊躇しているという方におすすめなのが「ソーラーカーポート」です。

ソーラーカーポートは、その名称から分かるように、カーポートの屋根部分に太陽光パネルを設置した製品で、これを導入すれば単なる駐車場としてだけでなく、カーポートが発電設備としても働くようになるのです。後付けで、通常のカーポートではなく、ソーラーカーポートを導入した場合には、以下のようなメリットが得られると考えられます。

駐車スペースを有効活用できる

ソーラーカーポート最大のメリットは、単なる駐車スペースを有効活用することができるようになる点です。ご自宅の環境によっては、屋根に太陽光発電設備を設置できないケースもあります。

この場合、どうしても太陽光発電の導入をしたければ、庭などに設備を置かなければならないのですが、平置き・野立ての太陽光発電設備は、かなりのスペースを占有してしまいます。

これが、ソーラーカーポートであれば、駐車場の上部空間を活用することになるため、駐車スペースを圧迫することもなく、太陽光発電を開始することが可能です。

屋根に太陽光パネルが置けない方におすすめ

ソーラーカーポートは、何らかの理由で、屋根に太陽光パネルを設置できないお宅におすすめです。再エネ設備として、日本で最も普及していると言われる太陽光発電システムですが、導入したくても導入できないお宅が存在します。例えば、築年数が経過しているため耐震性に不安がある、屋根の面積が足らない、屋根がパネルの荷重に耐えられないなど、さまざまな理由から太陽光発電を導入できないケースがあるのです。

ソーラーカーポートは、住宅の状態など関係なく、駐車スペースさえあれば設置できる点が大きなメリットです。先ほど紹介した理由で太陽光発電を諦めていたというお宅であれば、ソーラーカーポートの設置を検討してみてはいかがでしょう。

電気代削減が目指せる

近年では、円安やロシアによるウクライナ侵攻など、世界情勢の変化などが原因となり、電気代の高騰が社会問題となっています。この記事をご覧いただいている方の中にも、電気代高騰に頭を悩ませている人は少なくないと思います。

ソーラーカーポートは、駐車スペースを利用して、自家発電することができる設備ですので、日々の生活にかかる電気代を削減することが期待できます。

災害時の非常用電源として利用できる

ソーラーカーポートは、災害時に非常用電源として活用できる点も非常に大きなメリットになります。

台風や地震、豪雨による水害などが発生した時には、電気やガスなどのライフラインが一時的にストップすることが考えられます。実際に、諸外国と比較すると、自然災害の発生件数が多い日本では、長期的な停電が発生する災害は珍しくありません。

現在の私たちの生活は、さまざまな家電製品に助けられているといっても過言ではなく、長期間の停電は人命にかかわる問題に発展するケースもあるのです。これが、ソーラーカーポートがあれば、日射のある昼間は自家発電することができるようになりますので、災害時の非常用電源として活用することが可能です。また、家庭用蓄電池と連携させておけば、昼間に発電した電気を蓄えておくこともできますので、大規模災害時でも家族の安全を守ることができるようになるでしょう。

ソーラーカーポートは、駐車場に屋根がつくだけでなく、自家発電することができるようになるというのが最大のメリットです。もちろん、通常のカーポートよりも設置にかかるコストは高くなりますが、日々の生活にかかる電気代を削減できるうえ、災害時に非常用電源として活用できるなど、万一の際のリスク回避にも役立つ設備になります。したがって、カーポートの後付けを検討している場合は、ソーラーカーポートがおすすめです。

まとめ

今回は、自宅の駐車スペースにカーポートを後付けしたいと考えている方に向け、カーポート工事の前に確認しておきたい注意点とカーポートの設置にかかる費用相場などを解説しました。カーポートは、非常に単純な構造になっているため、自宅の敷地内であれば住人が自由に設置することができると考えている方が多いです。しかし実は、建築基準法上、カーポートは建築物に該当することから、カーポートの設置に際して建築確認申請が必要になるケースがあるのです。法律的な取り扱いについては、一般の方では理解できない部分も多いと思いますので、まずは専門業者に確認してみると良いでしょう。

なお、カーポートの後付けを検討している、カーポートが古くなったから新しいものに交換したいと考えているという方がいれば、通常のカーポートではなく、ソーラーカーポートの設置を検討してみるのがおすすめです。ソーラーカーポートは、その名称から分かるように、カーポートが太陽光発電設備として働くようになり、駐車スペースを活用して電気代削減を目指すことができるのです。

エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップでは、全国でソーラーカーポートの販売・施工を行っています。もちろん、建築確認申請の代行なども行っていますので、お気軽にご相談してください。

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