【発電所NEWS vol.7】現場から見るシリーズ⑤2020年8月度 土砂災害事例
自然災害が全ての原因ではありません!
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新型コロナウイルス感染症に罹患された皆さま、および関係者の皆さまに
心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い収束を心よりお祈り
申し上げます。
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【 ecopalの知っておきたい発電所NEWS!! 】
<<今回のコラムの要点をざっくりまとめると・・・>
1.不十分な工事によって起きた被害
2.今後の対応
<コラム詳細>
1.不十分な工事によって起きた被害
皆様こんにちは!ecopalでございます。
今回は”土砂災害事例”についてお話しさせていただきます。
7月7日配信の「現場から見るシリーズ③「梅雨」を甘く見てはいけません。」では、
強い雨風により発電所に何らかの不具合が起こっている可能性について、
7月16日配信の「【速報】令和2年7月豪雨太陽光発電所被害まとめ」では、
被害状況と弊社の対応についてお話しさせていただきました。
▼弊社サイトにて過去配信分のメールマガジンをご覧いただけます▼
今回は、弊社がお盆期間に調査をした物件の被害状況についてお話しさせていただきます。
弊社は、京都府京田辺市の物件について被害報告をうけたため現場に見回りに行きました。
こちらの物件は、地面に浸透した水が湧き水として出てきてしまい、土砂災害を引き起こしていました。
この様な被害が起きる原因としては、記録的な大雨が降ったことや、もともとの土壌が軟弱であることがあげられますが、それ以外に、こちらの物件では、工事が不十分だったことが大きな要因としてあげられました。
具体的には、本来 造成工事において、暗渠(あんきょ)排水設備を施工しておく必要があったのですが、それが不足しておりました。暗渠排水設備とは、地下に水が通れる空間を明けて余分な水を排水するための設備のことです。
その設備が不足していたため、大雨が降った際に排水がしきれず、土砂崩れにつながってしまいました。
2.今後の対応
弊社の対応としては、お盆休み前の7日ごろに不具合が判明し、お盆中に再度物件の調査を行い、お客様と施工方法のすり合わせを行いました。
そして、20日には工事をする予定にしています。
他社様に比べ、対応のスピードには自信がありますが、普段から点検をし、被害にあわない発電所にしておくことに越したことはありません。
今年の梅雨は例年に比べ、期間が長く降雨量も多かったため工事不備が明るみになったということが言えます。
この2〜3年、50年に1度、100年に1度と言われる大雨、暴風が多く発生しています。
今年は大丈夫でも、定期的なメンテナンスを怠っていると来年、再来年このような災害にあう可能性は高くなってしまうことは言わずもがなです。
被害が起きてしまってからでは遅いので、今一度ご自身の発電所を確認してみてはいかがでしょうか。
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