原油価格が高騰!こんな時こそエネルギーの自給を本気で考えよう

石橋大右

2026.3.13 エネルギー問題石橋の考え

原油価格が高騰!こんな時こそエネルギーの自給を本気で考えよう

こんにちは、石橋です。
緊迫するイラン情勢はますます深刻度が増しています。
こんな時だからこそ、環境ビジネスの最前線にいる私から声を大にしてお伝えしたいことがあります。

それは、エネルギーの自給という究極の理念です。
私たちは子供の頃から、日本は資源のない国と習ってきました。確かにそれは事実だと思いますが、今は少々状況が違います。テクノロジーの進化が、日本にエネルギー資源をもたらしている部分もあるからです。

第一にやはり私が言いたいのは、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーの活用です。今でこそ太陽光パネルの生産は中国が「本場」になっていますが、かつて日本は世界一の太陽光発電王国でした。今も世界で活用されている技術も、もともとは日本発祥です。そのため日本には今も高い技術が維持されており、発電量は着実に伸びています。しかも、天候によって発電量が左右されるという問題も、系統用蓄電池の普及によって解決できる道筋も見えています。
こちらは自然エネルギー財団が集計・発表している日本の太陽光発電による発電量の推移です。見事なまでの右肩上がりで、少なくともグラフを見る限りは順調に伸びているのが分かりますね。

これはひとえに、太陽光発電の業界に関わる人たちと、その有用性に着目して投資をしてきた人たちによる成果だと思います。まだまだ道半ばとはいえ、日本にも等しく降り注ぐ太陽光をこれだけ活用していることは、誇らしいことです。もちろん極論なのは承知していますが、再エネ100%が実現すれば、ホルムズ海峡でタンカーが通れなくなってもダメージはかなり少なくなるはずです。

もうひとつの視点は、日本にも地下資源があるという事実です。
よく言われているのは東シナ海のガス田ですが、それ以外にもメタンハイドレートといってメタンが凍った物質も燃料として利用可能です。ただしこれは海底の奥深くに眠っていて、採掘や利用時にメタンガスが大気中に放出されると温室効果ガスになってしまうため技術的な進歩がまだまだ必要です。
しかしいつかは、メタンハイドレートをエネルギーとして利用できる時代が来て、その時の日本は資源大国になっていることと思います。

その他にも、日本にはエネルギー資源の活用において多くの強みがあります。日本の火力発電所は燃焼効率がとても高く、欧米では悪者扱いされている石炭ですら高い燃焼効率で発電することができます。
資源を節約しながら最大限活用するのは、日本が伝統的に得意としてきている分野なのです。世界がエネルギー危機だ!と騒いでいるなか、比較的日本が平穏でいられるのはこうした節約技術の進歩や、200日を超える石油備蓄があるからだと思います。
「政府は何もしていない」と無自覚に批判する人は多いですが、国は何もやっていなかったわけではなく、しっかりと過去にあった石油ショックの教訓をいかしているわけです。

また、今度の脱炭素エネルギー技術として注目されているのが、水素やアンモニアです。どちらも脱炭素、つまり二酸化炭素を排出しないエネルギーとして開発が進められているわけですが、今後はエネルギー安全保障の観点からも日本を救うエネルギーになっていくかもしれませんね。

目下、イラン情勢が落ち着く兆しはありません。アメリカもイスラエルもイランも自分の都合のいいことしか言わないため、おそらくどちらが言っていることも真実ではないでしょう。ということは、現地で何が起きているかを理解している人はほとんどいないことになります。そんな混沌とした状況に振り回されてばかりいるのは、馬鹿馬鹿しいですよね。

世界各国の石油備蓄を協調放出するそうですが、これにはアメリカも含まれています。つまり、アメリカもホルムズ海峡を安全に通れないことを認識しているわけです。本当に安全なのであれば「放出なんて必要ない」となるはずなのですから。アメリカが、いえトランプがどんな強がってみても、現地の状況は私が思う悪いシナリオになっていると考えるのが妥当でしょう。
備蓄分の放出や補助金でガソリン価格を抑える、もちろん短期的にはそれもいいでしょう。困っている人がたくさんいるのですから、正しい動きだと思います。
しかし、中長期的に日本のエネルギー問題を考えた時に、このままでは再び中東が不安定になった時に振り回されることになります。エネルギーの節約技術や再生可能エネルギーによる自給率の向上、さらには新しいエネルギーの開発など、日本にできることはまだまだあります。むしろ、日本が先行している分野も多々あるので、今後の日本の動きが世界を救うかもしれないとすら思っています。

日本はこれまでに何度もインフレやエネルギー危機を経験し、見事に乗り越えてきました。その経験やノウハウは豊富に蓄積されているので、今回のようなエネルギー危機というピンチをチャンスに変えてほしいなと強く願います。

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