こんにちは、石橋です。
いつもは環境問題やエネルギー問題などを中心に書き綴っている当コラムですが、今回は全く毛色の異なる話題に斬り込んでみようと思います。
その問題とは、婚活の最新事情と少子化です。
単なる男女の痴話ではなく日本の将来に関わる重大な問題なので、以前から興味があった部分を言語化してみます。

日本の少子化を考えるうえで、見逃せないのが「婚活」の問題です。少子化というと、子育て世帯への支援や教育費、保育環境などに目が向きがちですが、その前段階には「そもそも結婚する人が減っている」という問題があります。
これはおそらく、多くの方が肌感覚で認識していることではないでしょうか。
国立社会保障・人口問題研究所の2025年の出生動向基本調査によると、18~34歳の未婚者で「いずれ結婚するつもり」と答えた人の割合は、男性75.1%、女性77.8%まで低下しています。前回調査では男性81.4%、女性84.3%だったことを考えると、結婚を人生の必須イベントと考えない人が増えているのでしょう。これも、何となく肌感覚で理解できます。
一方で、「結婚したくない」と考える人ばかりになったわけではないようです。結婚したい気持ちはあっても、適切な相手に出会えない、経済的な不安がある、仕事が忙しいなどの理由で結婚に踏み切れない人はたくさんいます。
かつては学校や職場、友人・知人などを通じて自然に交際が始まるケースが多くありました。そして、お節介ではあっても見合いをセッティングする人がたくさんいました。今ではそんな存在も過去のものとなり、結婚したくてもできない人は自分で行動する必要があります。
そこで婚活を始めるわけですが、婚活で利用されるツールは大きくマッチングアプリや結婚相談所などに分類されます。
しかし、こうした婚活の最前線が今大変なことになっていることをご存知でしょうか。マッチングアプリは気軽な遊び相手探しに使う人もいるので一概には言えませんが、最初から結婚相手を探すための婚活専用ツールともいえる結婚相談所が、かなりカオスな状況になっているそうです。
婚活市場は、とてもシビアな市場です。相手に困らないような人はすぐに「売れて」いき、そうでない人は「売れ残り」ます。婚活歴10年、20年という人もいるそうですが、そんな人たちは何度出会いがあっても結婚に至っていないということで、何らかの理由がある人たちです。そんな最前線について、詳しい人から聞いた内容があまりにも衝撃的だったので、皆さんにも共有したいと思います。
まず、婚活市場では圧倒的な女性余りが続いているそうです。普通に考えると、こうした出会いを支援するサービスは男性が圧倒的に多くて女性の取り合いになっているイメージがありましたが、実際は逆だそうです。
なぜそうなるのかというと、女性側の高望みと意識の食い違いが原因となっています。婚活は年収や出身大学、職業や在籍企業など、属性で判断される世界です。ある程度のスペックでなければ女性から見向きもされない現実があるわけですが、そんなスペックの高い人たちは結婚相談所を利用しなくてもパートナーに恵まれ、結婚していきます。かくして結婚相談所には女性たちが求めるようなスペックではない男性が残るため、なかなかマッチングしません。
それでは男性側はどうなのかというと、これもミスマッチのオンパレードです。男性の多くは女性を年齢や容姿で判断します。若くて可愛い女性を求めているのだと思いますが、そんな女性は結婚相談所を使わなくても引く手あまたなので、やはり婚活市場にはなかなか現れません。
この両者のミスマッチを、ある人は「2万円のものを1万円で買おうとしている勢と、自分に1万円の価値しかないのに2万円で売ろうとしている勢のせめぎ合い」と表現しました。そしてこの人は、「こんなものが永遠にマッチするわけがない」と締めくくっています。
まさに、その通りです。
以前であればお見合いという救済措置があったので、それで結婚する人は少なからずいました。今ではそれがないため、この勘違いをしたまま年齢だけ重ねてしまうと、どんどん結婚から遠ざかってしまいます。そして婚活市場では今日も泥仕合が展開される・・・。
こうした状況を、面白おかしく見るのは簡単です。しかし、こうしたミスマッチが広がるほど日本の晩婚化や少子化はどんどん進行していきます。由々しき問題です。
私も結婚について人のことを言える立場ではありませんが、人はやはり「己を知る」「身の丈を知る」のが大事なのではないでしょうか。無いものをいつまでも探したり、自分の身の丈に合わないものを執拗に欲しがるというのは、あまりにも現実味がありません。
最初から結婚や子供を持つつもりがない人は、それはそれで良いと思います。しかし、結婚したい人、子供が欲しい人は、その目標に向けて正しい努力をしてほしいと思います。
人が成長するのに欠かせない思考に、自責思考があります。これは原因自分説とも呼ばれるもので、物事がうまくいかない時にその原因は自分にあると考える思考法です。
「自分が何か不快な言動をしたのではないか」「自分の配慮が至らなかった」「そもそも相手に求めるものが間違っていた」といったように、うまくいかなかった時にその原因を自分に求める人には、それを修正する能力があります。何度も修正と検証を繰り返すたびにPDCAモデルのようにアップデートされて、やがて幸せな結婚を果たすことができるでしょう。そんな人はビジネスでも一定の成果を上げられる資質があるので、人生のさまざまな場面で成功できると思います。
しかし、その逆の他責思考だと、問題はいつまでも放置されたままです。「今回は相手が悪かった」「いい相手がいればいつでも結婚できる」「自分が結婚できないのは世の中、社会のせい」・・・などなど、責任を自分以外に押し付けるはけ口はいくらでもあります。こうした思考だと、その人はいつまで経っても結婚はおろか、人生のあらゆる面で問題を放置したままにして成功できずに年齢だけを重ねていくことでしょう。他人と過去は変えられませんが、自分と未来は変えられるのですから。
昨今の少々世知辛いご時世や婚活市場で起きていることを通じて、そんなことを感じてしまう私なのでした。もちろん私も他人事ではないので、しっかり己と向き合って精進していきたいと思います。