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2024.01.10

ソーラーカーポートの導入で停電対策もバッチリ!後悔しないポイント解説

ソーラーカーポートの導入で停電対策もバッチリ!後悔しないポイント解説
カテゴリー: ・カーポート

自宅のカーポートを停電対策にも活用したい!そんな貴方、カーポートに太陽光発電をと考えたことはありませんか?停電時にも頼りになる「ソーラーカーポート」は、カーポートの屋根を利用して発電できるとっても便利なシステムです。

しかし、ソーラーカーポートに関してはまだまだ普及途上のため「実際にどんなもので、どう選んで良いのか分からない」といった疑問があるかもしれません。

この記事では、ソーラーカーポートの異なる種類、導入メリット、デメリット、おすすめの人々、費用相場、導入のポイントついても詳しく解説します。ソーラーカーポートは、エコで経済的な生活を実現する手段として、停電対策にも一役買います。興味がある方は、ぜひ参考にして知識を深めてみてください。

そもそもソーラーカーポートとは?

ソーラーカーポートは、太陽光発電パネルを搭載したカーポートのことを指します。通常のカーポートの役割である自動車の保護とシェルターの提供に加えて、太陽光パネルを設置することで、太陽光を利用した電力を生み出すことができます。

ソーラーカーポートは、屋根に太陽光パネルを設置できない場合や、駐車場の空間を有効活用したい場合に特に適しています。また、停電時にはバックアップ電力を提供するため、便益をさらに高めています。

様々なソーラーカーポートの種類

ソーラーカーポートは、太陽光発電パネルを統合した駐車場のカーポートです。これにはいくつかの異なるタイプがあり、それぞれ特定のニーズに合った選択肢となります。主に下記の3つの種類があります。

太陽光発電一体型カーポート

太陽光発電搭載型カーポート

太陽光発電オーダーメイド型カーポート

それぞれについて詳しくみていきましょう。

太陽光発電一体型カーポート

太陽光発電一体型カーポートは、カーポートの構造に太陽光パネルが組み込まれた設備です。このタイプのカーポートは、カーポートの屋根部分に太陽光パネルが取り付けられており、日光を受けて電力を発生させることができます。

一般的なカーポートの屋根には、アーチ状の丸みを帯びたタイプがあります。しかしアーチ状では太陽光パネルを載せることができません。さらに太陽光パネルや関連部品(架台など)の重量を考慮した設計になっているため、一般的なカーポートよりも耐荷重や耐久性に優れたものになっています。

見た目もシンプルでスッキリしたデザインのものが多いのが特徴です。車を日差しや雨から守るだけではなく太陽光発電も同時に行えるため、導入費用の回収や自家消費などに貢献してくれるでしょう。

太陽光発電搭載型カーポート

太陽光発電搭載型カーポートは、既存のカーポートに後付けで太陽光パネルを取り付けたものです。通常、屋根に太陽光パネルを設置することで、駐車場の上部に発電機能を追加します。このタイプは、既存のカーポートを太陽光発電の一部として利用することができ、カスタマイズが比較的容易です。駐車場を屋根付きの発電スペースに変えることができます。

しかし太陽光パネルを設置する際は、カーポートの素材や耐荷重を確認しなければいけません。太陽光パネルは1枚あたりの重量が約10〜20kgほどなので、従来のカーポートの耐荷重を超えてしまう可能性があります。耐荷重を超えてしまうと、地震や積雪によって倒壊する危険性が高くなるため強度のチェックは必ず必要です。

太陽光発電オーダーメイド型カーポート

太陽光発電オーダーメイド型カーポートは、個々のニーズに合わせて設計されるカスタム製品です。これは、カーポートのサイズ、形状、設置場所、太陽光パネルの配置などが完全にカスタマイズ可能です。見た目も機能性も満足できるソーラーカーポートが手に入るでしょう。

しかし自由が効くオーダーメイドであるがゆえに、導入費用は高くなりがちです。また設計次第では建築基準を確認する手間が発生したり、量産できなかったりするため工事完了までの期間は先ほどの2つに比べて長めです。このような特徴を踏まえて、予算や自宅の環境に合ったソーラーカーポートを選択しましょう。

ソーラーカーポートの導入メリット

ソーラーカーポートのメリットは以下のとおりです。

クリーンなエネルギーを供給できる

ソーラーカーポートは太陽光を利用して電力を発生するため、環境に優しく、二酸化炭素の排出を削減します。化石燃料に頼らず、再生可能なエネルギーを供給するため、クリーンで持続可能なエネルギーソリューションとして注目されています。

電力の自家消費の実現

ソーラーカーポートで発電した電力は、家庭やビジネスで自家消費できます。これにより、電力料金の削減や電力供給の安定性向上が実現します。停電時にはバックアップ電力を提供できるため、緊急時にも便益があります。

土地の有効活用

ソーラーカーポートは、駐車スペースを最大限に有効活用できる方法となります。駐車場が同時に電力発生スペースとなるため、土地の使用効率が向上し、貴重なスペースを最適に活かすことができます。

もし自宅に屋根のない広大な駐車場がある場合、そのスペースを上手に利用して太陽光発電を行うことができます。通常、一般の住宅では太陽光発電を設置するためには屋根を利用するしかありませんが、広大な駐車場スペースを有効に活用できるのがソーラーカーポートの魅力です。

この方法によって、電力自己消費による電気料金の節約だけでなく、余剰の電力を売電して収益を得ることができ、一石二鳥の利点を享受できます。

電気自動車の充電

ソーラーカーポートは、電気自動車(EV)の充電にも利用できる素晴らしい方法です。太陽光発電でEVを充電することは、環境にやさしく、燃料費を節約できる優れた選択肢です。

具体的に言えば、ソーラーカーポートを使って太陽光発電を行う場合、EV専用のコンセントやV2H(Vehicle-to-Home)システムなどの装置を導入すれば、電気自動車への充電が可能になります。

これにより、太陽光発電から得られた電力を利用して、電気自動車を充電できます。この方法を利用することで、電気自動車の充電にかかるコストを削減でき、さらに、太陽光発電との組み合わせでV2Hシステムを使用すれば、充電時間を大幅に短縮できます。

また、電気自動車のバッテリー容量が通常の蓄電池よりも大きい場合、自宅に電力を供給することもできるのです。

売電収入の可能性

ソーラーカーポートは、余剰の電力を電力会社に売却して、売電収入を得るチャンスがあります。これにより、ソーラーカーポートは長期的な投資として収益を生む可能性があるのです。

具体的に言えば、住宅用の太陽光発電と同じように、発電した電力を電力会社に売ることができます。太陽光発電で生成された電力は、実質的に0円で売電できるため、ソーラーカーポートの導入費用を回収するのに役立ち、また電気代を削減するのにも寄与します。さらに、FIT制度(固定価格買取制度)は2022年においても有効であり、安定した売電収入を期待できます。

ただし、出力が10kW未満の太陽光発電を設置した場合、10年間の期間内は一定の価格で売電できますが、余剰電力しか買い取ってもらえず、全ての発電電力を売却できない点に注意が必要です。さらに、2020年以降に認定された10〜50kWの太陽光発電についても、余剰電力のみが売電対象となり、全発電電力を買い取ってもらえないことに留意すべきです。

施工期間の短さ

ソーラーカーポートの設置は迅速です。通常、作業は約1日で完了し、すぐにエネルギーの利点を享受できます。

対照的に、カーポートを0から設置する場合、基礎工事などを含む工事には約4日から1週間程度かかります。住宅用太陽光発電の場合、事前調査や大規模な足場の設置などが必要で、ソーラーカーポートよりも工事に時間がかかることがあります。ソーラーカーポートは、すぐに太陽光発電を始めたい人に最適です。

電気代の削減に貢献

ソーラーカーポートが発電する電力を活用することで、電気料金を削減できます。太陽光発電を導入する際の大きなメリットの一つは、電気料金の削減効果が高いことです。太陽光発電は自然エネルギーを利用するため、電気代がほぼゼロです。この発電した電力を自分で使えば、電力会社からの購入量が減ります。さらに、余剰電力を売却することもできるため、ソーラーカーポートの導入費用を早く回収できます。

停電対策として活用できる

ソーラーカーポートは、太陽光発電によって電力を生成できるため、停電時に非常に役立ちます。自宅への電力供給だけでなく、蓄電池やV2H(電気自動車の充放電を行う装置)などの機器を組み合わせることで、停電に対する効果的な対策が可能です。電気自動車を所有している場合、充電が行えますし、V2Hが備わっていれば家庭への電力供給も可能です。

ただし、太陽光発電から自宅へ電力供給する場合、パワーコンディショナー(太陽光発電の電力を家庭用に変換する装置、以下パワコンと略します)を自動制御モードに切り替える必要があります。また、利用可能な電力は100V/1500Wまでに限定され、対応できる電化製品も制限されています。

それでも、停電時に電力を利用できるという安心感は非常に重要です。

ソーラーカーポートの導入デメリット

ソーラーカーポートのデメリットは以下のとおりです。

初期費用やオプションが高額になることも

ソーラーカーポートの導入には、初期費用がかかります。また、特定のオプションを選択する場合、追加費用が発生することがあります。ただし、初期費用は高いものの、補助金などでお得に導入できる可能性があります。

定期的なメンテナンスが必要になる

ソーラーカーポートを設置したあとは、メンテナンスや清掃、点検が必要です。例えば太陽光パネルは、風や雨などの影響を受けるため汚れやゴミが溜まることが考えられます。そうなれば本来の発電効率が下がってしまう可能性があり、十分な恩恵を受けられなくなってしまうでしょう。

太陽光パネルの清掃や機器の点検を行うことで、効率的な発電を維持できます。メンテナンススケジュールを守ることが重要です。メーカーによってはメンテナンスや点検に費用が発生するため、事前に確認しておきましょう。

建築確認申請が必要になる場合がある

ソーラーカーポートの設置には、地域によっては建築確認申請が必要な場合があります。規制や手続きについて事前に確認し、適切な手続きを行いましょう。申請は自身でもできますが、基本的には施工業者に任せておけば対応してくれます。

固定資産税が発生する可能性がある

ソーラーカーポートの設置は、固定資産税に影響を与えることがあります。資産価値が変化する可能性があるため、税金についても検討が必要です。

天候や環境の影響を受ける

太陽光発電を行うソーラーカーポートは、悪天候や周辺環境による日照量の少なさ、汚れ、チリやゴミなどの影響で発電効率が落ちてしまいます。汚れやチリなどは定期的な清掃で改善しやすいですが、日照量の少なさは大きな問題です。

このように天候や環境要因がソーラーカーポートの発電効率に影響を与えることがあります。設置前に日照時間や気温の変化、周囲の樹木や建物の影響を考慮しましょう。自宅がある地域の特性や周辺の環境を考慮した上で、カーポートの導入を検討しましょう。

光害でトラブルになる可能性がある

ソーラーカーポートは、屋根よりも低い位置に太陽光パネルを配置します。太陽光パネルの表面はガラスで覆われており、光を反射しやすい性質を持っています。このため、周囲の住宅の窓に光が差し込んで「光害」が発生する可能性があるのです。

光害は潜在的なトラブルの種であり、場合によっては法的な紛争にまで発展することがあります。最悪の場合、太陽光パネルを撤去する必要が出てしまうことも考えられます。光害は予測が難しい現象ではありますが、事前に徹底的な調査を行うことが重要です。

火災保険が適用されない場合がある

前述のように、太陽光パネルを通常は配置しない場所に設置することは、耐荷重を超えたりその他のリスクを引き起こす可能性があります。

このような設置は、メーカーにとっても予期しないものであるため、太陽光パネルの設置に関連する問題が発生した場合、火災保険の適用が難しくなるかもしれません。通常のカーポートに太陽光パネルを取り付ける場合は、施工業者に火災保険についての情報を確認してみることがおすすめです。

ソーラーカーポートの導入で後悔しないためのポイント

ソーラーカーポートの導入で後悔しないために、意識しておきたいポイントは以下のとおりです。

  • 設置する場所の日照量や光害などを考慮する
  • 後付けする場合は保証や保険、重量を考慮する
  • 両面発電可能なモデルを検討する
  • 複数社から相見積もりを取る
  • 補助金やソーラーローンを活用する

それぞれについて詳しく解説します。

設置する場所の日照量や光害などを考慮する

ソーラーカーポートの効率的な発電には、適切な日照条件が不可欠です。設置場所の日照量を考慮せずに導入すると、発電量が予想以下になる可能性が高まり、投資対効果が低下します。また、周囲の建物や植物が影を落とすことによる光害も問題となります。設置場所の選定は、最適な発電性能を確保するために重要です。

後付けする場合は保証や保険、重量を考慮する

既存のカーポートに太陽光パネルを後付けする場合、構造の耐久性や重量への負荷に注意が必要です。十分な耐久性が確保されていない場合、太陽光パネルの設置が原因でカーポートに損傷が生じる可能性があります。また、保証や保険を検討することで、潜在的なリスクに備えることができます。

両面発電可能なモデルを検討する

両面発電が可能なソーラーカーポートは、太陽光パネルの表面と裏面の両方から光を受けて発電することができます。この方式を採用することで、同じ面積のパネルでより多くの電力を生成できます。特に限られたスペースでの導入の場合、効率的な発電を実現するために両面発電が有利です。

複数社から相見積もりを取る

ソーラーカーポートの導入は大きな投資となります。複数の専門業者から見積もりを取ることで、価格や提供されるサービスの比較が容易になります。競争がある状況で見積もりを取ることで、コストを最小限に抑えながら信頼性の高い業者を選ぶことができます。

補助金やソーラーローンを活用する

ソーラーカーポートの導入費用は高額になることがありますが、政府や地方自治体からの補助金や助成金を活用することで、コストを軽減できる場合があります。また、金融機関から提供されるソーラーローンを利用することで、導入費用を分割払いや低金利で支払うことが可能です。これらの支援制度を活用することで、ソーラーカーポートの導入が財政的に負担になりにくくなります。

また、長期的な視野で見れば、補助金やソーラーローンを活用して導入した場合、発電による収益から返済が可能となり、投資回収期間を短縮できるでしょう。したがって、導入前に利用可能な支援制度を確認し、適切に活用することが重要です。

まとめ

ソーラーカーポートの導入について、以下のポイントをまとめます。

ソーラーカーポートは、太陽光発電を利用して電力を生成するため、多くのメリットがあります。太陽光発電は電気代の削減や売電収入の増加、停電対策としての利用など、経済的かつ環境に優しい選択肢として注目されています。しかし、導入に際して後悔しないためにはいくつかのポイントを考慮する必要があります。

  1. 設置する場所の日照量や光害などを考慮することが重要です。適切な場所に設置することで発電効率を最大化し、収益性を向上させることができます。
  2. 後付け設置する場合は、保証や保険、設置場所の重量制限などを考慮することが必要です。安全性や耐久性を確保するために適切な対策を講じるべきです。
  3. 両面発電可能なモデルを検討することで、太陽光発電の効率を向上させることができます。朝と夕方の光も利用できるため、発電量が増加します。
  4. 複数の業者から相見積もりを取ることで、最適な価格と条件を見つけることができます。比較検討を行うことでコスト面でのメリットを享受できます。
  5. 補助金やソーラーローンを活用することで、導入費用を軽減し、投資回収期間を短縮できます。政府や金融機関からの支援を受けることを検討しましょう。

これらのポイントを考慮しながら、ソーラーカーポートの導入を計画することで、長期的な利益を最大化し、後悔しない選択をすることができます。ソーラーカーポートは環境への貢献だけでなく、経済的な面でも魅力的な選択肢となり得ます。

電気代の削減を望んでいる方、屋根に太陽光発電を設置できない方、電気自動車の経費を削減したい方、FIT制度の期間を延長したい方は、ぜひソーラーカーポートの導入を検討してみてください。

和上ホールディングスは、全量自家消費型太陽光発電の企画提案から設計、施工、保守運用に関して一括対応しています。また、カーポートや屋根設置、地上設置や自己託送型、PPAモデルなど、幅広い設置方式にも対応可能なので、ソーラーカーポートやその他設置方法を検討している方にも利用しやすいサービスです。

全量自家消費型太陽光発電による脱炭素経営や電気料金削減に少しでも関心を持ち始めた場合は、お電話やメールフォームよりお気軽にご相談ください。

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