太陽光発電所の売買で気をつけるポイントとは?

太陽光発電所の売買で気をつけるポイントとは?

太陽光発電への投資や発電所を売買することに興味を持っている人も多いのではないでしょうか?実際に最近では節税対策として太陽光発電所の売買が盛んに行われており、大規模のものから小規模のものまで様々です。
そこでこの記事では太陽光発電所の売買に興味がある人に向けて、太陽光発電所の売買について紹介していきます。

太陽光発電所の売買とは?

太陽光発電所の売買とは、管理しきれなくなった太陽光発電所を業者を通して売買することです。太陽光発電所は、売電価格が決まっていることなどもあり投資物件としても安定した利回りを実現できることから、最近人気になっています。

太陽光発電所の売買が盛んになっている背景とは?

太陽光発電所の売買が盛んになっている背景には、投資と節税が大きく関係しています。太陽光発電所は不動産などと比較して利回りの計算がしやすく、利回りの実現性も高いです。これは、太陽光発電所の主な収益モデルが発電した電力を電力会社に売電することと大きく関係しています。

太陽光発電所で作られた電力は、FIT法という法律によって売電価格が事前に決まっています。そのため、当初想定していた利回りを大幅に下回るということが少ないです。
不動産などの場合は入居者がいない期間ができてしまうと当初の利回りから大きくずれてしまうことも多いので、リスクの少ない投資として人気になっています。

また、もう一つの要素が節税効果です。
太陽光発電所は、耐用年数が17年と長く減価償却として経費に計上できる期間が長いです。そのため経営者を中心に節税の手段として使われることも多く、最近では節税を全面に出して太陽光発電所の売買が行われることも多くなっています。

太陽光発電所の売買で気をつける3つのポイント

太陽光発電所の売買は、投資や節税対策のために人気になっています。しかし、素人がいきなり太陽光発電所の売買に手を出してしまうと大きな損失などのリスクを負うことにもなってしまいます。
そこで、ここでは太陽光発電所の売買で気をつけることを紹介します。

地域トラブルの有無

まず、最初に気をつけるのが地域トラブルの有無です。太陽光発電所の多くは、山中などの太陽光を確保できる場所でかつ土地価格が安いところに設置されています。
しかし、このような土地に立っている太陽光発電所は自然破壊をしているのも事実で、そのことが原因で地域トラブルになっていることも多いです。

実際に、最近では太陽光発電所を山中に作ることで山の本来もつ役割である自然のダムの効果が薄くなってしまう危険性や土砂崩れの要因になる可能性も指摘されています。
そのため、地域トラブルがないかは太陽光発電所を購入する際には、一番最初に気をつけるようにしましょう。

固定価格買取制度の残り年数

太陽光発電所を投資目的で購入する理由の1つにFIT法と言われる太陽光発電で作られた電力を固定価格で買取してもらえる制度があります。しかし、このFIT法は最大で20年間しか適用されず、FIT法の期間の開始時期は当該の太陽光発電所が建設された時です。
つまり、2010年から稼働して太陽光発電所を2020年に購入してしまうと、FIT法の適用期間が10年しかありません。そのため、思っていたような投資効果を得られない可能性もあります。

このような事態を避けるためにも、購入予定の太陽光発電所がいつから稼働しているのかについては調べた上で、FIT法の適用期間の残り期間はどのくらいなのかを事前に確かめておきましょう。

消耗品のメンテナンス具合

太陽光発電所では、ソーラーパネルのほかにもコンディショナーや管理系統などさまざまな部分でメンテナンスが必要になってきます。メンテナンスの期間は場所にもよりますが、10年に1回は大きなメンテナンスが必要になってくることが多いといわれています。

そのため太陽光発電所のメンテナンス具合を確認することは重要で、価格だけに注目してしまうと購入後にメンテナンス費用がかさんでしまうこともあります。
また、なかにはメンテナンス具合が良好でないにもかかわらず、その事実を購入者には伝えない業者もなかにはいます。このような業者にあたってしまい損をしないためにも、太陽光発電所を購入する際にはメンテナンス具合を事前に確認しましょう。

中古の太陽光発電を購入するメリット

中古の太陽光発電所を購入することのメリットは以下の3つです。

  • 利回りの計算をしやすい
  • 建設コストを削減できる
  • 実績をもとに購入判断ができる

そこで、ここでは太陽光発電所を購入するメリットを紹介します。

利回りの計算をしやすい

中古の太陽光発電所の場合は、今までの出力数などをもとに利回りを計算しやすいです。太陽光発電所の場合は、建設した後で想定したよりも太陽光を集めることができないことや発電効率が想定より悪いという場合もあります。
しかし、中古の太陽光発電所の場合はすでに太陽光の照射具合や発電効率などの情報が揃った上で購入することができ、利回りの計算がしやすいです。

建設コストを削減できる

太陽光発電所でお金がかかる部分の1つに建設コストがあります。建設コストでは、太陽光発電所を建てるだけではなく、設置予定場所の選定や設置予定場所の地盤調査なども含まれ費用が加算されることが多いです。
しかし、中古の太陽光発電所の場合はこのような建設コストを削減した上で太陽光発電所を手に入れることができます。

実績をもとに購入判断ができる

中古の太陽光発電所を購入するメリットに、過去の実績をもとに購入するかどうかの判断をできるというものがあります。
過去の実績とは利回りだけではなく、近隣とのトラブルや当該地域で過去の売電価格の推移なども含まれます。このような情報を事前に獲得した上で太陽光発電所を購入するかどうかの判断を下すことができるのは大きなメリットでしょう。

中古の太陽光発電を購入するデメリット

中古の太陽発電所を購入するのはメリットだけではなく、デメリットもあります。中古の太陽光発電所を購入するデメリットとしてあげられるのは以下の2つです。

  • メンテナンスコストが高くなる
  • 名義変更ができない詐欺物件の可能性がある

次に中古の太陽光発電所を購入するデメリットを詳しく紹介します。

メンテナンスコストが高くなる

中古の太陽光発電所を購入するデメリットに、メンテナンスコストが高くなることが挙げられます。メンテナンスコストは経年劣化を含めて年を経るごとに高くなり、中古で太陽光発電所を購入する際には購入当初からそれなりのメンテナンスコストがかかることが想定されます。
そのため中古の太陽光発電所を購入する際には、メンテナンスコストが高くなりがちであることを確認しておきましょう。

名義変更ができない詐欺物件の可能性がある

太陽発電所は分割地の場合は名義変更できません。隣接地とは、当該の太陽光発電所の隣接地に同じ所有者の持つ太陽光発電所があることを指します。
現在のルールでは、規模の小さい太陽光発電所の方が税制などで優遇を受けやすくなっています。しかし、このルールを悪用してもともと大規模な太陽光発電所であったところを区切って複数の太陽光発電所が密集しているという形式にする裏技的な節税方法が流行しました。

このような背景があり、隣接する土地にある太陽光発電所の名義人が同じ場合は、その太陽光発電所を購入しても新しい購入者に名義変更ができなくなりました。
太陽光発電所を購入する場合には、名義変更ができるかどうか確認しておきましょう。

購入しても売電商品を得られない場合もある?

太陽光発電所を購入した後、実は売電できないということがあるかもしれません。太陽光発電所を購入しても売電できないのは「2014年までさかのぼって、隣接する発電所と名義人が同じ時期ある」場合です。
先ほども説明したように、1つの土地を分割している場合は基本的に売電契約の名義変更をすることができず、太陽光発電所を購入することができても売電契約の名義人を変更することができません。

そのため、太陽光発電所を購入する際には2013年以前に認可を受けた太陽光発電所もしくは隣接する土地に太陽光発電所がない物件にしましょう。

事前に確認をした上で太陽光発電所は売買しよう

太陽光発電所の売買は、投資や節税目的で経営者やサラリーマンなどにも人気です。しかし、その反面ルールを知らない人を対象にして詐欺まがいの行為があるのも事実です。そのため、太陽光発電所を売買する時には事前にルールをしっかり確認した上で購入しましょう。

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