こんにちは、石橋です。
最近はまた、福島界隈が騒がしくなっていますね。
そうです、福島第一原発の処理水海洋放出問題です。
私も環境ビジネスに関わる企業の一員として、この日本にとってとても重要な環境問題について一言述べたいと思います。
昨今騒がれているのは、福島第一原発の核燃料を冷却するために使用された水のことです。福島第一原発で起きたメルトダウン事故では核燃料が原子炉の構造物などと一緒に溶けて固まり、燃料デブリという状態になっています。この燃料デブリは立派な核物質なので、これを冷やすために注入された水は放射能汚染されることになります。これを自然界に放出すると放射能汚染を拡散することになるため、絶対にNGです。
そこで現場近くには膨大な数のタンクが設置され、冷却に使用した水が保管されています。私の知人が現場を見に行ったことがあり、その話を聞いたことがあるのですが、それはもう令和の日本の風景ではなかったそうです。地平線のように広がる大量のタンク、そして津波によって破壊された町、そして帰宅困難地域。福島で起きていることは、まぎれもなく今の日本が向き合うべき事実です。
この汚染水は今も発生し続けており、放置しているとやがて現地はタンクで埋め尽くされてしまいます。しかもこのタンクが長期間雨ざらしになることで中の水が漏れたら、それこそ二次災害になってしまいます。
そこでこの汚染水をALPSと呼ばれる設備を使って無毒化したのが、いわゆる処理水です。正式には「ALPS処理水」といいます。安全な状態に処理した水はもうタンクに保管しておく必要がないので、海洋放出していこうというわけです。
この際なので、ハッキリ言います。このALPS処理水は自然界に放出しても問題がなく、安全な水です。そのことは国際原子力機関（IAEA）による調査でも証明されており、海洋放出計画についても問題がないとの結論が出ています。
それなのに、「汚染水」という呼び方がまかり通り、海洋放出を反対する声が依然として強いのはなぜでしょうか？
これもハッキリ言いますが、こうした意見は「言いがかり」です。原発に対する盲目的なアレルギーがそうさせているか、そうしたアレルギーを起こさせることで利益がある人たちが騒いでいるか、もしくはその他です。日本の一部周辺国ではこの処理水を「汚染水」と呼び、日本を放射能汚染ばらまき國のように喧伝している国がありますが、これも外交的なカードとして政治利用しているのに過ぎません。「日本下げ」のために科学的な根拠のない言いがかりをつけているわけです。それが嫌なら自分たちの要求を呑め、と言わんばかりです。
現在のところALPS処理水の海洋放出は予定通り行われるようですが、これを邪魔する勢力はどんな人たちなのかを見極めておく必要があります。なぜなら、その人たちは今後日本の政治的決断に対してことさら文句をつけてくる可能性が高いからです。日本の闇としてネット上では情報が頻繁に飛び交っていますが、もちろん地上波テレビや大手マスコミは取り上げないことなので、私はネットの場を借りて発信したいと思います。 この問題に限らず、世の中に流布している情報には特定の人たちの利益によるバイアスがかかったものがたくさんあります。そんな情報を取捨選択する力、情報リテラシーが求められる時代です。政治的な問題以外にもこうしたフェイクニュースや悪意のある情報はたくさんあるので、科学的根拠や当事者の適切な努力を評価し、正しい目をもって判断できるようでありたいものです。
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