太陽光発電事業者が語る、洋上風力発電

石橋大右

2020.9.30 エネルギー問題

太陽光発電事業者が語る、洋上風力発電

こんにちは、石橋です。
いよいよ9月も終わり、世の中は秋本番ですね。

9月は台風シーズンなのですが、何でも9月までに日本に台風が1つも上陸しなかったのは11年ぶりの珍事だそうです。
「え?九州に大きな被害が出た台風が来たのでは?」と思われた方もいると思いますが、これらの台風は日本に接近しただけで上陸したわけではありませんでした。接近でもこれだけの被害が出たので、これらの台風が上陸していたらもっと被害は大きかったと思われます。これはこれで日本にとっては有難いことだったのでしょう。
まだまだ10月も台風シーズンではあるので、注意は怠らないようにしたいものです。

さて、今回は「風」のお話をしたいと思います。
風は風でも台風ではなく、風力発電です。最近風力発電の話題が急に多くなっておりまして、その中でも話題の中心は洋上風力発電です。
洋上風力発電とはその名の通り、海の上に大きな風車を設置してそこで発電をする技術のことです。すでにヨーロッパなど再生可能エネルギーに対する取り組みが先行している国々では洋上風力発電による発電所が続々と誕生しており、その発電量は増える一方です。
私たち和上ホールディングスは、太陽光発電の普及を通じて再生可能エネルギーの提唱、提案をしてきた事業者です。特に今は自家消費型といって電力の自給自足による新しい社会のあり方を提案している真っ最中です。長年にわたって太陽光発電に取り組んできた再生可能エネルギーのプロという立場で、話題の洋上風力発電について語ってみたいと思います。

洋上風力発電には、これまで風力発電が持っていたデメリットを解決できるポテンシャルがあります。これまで大きなデメリットやネックになってきたのは、風力発電所を設置できる場所が少ないことです。郊外にドライブに出かけると、山のてっぺんに大きな風車が並んでいるような風景を見たことがある方もおられると思います。あれが風力発電で、自然に吹いている風で発電ができるのは素晴らしいことです。太陽光と同じで、風も尽きることのない自然のエネルギーなのですから。
しかし、風力発電所の多くが都会にはありませんよね。これには理由がありまして、風車が回る時の騒音や台風で万が一風車が破損して飛んでしまったら大きな被害につながりやすいことなど、公害やリスクがあるからです。
さらに風が同じ方向に吹き続ける場所というのは、ありそうでなかなかありません。山のてっぺんなら「吹きっさらし」なので風が多いとは思いますが、それでも風力発電所を注意深く見ていると、風車が止まっていることも少なくありません。太陽光発電には夜間や悪天候の日など日照がない日は発電ができない弱点がありますが、風力発電にも同様に風が吹かないと発電ができない弱点があるわけです。

洋上風力発電は、こうした問題を一挙に解決できます。海の上なので誰も住んでいる人がおらず、騒音が問題になることはありません。そして海というのは一方向に風が吹いている場所を探しやすく、うまくそういう場所を見つけることができれば安定的な発電量が期待できます。
冒頭でも触れた台風のリスクがありますが、万が一風車が飛んで行ってしまったとしても人が住んでいる可能性は低いので、それが人的な被害につながる可能性は極めて低いでしょう。安全かつ迷惑にならない風力発電を実現できるのが、洋上風力発電です。

しかし、先行しているヨーロッパに対して、すでに太陽光発電の普及が進んでいて技術的にも十分なポテンシャルを持っている日本では、あまり事例がありません。私自身も、ドライブなどで海の上で風車が回っている風景をまだ見たことがありません。これは、なぜなのでしょうか?

洋上風力発電の普及を後押ししているのは、風車など発電設備のコストが安くなっていることです。日本でも国が再生可能エネルギーのひとつとして位置づけ、支援する仕組みを作っているので、本来であればもっとあちこちに洋上風力発電所ができていてもおかしくありません。
日本で洋上風力発電の普及が進まないことには、いくつかの理由が指摘されています。海にも利用権益があるので、その海を長期間にわたって占用するルールや枠組みが策定されておらず、個々のプロジェクトにおける交渉に依存している状況です。つまり、交渉がうまくまとまらなければ洋上風力発電所は作れないということです。
また、いくらコストが下がっているとはいっても、億単位の費用が必要です。それを金融機関などから調達するのにあたっても、こうした海の利用についての枠組みがないことから融資を引きにくいという事情もあるようです。いくら素晴らしい技術があってもお金がなければ始められないというのは、太陽光発電でも多くみられた現象です。今ではPPAモデルや自己託送によってその問題を解決できるスキームがありますが、洋上風力発電にも今後そういうスキームが出てくるかもしれませんね。

もうひとつ、海には「先客」がいます。いくら人が住んでいないとは言ってもそこには漁師さんがいます。風車を設置したことによって魚の生態系が変わってしまい、それが漁業にダメージを与える可能性は否定できませんし、発電施設に何か不具合が起きて漁師さんに被害が及ぶようなことがあっては大変です。このように「海の先客」との利害調整や環境アセスメントが進みにくいことも洋上風力発電の普及を阻んでしまっています。

太陽光発電も、ここまで来るのに相当な障壁がありました。それでもまだまだ普及は半ばなので、洋上風力発電にもぜひさまざまな障壁を乗り越えてもらって、太陽光発電と並ぶ安定的な再生可能エネルギーとして日本の電力事情を支えてもらえたら素晴らしい社会になるだろうなと思う次第です。

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