こんにちは、石橋です。
ようやく朝晩が少し涼しく感じるようにもなってきましたね。
殺人的な暑さも永遠に続くわけではなく、季節はちゃんと移ろっています。それが落ち着いたかと思うと次は巨大な台風が次々と接近していますので、本当に気が休まる時がありません。
特に台風は太陽光発電設備などへの被害が懸念されるので、この業界の人間としてそちらも心配になります。
今回は、先日辞意を表明した安倍総理についてのお話をしたいと思います。
まず第一声としてお伝えしたいのは、「総理、お疲れさまでした」の一言です。7年8ヶ月もの長期間にわたって、しかも日本が激動の時代にあった中で日本のかじ取りを担い続けたことは相当なプレッシャー、ストレス、そして疲労の連続だったと思います。特に日本の周辺環境が大きく変わる中、安倍総理でなければ今の状況はなかったのではないかと思えるほどです。
アベノミクスによって瀕死の状態にあった日本経済を復活させたことを筆頭に、経済だけでなく外交、安保、社会保障などにおいてこれまでなかなかできなかったことを成し遂げた功績は、とても大きいと思います。
その一方でいくつかの不満点もありました。安倍総理自身が重要な政策として掲げてきた憲法改正は国民投票すら実施できませんでしたし、北朝鮮による拉致被害者の救出・奪還も成し遂げられませんでした。ご本人が在野の頃から取り組んできたことだけに、志半ばで総理の職を辞することは無念だったと思います。しかし、人は病には勝てません。色々な功罪が指摘されていますが、私としては素晴らしい総理大臣だったと思います。
モリカケ?桜を見る会?そんな政策と無関係のくだらないことは、言及する気にもなりません(笑)
さて、話を次の総理に移しましょう。
自民党内の派閥の力学で、どうやら菅総理誕生となりそうです。派閥の力学だけで国のトップが決まってしまうプロセスには色々と思いもありますが、何も違法なことをやっているわけではありませんし、そもそも自民党とはそういう組織です。
プロセスはともかく、菅総理に期待したいことを提言したいと思います。一番大切なのは、安倍路線の継承。これは経済だけでなく、すべての政策において言えることです。特に経済については、安倍総理の辞任で株の暴落と円高が起きましたが、その後「菅総理誕生か」のニュースが流れると相場は回復。これはつまり、世界のマーケットは安倍路線の継承を望んでいるということです。もちろん日本経済にとってもその方が良いと思っているわけで、これは身銭を切って世論を形成している投資家たちの意見に素直に耳を傾けるべきでしょう。
そしてもうひとつは、何といっても安倍総理が成し遂げられなかったことの達成です。憲法改正と拉致被害者の奪還はもちろんのこと、私は大阪の人間なので大阪都構想の実現も含まれます。「安倍・菅&松井・吉村ライン」という人脈があることは大きな事実で、これまで安倍内閣は大阪維新と良好な関係を維持しつつ、維新による改革をバックアップしてくれていました。大阪万博の誘致もそのひとつで、大阪都構想にも賛同を示しています。菅総理には大阪のためにも維新改革も継承する政策の実行を期待したいところです。
「総理なんて誰がなっても同じ」と思われてきたイメージを、安倍総理は一新しました。外国の首脳から強く信頼され、関係を築いてきた総理大臣として歴史を塗り替えました。「アベガー」と騒ぐ人たちもたくさんいますが、これだけ総理大臣を誹謗中傷するほど存在感のある人がいたかと思うと、おそらくその意味でも歴史的な総理大臣だと思います。もしかすると、「アベガー」の人たちは優秀なヒールを失って今は「安倍ロス」になっているのではないかと思ってしまいますね(笑)
もし体調が回復すれば、菅内閣の次に再び第三次安倍内閣があるのではないかという噂もあります。これについては私も期待してしまう部分もありますが、やはり大事なのは総理自身の健康です。まずはしっかりと休養、治療に専念していただき、政治家である前に人として健やかに生きられるようになることを心から願っています。
安倍総理、本当におつかれさまでした。