こんにちは、石橋です。
このブログは平成最後の日の投稿です。いよいよ明日から令和という新時代が始まります。
テレビは天皇陛下の退位一色になっていますが、これだけ皇室や元号のことなど、「日本らしさ」に関心が集まるのは悪いことではないと思います。
さて、今回は就職活動の時期ということもあって、リクルートの話題を取り上げてみました。
ある化粧品メーカーは、従来の黒髪にスーツという就活スタイルをやめて、自分なりの服装やメイクなどで自分を表現してもらう顔採用という採用活動を行っているそうです。
顔採用という言葉を聞くだけだと、まるで見栄えのいい人だけを採用するように聞こえますが、個性を発揮してもらうという意味が込められているということが分かれば納得できるものがあります。
この顔採用は、商品企画や広報宣伝など、型にはまらない発想が必要となる職種です。
それなのに、黒髪に就活スーツといういで立ちだと本来の姿が隠れてしまうため、採用したい人材を適正に判断できないという思いから、自由に就職活動してもらうという考えに至ったそうです。
確かに、近年の就職活動は皆同じような恰好をしているうえに、自分の個性を抑えてマニュアルに沿って同じような行動をして、同じような受け答えをする人が多いように感じています。
就職活動をしている本人達もそれに息苦しさを感じている人が多いようなので、のびのびと就職活動してもらえるのなら、服装も髪型も自由にしていいと個人的には思います。
ただ、顔採用するならば、企画や広報関係なく営業でも事務職でもそれぞれ個性はあるはずなので、全職種で実施した方が面白いのではないのかとも思います。
また、周りを見てもらえれば分かると思いますが、同じような髪形にスーツという社会人は多いですし、さらに言ってしまえば私服も同じような人が多いです。
それでも、きちんとその人自身の個性は出ているものです。
個性は出すことも大事だとは思いますが、出そうと思って出せるものでもなく、じんわりとにじみ出る個性もあります。
同じような恰好をしていてもにじみ出る個性というものは本人の意思にかかわらず存在するものなので、それを企業側がすくい上げる努力をすることと、人を見る目を磨くことも大事だと思います。
それに、自分の良さをなんとなくでも分かっている人は、額面通りのアピールではなく自分なりのアピールをする傾向があるので、意外と分かりやすいといえます。
さらに、自分の個性がよく分からなかったり、自分を表現することが苦手な人もいるでしょう。
そういう人でも、とってつけたような受け答えではなく、相手の言葉をよく聞いて、自分なりに必死に考えて自分の言葉でなんとか伝えようとしている姿を見ると、「お!頑張っているね!」とグッときます。
グッとくるのは、社会人として働いていくには個性も大切ですが、何より自分の言葉で相手に分かるように伝えようとする姿勢が非常に重要だからです。
つまり、就職活動で非常に大事なのは、企業に勤めるようになった後に強く求められる「相手の言葉をしっかり聞いたうえで、自分の言葉で相手に分かるように伝える」力を見せることだといえます。
それがコミュニケーション能力であり、個性にも繋がります。
要は、肩肘を張らずに等身大の自分自身を見せてもらえれば、そこまで心配することはないということです。