輸入太陽電池のシェアが拡大中

石橋大右

2013.3.15 エネルギー問題

輸入太陽電池のシェアが拡大中

こんにちは、石橋です。
いきなりですが、以下のグラフをご覧ください。

これは、平成23年の終わり頃から平成24年にかけての太陽電池販売数、および国産品と輸入品の比率を示したグラフです。
グラフにもあるように、太陽光発電協会の調べによるものです。

赤い部分に注目してください。
これは輸入品の太陽電池が占めている部分を示しているわけですが、その赤色部分がどんどん大きくなっています。
これはつまり、輸入品の太陽電池がシェアをどんどん伸ばしていることを表しています。

日本国内には強豪の太陽電池メーカーがひしめいているので、依然として国産品のシェアが高いという状況に変わりはありませんが、その日本でこれだけのシェアを輸入品が獲得していることには驚きです。

ご存知の通り、かつて日本は太陽光発電で世界をリードしてきました。
シャープが世界一のシェアを誇っていた時代が続き、京セラや三洋など、国内メーカーがシェアの上位を独占していました。
それが今では、サンテック(中国)、ファーストソーラー(アメリカ)などが大きなシェアを獲得するようになり、今もその状況が続いています。
もちろん日本メーカーも依然として一定の世界シェアを維持していますが、先行していたことを考えると寂しくも感じます。

なぜ、こんなに輸入品の太陽電池がこうもシェアを伸ばしているのでしょうか。
その理由は簡単で、価格が安いからです。
特に中国産の太陽電池にはそれが当てはまります。

しかし、中国製品は安い代わりに品質もイマイチなのでは?

多くの方はそういうイメージをお持ちでしょう。
確かに、それは事実です。
全ての中国製品がそうだとは言いませんが、中国製=安かろう悪かろうというイメージはある程度当たっています。

それでも売れているのは、太陽電池が持つ「ある特性」が関係しています。
太陽電池の性能を決めるのは、発電効率や耐久性などです。
日本メーカーの発電効率は世界最高水準で、耐久性についても同様です。
とにかく品質が良いというのが、日本製品に共通する特徴です。

ここでひとつ、考えてみてください。

ある家庭が太陽光発電の導入を検討しているとして、国産品と安い輸入品を比較しているとします。
国産品はやはり性能が良く、同じ気象条件下であってもより多くの電力を生み出してくれる能力を持っているとします。その一方で、安い輸入品の発電効率はそこまで高くないとします。
これだけを見れば、性能が良い国産品に軍配が上がるでしょう。
しかし、ここで問題になるのが数百万円規模になる導入コストです。
仮に国産品が300万円であるのに対し、輸入品が200万円だとしたらどうでしょうか。

100万円も差があるのであれば、多少の性能ダウンは許せる。

そう考える消費者がいたとしても、それは不思議なことではありません。
まして補助金が減額されて導入コストが高くなった頃に、その傾向は顕著になりました。
和上住電は独自の制度で補助金を加算しているのでこの影響をあまり受けませんでしたが、普通に国や自治体からの補助金だけで設置したとしたら、補助金が減額された分だけ導入コストが高くなるので安い輸入品に目が向くのは当然のことです。

この傾向は、日本国内よりも海外ではより顕著です。
日本人ほど細かいことを気にしない国民性の国が多いということもあると思いますが、電力インフラが充分に整備されていないところに導入する場合などは、「電気があるだけありがたい」という考えになるので、発電効率云々というより導入コストが安いことに注目が行くのです。

こうした条件で競合した場合、日本メーカーに分が悪いのは言うまでもありません。
「良いものを作れば必ず売れる」という時代ではなくなっているのが、グローバルマーケットの鉄則です。
シャープやパナソニックの巨額赤字も、そこに乗り遅れた部分があるのは否めません。

今後、輸入太陽電池はどうなっていくのでしょうか?
私の見立てでは、さすがにこれ以上爆発的にシェアを伸ばすとは考えにくいと思います。
日本メーカーも馬鹿ではありませんから、迎え撃つ態勢を徐々に整えつつあります。
販売網の拡充だけでなく、充分な競争力のある製品やサービスを続々と投入しています。

また、これは見落としがちなのですが、輸入メーカーがシェアを伸ばしているからと言って、日本メーカーの売り上げが低迷しているわけではありません。
太陽光発電の市場規模は順調に伸びており、先ほどのグラフでも青い部分は確実に大きくなっています。

まだまだ太陽光発電の普及はこれからが本番です。
和上住電は性能の良い国産メーカーに重点を置いたラインナップとしていますが、一部海外メーカーの太陽電池も導入して選択肢を広げるように努めています。

結局のところ、どれが一番良いのか?という問いに対する答えは1つではありません。
太陽電池を設置する場所の条件によってケース・バイ・ケースです。
輸入品でも充分ご要望が満たせるのであれば、そういうご提案になることもあるでしょう。
もちろん、その逆も然りです。

メーカーありきではなく、最もお客様のご要望を実現するためのメーカー選定というのが、これからの太陽光発電では大きなポイントになります。

ちょっと宣伝っぽくなってしまいましたね。
これだけ多くの施工実績を積み重ねてきたという自負と、せっかくの太陽光発電導入を成功させて欲しいという強い願いがあるのは本当なので、ついつい熱く語ってしまいました。

弊社、和上住電にとっても太陽光発電の本格普及に向けた勝負は、まだまだ始まったばかりです。

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