2022.08.17
ソーラーカーポートのデメリットや注意点について解説!
ソーラーカーポートの設置を検討している方の中には、どのようなリスクやデメリットがあるのか詳しく知りたいという方もいるのではないでしょうか?ソーラーカーポートは、シンプルな構造・自家消費にも対応などいくつかメリットを得られる一方、デメリットもあります。
そこで今回は、ソーラーカーポートのデメリットや後悔しないために押さえておくべきポイントについて詳しくご紹介します。ソーラーカーポートについて調べ始めた方やソーラーカーポートについて関心を持っている方などは、参考にしてみてください。
ソーラーカーポートのデメリット
ソーラーカーポートのデメリットやリスクは、基本的に住宅の屋根へ設置するタイプの太陽光発電と大きく変わりません。ただし、カーポート特有のデメリットもあります。
これからソーラーカーポートを検討する方は、デメリットを把握した上で準備を行うのが大切です。
初期費用は100万円以上と手軽な価格ではない
ソーラーカーポートは、駐車台数2台分の規模でも150万円~200万円程度の初期費用が発生します。
既に住宅用太陽光発電を設置していてローン返済の負担を増やしたくない方や数10万円程度の初期費用を想定していた方は、一旦ソーラーカーポートの設置を検討しなおすのが大切です。
初期費用を大幅に抑えようとすると、悪質な施工業者や販売店へ依頼してしまう可能性があります。また、適正な相場を見誤ったり毎月の家計負担を支えきれなくなったりといったリスクがあるため、慎重に考えた上で判断するのが大切です。
ただし、ソーラーカーポートは、他の太陽光発電と同じく継続的に売電収入を得られます。不動産投資のような空室リスクによる収益0円といったリスクが低いため、年間の収支を計算しやすいのも嬉しいポイントです。
まずは、家計負担と自己資金、ローンと年間の予想収支を慎重に検討してみましょう。
メンテナンスフリーではない
ソーラーカーポートは、メンテナンスフリー(メンテナンス不要)ではありません。
ソーラーカーポートにかぎらず太陽光発電設備は、気温や湿度、その他要因から劣化していきます。そのため、施工業者やメンテナンス業者による定期的な保守点検が欠かせません。
メンテナンスを含む年間の維持費用は、設備規模によって変わりますが、3~7万円程度です。
ただし、点検や修理作業は専門業者へ依頼できるため、作業負担はありません。また、売電収入から維持費用分の予算を確保できるため、家計への負担を最小限に抑えることも可能です。
メンテナンスフリーと考えているとデメリットに感じてしまいがちですが、実際の費用や作業負担を見てみると必ずしもデメリットではないといえます。
設置位置の関係で影ができてしまう可能性
ソーラーカーポートを設置する際、建物との位置関係で太陽光パネルに影ができてしまう可能性があります。太陽光パネルに影ができてしまうと、発電量の低下につながってしまいます。
ソーラーカーポートは住宅の屋根設置と異なり、住宅やその他建物より高さの低い特徴を持っています。そのため、向かい側や隣の住宅が日光を遮り、ソーラーカーポートの発電量に影響を与えてしまう点に注意も必要です。
設置に適した場所か判断するのは難しいため、実績豊富な販売店へ相談および現地調査をしてもらいましょう。
弊社とくとくショップは、ソーラーカーポートを含むさまざまな形式の太陽光発電所を取り扱ってきた実績があり、ソーラーカーポートの設置場所や太陽光パネルの角度など、あらゆる点から調査した上で、お客様にご提案をいたします。
設置場所に悩む方は、ぜひ1度お問い合わせください。
積雪や暴風対策が必要
ソーラーカーポートを設置する場合は、事前に積雪や暴風対策および設置予定場所の環境について調べておく必要があります。
ソーラーカーポートは、住宅の屋根と異なり比較的フラットな構造です。そのため、風の影響を受けて太陽光パネルが飛ばされる可能性もあります。また、積雪量の多い地域では、雪の重みでカーポートの柱が折れる場合もあるため、注意の必要なポイントです。
積雪量の多い・台風などの影響を受けやすい場所で運用する場合は、太陽光パネルやカーポートへの負担を想定した一体型ソーラーカーポートを検討するのが大切です。
一体型ソーラーカーポートは太陽光パネルの荷重を前提とした設計なので、暴風や積雪、地震による揺れなどに強い特徴を持っています。
設置前に増築に関する許可を受けなければいけない
ソーラーカーポートは、住宅の屋根設置と異なり設置前に増築の許可を受けなければいけません。
カーポートは建物として区分されているため、建ぺい率や容積率などに関する規制をクリアしなければ設置できません。増築の許可を受けるには、建築確認申請を自治体の窓口へ提出する必要があります。
もし、建築確認申請を行わずに設置してしまうと、違法建築物として扱われます。たとえば、自宅を手放す際に売り手へ違法建築物の告知義務が発生し、値引き交渉などのリスクを負うことになります。
ソーラーカーポートを設置する際は、増築許可を受けてから行うという流れを覚えておきましょう。
なお、設置前の書類手続きについては、施工業者の担当者が対応してくれます。
固定資産税が発生する場合もある
ソーラーカーポートの状態によっては、固定資産税の課税対象として扱われる可能性があります。課税負担が気になる方にとっては、デメリットと感じる部分でしょう。
建築基準法で以下の条件に該当するカーポートは、固定資産税の対象に区分されています。
- 基礎部分が地面に固定されている状態
- 屋根が設置されている
- 3面が壁に覆われていて、作業などが可能
また、出力10kW以上のソーラーカーポートは、固定資産税の対象資産です。逆に考えれば、全ての条件に合致しなければ固定資産税の対象資産として扱われないといえます。
固定資産税の負担を避けたい方は、壁に覆われていないデザインのカーポートを選んだり出力10kW未満のタイプから検討するなど、慎重に考えておきましょう。
ソーラーカーポートで後悔しないためには?
ソーラーカーポートのデメリットを把握したあとは、どのように運用していけば後悔したり失敗したりせずに済むのかポイントを確認していきましょう。
専用のカーポートを設置
カーポートで太陽光発電を始めたい時は、なるべく太陽光パネル一体型のソーラーカーポートを検討するのがおすすめです。
太陽光パネル一体型のソーラーカーポートは、太陽光パネルや架台などの重量に耐えられる設計で、なおかつ暴風や積雪でカーポートや設備が破損しないよう耐久性も向上しています。
一方、一般的なカーポートに太陽光パネルを設置してしまうと、太陽光発電設備の重量に耐えきれず破損したり、暴風によってパネルが吹き飛ばされやすかったりなどのリスクもあります。
ソーラーカーポートの破損による経済的損失やケガなどのリスクを避けるには、一体型ソーラーカーポートを検討してみるのが大切です。
発電量を少しでも増やせる両面タイプを導入
ソーラーカーポートに設置されている太陽光パネルを比較する時は、両面発電型から検討してみましょう。
一般的な太陽光パネルは、片面のみ太陽光を吸収し、光を直流の電気へ変換します。しかし、カーポートへ設置した場合は地面から反射した光を吸収できないため、その分発電効率の低下につながります。
両面から発電可能な太陽光パネルは、地面からの反射光も吸収することが可能です。
なお、弊社とくとくショップで取り扱っている「Dulight」シリーズは、両面発電型の太陽光パネルを搭載していて、片面型より約12%発電量を増やすことが可能です。売電収入に換算した場合、出力6.15kWで年間2万円前後の増収を見込めます。
ソーラーカーポート選びに悩んでいる方は、この機会にぜひ1度ご相談ください。
蓄電池を併用して効率よく活用
ソーラーカーポートと蓄電池の併用は、自家消費や売電収入どちらにとってもメリットの多い運用方法です。
ソーラーカーポートの役割は、住宅用太陽光発電と同じく発電と売電・自家消費の3種類です。単体で電気を貯められないため、日中に貯めて夜間に放電といった運用を選択できません。
蓄電池と併用すれば、自家消費量の少ない時間帯に電気を貯めておき、夜間や発電量の少ない朝・夕方に放電といった効率的な運用を実現できます。また、停電時の場合、日中に発電した電気を貯められるため、夜間でも照明を使用したりラジオやスマートフォンの充電を行ったりできるのが嬉しいポイントです。
保証サービス付きの販売店を選ぶ
ソーラーカーポートに関する保証サービスを確認しておくことが、万が一の損害を少しでも抑える上で重要です。
ソーラーカーポートには、自然災害や飛来物、施工不良などによる発電損失、修理や撤去費用負担などのリスクがあります。
メーカーでは製造時の不良に対する保証制度を用意しています。また、販売店は施工不良などを対象にした保証、自然災害による破損に備えた保証制度を用意している場合があります。
そこでソーラーカーポートの販売店を探す時は、保証制度の有無と保証期間、補償額について確認するのが大切です。
デザイン性が気になる時は塗装や形状にも注目
ソーラーカーポートのデザインは、自宅の印象にも影響を与える場合があります。なるべく明るいデザインにしたい時は、ステンカラーで塗装されたソーラーカーポートを検討してみてはいかがでしょうか。
ステンカラーは、金色に近い上質な色合いのカラーで、明るい雰囲気を演出したい方や明るい色の好きな方に適しています。
とくとくショップで取り扱っている「Dulight」シリーズは、ステンカラーを採用し、なおかつ表面処理を施しています。また、ケラバ(雨どいのついていない部分)が抑えられている設計なので、すっきりとしたデザインです。
ソーラーカーポートの費用を軽減できる?
ソーラーカーポートの費用負担を特にデメリットと感じる方は、少しでも費用を抑えられる方法や商品から検討してみるのがおすすめです。
運用方法から考える場合は、PPA方式を検討してみましょう。ソーラーカーポートにおけるPPA方式とは、自宅のカーポートにPPA事業者所有の太陽光パネルを無償で設置してもらえるサービスのことです。
メンテナンス費用なども無償なので、運用にかかるほとんどのコストを抑えられます。なお、サービス利用者が支払うコストは、毎月固定のサービス利用料もしくは太陽光発電の自家消費分に相当する電気料金です。契約期間終了後は設備を譲渡してもらえるサービスもあるので、将来的に設備を所有できます。
商品から考える時は、利回りの高いソーラーカーポートを選ぶのが大切です。たとえば、ソーラーローンを20年間で完済するプランと10年間で完済するプランでは、後者の方が長期的な負担を抑えられます。
ソーラーカーポートを選ぶときは、低利息のソーラーローンを提供してくれる販売店へ相談したり発電効率の高い太陽光パネルを搭載した設備から検討したりするのがおすすめです。
ソーラーカーポートのデメリットは軽減できる!
ソーラーカーポートには、初期費用100万円~、メンテナンス費用の負担、設置環境などいくつかのデメリットがあります。ただし、どれも事前に対策可能な内容なので、ソーラーカーポートの強みを伸ばしながら運用し続けることが可能です。
ソーラーカーポートに関心を持っている方やソーラーカーポートのリスクが気になる方は、今回の記事を参考にした上でソーラーカーポートの見積もりをとってみてはいかがでしょうか?
弊社とくとくショップでは、ソーラーカーポートの見積もりから購入相談、設置工事から購入後のサポートまで一括対応しています。
また、現在取り扱っているソーラーカーポートは、両面発電可能な「Dulight」シリーズです。一般的なソーラーカーポートと比較して、最大12%程度の発電量アップを見込めます。また、屋根材一体型なので無駄なく太陽光パネルが敷き詰められています。
ソーラーカーポートの価格や設置方法、設置スペースなど、さまざまな疑問にお応えいたしますので、ぜひ1度お電話・メールよりお問い合わせください。無料でお見積もりを作成いたします。
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