2023.09.23
ソーラーカーポートの落とし穴?困った状況への備えと解決策を知ろう!
住宅用太陽光発電の設置が難しい方や、屋根単独では発電量が心もとない方々にとって、ソーラーカーポートの導入は魅力的な選択肢となるかもしれません。しかし、ソーラーカーポートに関する「困った」という声や記事を目にすることで、不安を抱える方も多いことでしょう。
そこで、私たちはソーラーカーポートを選ぶ際に留意すべき理由やポイント、メリットを考えることが大切です。さらには、ソーラーカーポートのデメリットについても冷静に見極めることも重要です。適切な選択をするための情報、初期費用を抑える方法や、困難な状況に直面した際の対処策についても、わかりやすく解説します。
ソーラーカーポートに興味を持っている方や、ネガティブな「困った」意見に困惑している方々は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。困難を乗り越えて、持続可能なエネルギーへの一歩を踏み出しましょう。
目次
ソーラーカーポートはやめた方が良いといわれている理由
ソーラーカーポートはやめた方が良いと考えられている理由は、設置場所やコスト、申請手続きの手間、高初期費用や設置場所の制約、メンテナンスの手間、投資回収までの時間が長いなどが挙げられます。それでは、ソーラーカーポートはやめた方が良いと考えられている主な理由について詳しくみていきましょう。
一般的なカーポートより初期費用が高い
ソーラーカーポートは、その追加の太陽光発電装置により、通常のカーポートよりも一般的に高い初期費用がかかります。太陽光パネルの導入や関連する機器、設備のコストが必須で、専門的な設計と施工が必要となるからです。また、ソーラーカーポートは二重構造や高耐久素材の使用が求められ、これらも価格を押し上げています。2台用カーポートの設置費用は20万円~ですが、ソーラーカーポートの場合は200万円前後になります。
カーポートをメインに考えているご家庭やカーポートを設置するついでに太陽光パネルを設置しようか考えているご家庭にとっては、かなり負担に感じる場合があります。
ランニングコストが発生する
ソーラーカーポートには、運用中にも一定のランニングコストが発生することがあります。これには定期的なメンテナンスや清掃があげられます。太陽光パネルの効率を維持するために、定期的な洗浄やパネルの点検が必要だからです。
年間のランニングコストは、2~3万円程度と比較的少額です。しかし、現時点で家計負担につながる設備の購入を控えたいという方には、負担のかかる金額に感じられるかもしれません。
なお、後半で紹介しますが、ソーラーカーポートのランニングコストについては、売電収入でカバーできます。また、ランニングコストは運用の継続性を保つために避けて通れない要素ですが、これに対する適切な計画と予算を立てることで、長期的なエネルギーコストの削減や環境への貢献を実現することができます。
建築確認申請が必要
ソーラーカーポートに関する重要な要点として、建築確認申請が挙げられます。ソーラーカーポートやカーポートを設置する際には、床面積が10㎡以上の場合には必ず建築確認手続きが必要です。太陽光パネルや支持構造物の設置は建築物の一部と見なされるため、地域の建築基準や法規制に従い、設置計画を提出する必要があります。申請には設計図や構造計算書などの提出が求められ、地域によっては審査が行われます。建築確認申請に伴う手続きや費用は地域ごとに異なるため、事前に確認することが必要です。しかし、これらの要件や手続きは施工業者が遵守すべき内容であり、利用者側が特別な準備をする必要はありません。
ソーラーカーポートの魅力は何?
ソーラーカーポートは、私たちが直面する「困った」問題を解決してくれる魅力があります。その主な強みは、持続可能なエネルギーの供給と経済的なメリットです。太陽光発電による電力生成は環境にやさしく、エネルギーコストの削減につながります。カーポート上に設置されたパネルは、スペースの有効活用に貢献しますし、駐車車両の保護と同時に発電を実現します。導入初期費用を乗り越えると、将来的には電気代の削減や売電による収益が期待でき、長期的な投資価値を産み出します。ソーラーカーポートは、環境への負荷を軽減しながら、困難を乗り越える手段として魅力的な選択肢となるのです。そこでここからは、ソーラーカーポートの強みやメリットについてわかりやすく紹介していきます。
狭い敷地でも発電を始められる
ソーラーカーポートの魅力の一つは、限られたスペースでも効果的な発電が可能な点です。通常の駐車スペースを利用して太陽光パネルを設置するため、広大な敷地は不要です。カーポートの上にパネルを取り付けることで、駐車車両を守りながら同時に太陽のエネルギーを利用して電力を生み出せるのです。このコンパクトな設計は、都市部や限られたスペースでのエネルギー生産に最適であり、狭い敷地でも環境への負荷を減らし、効率的な発電を実現します。
ソーラーカーポートを設置すれば、日よけとしても役立ちます。特に夏場の強い日差しを避けられるため、外で子供と遊んだりバーベキューを行ったりするのにちょうどいいスペースです。さらに屋根設置と異なり太陽光パネルの設置角度を調節しやすい構造なので、発電効率を伸ばしやすいのも嬉しいポイントです。
2台用のソーラーカーポートなら200万円前後で設置可能
ソーラーカーポートの初期費用は、2台分の駐車スペース程度ならば200万円前後です。カーポートの初期費用が高いと言いましたが、再生可能エネルギー設備の中ではコスト面で比較的リーズナブルです。例えば、企業向けの産業用太陽光発電は、100kW台で1000万円以上の初期投資が必要ですし、風力発電や地熱発電に至っては数億円が必要です。その一方、出力3~7kWのソーラーカーポートの初期費用は180万円から240万円程度。ローンを利用すれば、約10年で元が取れる計算です。住宅ローンと比べても負担が少なく、導入しやすい選択肢と言えます。
最短1日で設置工事が完了
ソーラーカーポートの設置工事は、一般的に1日で完了してもらえます。
住宅の屋根に太陽光パネルを取り付けたり周辺機器を設置したりしてもらう場合は、足場の組み立てや各種作業の関係で4日~1週間程度の工期を必要とします。
一方、ソーラーカーポートは、とても速く設置できる特徴があります。その多くがたった1日で設置工事が終わります。経験豊かな作業員が手際よく進めるため、早く仕上げられます。このスピーディな設置のおかげで、すぐに太陽のエネルギーを使い始めることが可能です。
電気代の削減効果がある
駐車スペース2つ分の太陽エネルギーカーポートは、1回に3~7台分の電気を作ることができます。この電気は、月ごとにおおよそ3,000円~5,000円の節約になります。電気代を5,000円も節約するのは、普段の生活でも難しいことですが、このカーポートを使うことで実現可能です。2023年は電気代が高くなっているので、このソーラーカーポートを考えてみるのもおすすめです。
売電収入で初期費用を回収可能
ソーラーカーポートを始め、太陽の光を使って電気を作る装置の初期費用は、基本的に電気を売って得る収入で払い戻すことができます。例えば、出力が10kW以下のソーラーカーポートを作る場合、国が支援しているFIT制度を使って、10年か20年間一定のお金で電気を売ることができます。この支援制度に合格すると、電気を売り続けることができるんです。10kW未満のソーラーカーポートなら、10年間一定の価格で売ることができるのです。
このように固定された価格で電気を売ることで、お金の出し入れが安定しやすく、毎年の収支を計算しやすくなります。10kW未満のソーラーカーポートでFIT制度を使って電気を売る場合、10年ほどで初期費用を取り戻すことができます。国の支援制度を使って電気を売ることができるソーラーカーポートは、設置や運用がしやすい発電装置といえるのです。
ソーラーカーポートの初期費用を抑えるには?
ソーラーカーポートのメリット・デメリットをしっかりと確認した方の中には、「それでも初期費用の負担が心配」と考えている方も多いのではないでしょうか。
最後は、ソーラーカーポートの初期費用を抑える方法について紹介します。
PPAモデルを活用
PPAモデルを活用した場合は、初期費用0円でソーラーカーポートを設置することが可能です。
ソーラーカーポートのPPA(Power Purchase
Agreement)モデルは、太陽光発電設備を設置する際に活用される方法です。これは、設置者と発電事業者との間で結ばれる契約で、発電事業者が太陽光パネルを設置・運用し、発電した電力を設置者に売却する仕組みです。
PPAモデルの主なメリットは、設置者が初期費用を抑えて太陽光発電設備を導入できることです。設置者は太陽光パネルの購入や設置にかかる費用を発電事業者に負担してもらい、代わりに一定期間(通常は数年から数十年)にわたって一定の価格で電力を購入します。これにより、設置者は発電設備の運用やメンテナンスに関わるリスクを軽減しつつ、再生可能エネルギーの利用を進めることができます。
PPAモデルは、特に初期費用を抑えて太陽光発電を導入したい企業や施設などに向いています。発電事業者は安定した売電収入を確保できるため、両者にとって大きなメリットがあります。
リースモデルで売電も行う
リースモデルを選ぶと、最初にお金をあまり使わずに毎月一定のお金をもらえます。リースモデルでは、カーポートを提供する会社に設置してもらい、毎月一定のお金を払いながらカーポートを使うことができます。自分で作った電気を使うことも、売ることもできます。毎月ちょっとお金がかかるけれど、ローンを組む必要がなく、電気を売ることで収入も得られます。特に売った電気でお金をもらえるというのは、PPAモデルと大きく違うポイントです。
ソーラーカーポートのメリットを見逃さず、「困った」という意見だけに惑わされずに判断しよう!
ソーラーカーポートをやめた方が良いという意見や話というは、デメリットやリスクのみを強調した極端な意見といえるのではないでしょうか。「困った」と感じる声に流されず、ソーラーカーポートを考える際には冷静な判断が求められます。確かに批判的な意見もあるかもしれませんが、ソーラーカーポートのメリットを見落としてしまうことはありません。もちろん、ご家庭の家計状況や住宅の立地によっては、設置に適していないケースもあるでしょう。
しかし、ソーラーカーポートは、屋根に比べて簡単に設置できるシステムで、家庭の太陽光パネルと組み合わせると、もっと多くの電力を作ることができます。電気代をちょっとでも減らしたい人やソーラーカーポートに興味がある人は、この記事を読んで、ソーラーカーポートの導入を検討することをおすすめします。
そして、ソーラーカーポートを考えるときには、家庭用の電池も取り付けることもおすすめします。太陽光発電システムで作った電気を電池にためておくことで、夜や発電が少ない時間でも電力を使えて、電気代を減らす効果が広がるんです。
和上ホールディングスは、太陽光パネルの屋根設置はもちろん、ソーラーカーポートだけでなく、太陽光発電の企画提案から設計、施工、保守運用に関して一括対応しています。また、自己託送型、PPAモデルなど、幅広い設置方式にも対応可能なので、ソーラーカーポートやその他設置方法を検討している方にも安心してご相談いただけます。電気料金削減に少しでも関心を持ち始めた場合は、お電話やメールフォームよりお気軽にご相談ください。
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