コラム

2024.05.10

カーポートの倒壊を防ぐ!雪対策や台風対策を考えたカーポート選びのポイントをご紹介!

カテゴリー: ・ソーラーカーポート

こんにちは、『ソーラーカーポート専門店 とくとくショップ』です。今回は、自宅の駐車場にカーポートの設置を検討している方のため、事前に検討しなければならない設置するカーポートの強度選びのポイントを解説します。屋外に設置する大型設備であるカーポートは、積雪や強風の影響で倒壊するリスクがあるということを念頭に置き、地域特性に合わせた強度を持つものを選ばなければいけません。

自宅の駐車場にカーポートを設置するにあたっては、「強風でカーポートの屋根が飛ばされないか…」「雪が積もると倒壊するのではないか…」という点に不安を感じる方も多いと思います。実際に、カーポートを設置する際、設置コストの安さだけに注目して製品選びを行った場合には、耐雪性能や耐風性能が十分でなく、カーポートが破損して駐車していた車も傷ついてしまう…なんてことが考えられます。

カーポートは、柱と屋根のみで構成される非常にシンプルな設備ではあるのですが、カーポートにもさまざまな種類が用意されていて、地域特性に合わせて積雪や強風に耐えられるような強度を持った高性能な製品が用意されています。カーポート選びの際には、コストや外観デザインが重視されがちですが、愛車の安全を考える場合は、製品の強度が非常に重要です。そこでこの記事では、積雪や台風による影響が多い地域にお住まいの方が、地域特性に合わせた高強度を誇るカーポートを選ぶためのポイントをご紹介します。なお、ここでは、万一強風や積雪でカーポートが倒壊した際、火災保険などを利用して修理が可能なのかもご紹介します。

積雪が多い地域に住んでいるなら耐雪性能が高いカーポートを

自宅の駐車場にカーポートの設置を検討している場合、お住まいの地域特性に合わせて、設置するカーポートの性能を検討しなければいけません。カーポートは、愛車を風雨や積雪、飛来物などから守るための設備です。つまり、本来は車が受けるはずの影響をカーポートが代わりに受けることになるわけですので、しっかりとそれに耐えられるだけの強度が求められます。

ここではまず、一般地と比較した時に、冬場の積雪量が多い地域にカーポートを設置する際の注意点をご紹介します。

積雪量に合わせてカーポートを選ぶ

カーポートは、全ての製品が豪雪地域を想定して作られているわけではありません。カーポートの耐雪性能にも3つの種類が用意されていますので、お住まいの地域の特性に合わせて最適な物を選ばなければいけません。

  • 一般地仕様のカーポート
    一般地仕様のカーポートは、冬場でも降雪量が少なく、基本的に長く雪が降り続くことが少ない地域に適しています。このタイプは、積雪量が20cm程度までは安全に使用できるとされています。
  • 積雪地域用のカーポート
    積雪地域用のカーポートは、普通の積雪量が想定された製品とされています。関東北部や東北地方でも南部など、積雪はあるものの、例年その積雪量が30~50cm程度の地域が想定されています。
  • 豪雪地帯仕様のカーポート
    最後は豪雪地帯仕様のカーポートです。このタイプは、冬場の積雪量が非常に多い地域を想定して作られています。耐積雪強度は、100~200cm程度が想定されており、非常に高い強度を誇っています。豪雪地域に住んでいる方は、このタイプを選びましょう。

カーポートにも、上記のように耐積雪強度が異なる製品が用意されています。したがって、愛車の安全を考えた場合には、お住まいの地域の積雪量に合わせて適切な性能を持ったものを選ばなければいけません。

カーポートは補強することもできる

カーポート設置後に、「耐積雪強度のことを考えてなかった…」なんてことになる場合もあります。この場合、雪が降り始める前に、耐積雪強度の高い物に交換しなければならないのか…と不安に感じる方も多いですが、カーポートは後付けのオプション設備により耐積雪強度を補強することも可能です。

カーポートの中でも「片流れ」と呼ばれる製品は、片側にしか支柱がないため、積雪量が多い地域では雪の重みに耐えられず、支柱が曲がったり、倒壊するリスクが高くなります。万一、積雪量が多い地域に住んでいる方が、片側にしか支柱がないカーポートを選んだ場合、「補助柱」と呼ばれるオプション設備を後付けすることで、耐積雪強度を補強してあげましょう。補助柱は、支柱の反対側に取り付けることができるアイテムで、これを取り付けることで均等に屋根を支えることができるようになり、耐積雪性能が高くなるのです。

なお、補助柱は、既存のカーポートにも後付けすることができるうえ、着脱が自由にできるタイプが用意されています。したがって、雪が降らない季節は補助柱を外すといった使い方も可能です。補助柱の取り付け方法は、メーカーによって異なるのですが、一般的に屋根の梁にフックをかけ、地面に固定用金具で固定するといった構造になっている物が多いです。

積雪量が多い地域はカーポートの雪下ろしが必要

積雪が多い地域でカーポートを設置する場合、住宅の屋根と同様に、カーポートに雪が降り積もるため、定期的に雪下ろしをする必要があります。耐積雪強度が高い製品を設置した場合でも、屋根の上の雪を放置すると、どんどん押し固められて重量が増していきます。また、カーポートの屋根に積もった雪が、自然と落下して人に怪我をさせてしまうリスクなどがありますので、そういった事故を防ぐためにも雪下ろしをしなければならないのです。

ここでは、積雪量が多い地域にカーポートを設置した時に必要な雪下ろしの注意点を簡単に解説します。

雪下ろしを始めるタイミングについて

カーポートの雪下ろしについて「どのタイミングで行えば良いのか?」というポンとに迷う方が多いようです。これについては、カーポートの取扱説明書などに記載されていると思いますので、まずは購入時についてきた説明書を確認してみましょう。

上述したように、カーポートでも耐積雪性能は、製品によって異なります。ただ、標準的なカーポートであれば、屋根の上に20cm程度の積雪があれば雪下ろしをするようにと記載されていると思います。雪下ろしのタイミングについては、カーポートの強度によってその基準が設定されています。柱の支持タイプや素材によって強度が変わるため、一概に「〇cm雪が積もったら雪下ろしを」という基準が作りにくいのです。

注意が必要なのは、取扱説明書などに記載されている耐積雪強度(一般的に積雪量で表されます)は「新雪を想定している」場合がほとんどという点です。実際の雪の重量は、ぼたん雪、ざらめ雪、粉雪など、雪の種類によって水分量が大きく違い、重さも異なります。水分を多く含む雪は、重量が増えるだけでなく、凍結することで雪下ろしが困難になるため、雪の質も考えて雪下ろしのタイミングを検討しましょう。可能であれば、雪が少し積もった程度で、小まめに雪を下すのが望ましいです。

カーポートの雪下ろしを実行する際の注意点

それでは、実際にカーポートに雪が積もった際、雪下ろしを実行する時に注意すべきポイントも簡単にご紹介します。降雪量が多い地域に住んでいる方であれば、雪下ろしは慣れていると思いますが、カーポートの雪下ろしは住宅屋根の雪を下すのとは少し異なる点があります。

雪下ろしをする際は、以下の点に注意しましょう。

  • 雪下ろし専用の道具を使用する
    カーポートの雪下ろしは、雪下ろし棒と呼ばれる専用の道具を使用しましょう。雪を下すだけなので、庭の手入れ用のスコップなどでも良いと考える方がいるのですが、専用の道具を使用していない場合、屋根材やパネル受けの金属を傷つけてしまう可能性があります。金属に傷がつくと、そこから錆が発生し、カーポートが早期に破損する可能性があります。雪下ろし棒は、ホームセンターなどで販売されているので、簡単に手に入れられますし、カーポートを傷つける心配もありません。
  • カーポートに登って作業してはいけない
    カーポートの雪下ろしは、踏み台などを用意して安全に作業ができる環境で行ってください。カーポートの屋根は、人がのぼって作業をすることを想定していないため、一箇所に荷重がかかることで破損する恐れがあります。また、雪などで凍結している可能性もあり、足を滑らせて転落事故などが発生する危険もあります。カーポートの雪下ろしは、安定した足場を確保した状態で行わなければならないと考えてください。
  • 水やお湯をかけて溶かす方法はNG
    カーポートの雪下ろしを目的に、水やお湯をかける方法が思い浮かぶ方もいるかもしれませんが、雪に水やお湯をかけてはいけません。この方法は、屋根にさらなる荷重がかかることになるので、状況を悪化させかねません。雪が水分を含むと、余計に重たくなり、カーポートが倒壊する恐れもあります。
  • 融雪剤は使わない
    一般的に、雪を解かすための融雪剤は、塩化カルシウムが主成分となっています。そのため、カーポートの屋根に降り積もった雪にこれを使用すると、塩分が含まれた水滴が生じることになり、カーポートの金属部分や車の錆の原因になる可能性があります。この他にも、融雪剤を含んだ水が駐車場周辺に染み込むことで、塩害が発生し植物が枯れてしまう恐れもあります。

積雪が多い地域では、定期的にカーポートの雪下ろしが必要になります。ただ、何も考えずに雪下ろしをしていると、逆にカーポートや車にダメージを与える結果になりかねません。したがって、上で紹介したポイントを考慮して、安全に雪下ろしを行いましょう。

カーポートに耐強風強度について

カーポートに大きな影響を与えるのは積雪だけではありません。屋根と柱のみで構成される簡易的な構造物であるカーポートは、強風による被害が非常に多い設備として有名です。

したがって、毎年多くの台風が上陸する地域にカーポートを設置するなど、強風の影響が大きい場所では、耐強風強度を確認するというのがカーポート選びの重要なポイントとなります。ここでは、強風の影響が考えられる地域でカーポートの設置を検討した時、事前チェックしておかなければならないポイントをご紹介します。

カーポートの屋根が強風で飛ぶようにできているか?

台風の大型化が指摘されている昨今では、台風が過ぎ去った後に屋根がなくなっているカーポートを見かけたことがあるという方も多いのではないでしょうか?実は、カーポートの中には、一定以上の強風があった際には屋根のみが飛ばされるように設計されている物があるのです。

風の力というのは、皆さんが考えている以上に強いもので、屋根が外れないような設計の場合、柱ごとカーポートが飛ばされてしまい、非常に大きな被害に発展するケースがあるのです。そのため、そのような被害が発生しないよう、一定以上の強風があった際には、風を逃がすために屋根が外れる設計になっている製品があるのです。

なお、カーポートの中でも、塩ビ製やポリカーボネートなど樹脂製の屋根材が採用されている製品は、金属が採用されている折版屋根のカーポートよりも、耐強風強度が低い傾向にあります。塩ビやポリカーボネートは、紫外線を受け続けることにより経年劣化が進みひび割れなどが生じます。そして、劣化が進行した屋根材に強風が当たれば、簡単に固定が外れて飛ばされてしまいます。

ちなみに、カーポートの屋根のみが飛ばされるという被害は、修理は簡単にできます。新しい屋根材のみを骨組みに設置すれば、元の状態に戻るわけですので、柱ごと飛ばされるのと比較すると、修理費用も安価です。また、カーポートそのものが飛ばされた場合には、車に柱などが衝突する可能性があり、被害が大きくなってしまいます。つまり、強風の影響が大きい地域は、カーポートそのものや車を守るためにも、屋根材のみが飛ばされる設計になっている物を選ぶのが良いかもしれません。

カーポートの強風への耐性は耐風(耐風圧)強度を確認

積雪が多い地域にカーポートを設置する場合、耐積雪強度を確認しなければならないのと同様に、強風の影響が考えられる地域では、カーポートの強風への耐性をチェックしなければいけません。そして、強風への耐性は、製品の「耐風(耐風圧)強度」を確認することで判断できます。

耐風強度とは、そのカーポートが耐えることができる平均最大風速を表しています。ちなみに、テレビの天気予報などで紹介される風速は、「最大瞬間風速」ですので、カーポートの強度を表す風速とは少し異なります。平均最大風速や瞬間最大風速が何を意味しているのかは、気象庁のwebサイトなどで確認してみてください。

一般的に、日常生活の中にある風の強さについては、風速10m程度で「今日は風が強い」と感じるレベルです。風速15mを超えると、小さな子供や高齢者は歩くことが困難になるとされ、20mを超えると健康な成人でも何かにつかまっていないと立っているのが困難なほどの強風とされます。そして、カーポート選びの際に耐風圧強度を確認する場合、最低でも30m/s以上の物を選択すべきです。毎年のように台風による被害を受けているという地域の場合は、38m/s以上の耐風圧強度を持つカーポートを選ぶべきです。ただ、耐風圧強度が高い製品を選んでも、近年の大型化が進んでいる台風の場合、何らかの被害が生じてしまう可能性がどうしても残ってしまいます。

強風被害が多い地域は事前の対策が重要

毎年のように台風が上陸するなど、強風による被害が多い地域にカーポートを建てる場合、製品選びとは別の準備も必要です。

例えば、カーポートそのものに対しては、専用の台風対策を行っておくのがおすすめです。メーカーも、カーポートは強風の影響を受けやすいことは理解しているため、屋根材を抑えるためのオプション工事やカーポートそのものの強度を高めるためのサポート柱の設置といった対策が考案されています。したがって、台風にも耐えられるようなカーポートを求める場合、オプション工事による台風対策を施すのがおすすめです。

この他、強風で屋根が飛ばされたり、カーポートが破損した際、その被害を補填するための対策も事前に行っておくべきです。例えば、火災保険の風災補償に加入しておけば、強風によってカーポートが破損した時、その修理費用を補償してくれます。強風による影響が多い地域に住んでいる方は、損害保険や火災保険の補償範囲を確認し、万一の強風被害の補償をつけておくのがおすすめです。

カーポート選びのポイント

それでは、冬場は大量の雪が降り積もる…、台風による被害が多い…などと言った地域で、駐車場にカーポートの設置を検討した場合の、製品選びのポイントについて解説します。

ここでは、積雪が多い地域でのカーポート選びと強風の影響が大きい地域でのカーポート選びのポイントをそれぞれご紹介します。

積雪が多い地域でのカーポート選び

積雪量が多い地域でカーポートの設置を行う場合、やはり積雪への考慮がされている強いカーポートを選ぶ必要があります。

カーポートの積雪に対する強さについては、「耐積雪強度」をチェックすることで判断可能です。日本国内では、北海道や東北、日本海側の広い地域で積雪量が多いイメージですが、2014年には関東地方でも140cmを超える積雪が記録されているなど、地域によっては豪雪を考慮しなければならない場合があります。したがって、カーポートを選ぶときには、お住まいの地域の過去の積雪量などもチェックして、どの程度の耐積雪強度が必要かを判断すると良いでしょう。

なお、積雪量が多い地域にカーポートを設置する場合、片側支持タイプではなく、両支持タイプの製品を選びましょう。上述したように、後付けで補助柱を設置することは可能ですが、もともと両側に柱が設置されている製品よりは強度が低くなります。両支持タイプは、支柱が4本以上ありますので、屋根に積雪があっても倒壊するのを防ぎ、車の安全を守ってくれます。

強風の影響が大きい地域でのカーポート選び

次は、台風の上陸が多いなど、強風の影響が大きいエリアでカーポートの設置を検討している場合です。

この場合のカーポート選びのポイントは、耐風(耐風圧)強度を確認して、より強い風に耐えられる製品を選ぶのがポイントです。近年では、ホームセンターなどがオリジナルのカーポートを販売しており、建材メーカーが販売する製品よりも安くカーポートの設置ができると人気になっています。カーポートの外観などについては、メーカー品と何ら変わりがないため、価格の安さに注目すると、ホームセンターのカーポートの方がメリットが大きいと感じる方が多いようです。

しかし、ホームセンターのオリジナルカーポートについては、総じて耐風圧強度がメーカー品よりも低いです。簡単に言うと、カーポートの強度が低いため、その分だけ価格が安くなっているわけです。一般地に設置するカーポートの場合であれば、ホームセンターの物でも問題ないかもしれませんが、強風の影響が大きい地域の場合は、耐風圧強度が高いメーカー品がおすすめです。

なお、カーポートの中には、折半屋根タイプの製品が販売されています。折版屋根とは、金属の板を波型に加工して、凹凸のある見た目の屋根のことで、大型の工場や倉庫などでよく採用されています。

そして折半屋根のカーポートは、非常に高い耐久力を誇っており、耐風圧強度も耐積雪強度も非常に優れています。さらに、金属なので耐火性も高いなど、住宅などに採用する設備としては、非常に好ましい性能を持っています。折版屋根タイプのカーポートは、雨音などが響きやすい、製品価格が割高な設定になっている点は大きなデメリットですが、耐久性の高いカーポートを設置したい方には非常におすすめです。

積雪や強風でカーポートが破損した時、保険は適用できる?

近年では、台風などの自然災害によって、何らかの住宅被害が生じた場合、その修理に火災保険を適用できるという情報が出回っています。実際に、火災保険のテレビCMなどでは、保証範囲が非常に広いことが前面に押し出されていますよね。

それは、自宅の駐車場に設置していたカーポートが、積雪や強風の影響で破損した場合、修理に火災保険を適用できるのでしょうか?

積雪でカーポートが倒壊した場合

火災保険の補償範囲は、加入者が何を保険の対象としているのか、どのような特約を付帯しているのかによって変わります。したがって、まずは自分が加入している火災保険について、どのようなことまで保証してもらえるのかを確認しましょう。自宅にある書類などで分からない場合は、保険会社に確認してみると良いでしょう。

なお、近年の火災保険については、強風の被害を補償する風災補償については最初ら付帯されている場合がほとんどです。しかし、積雪の重みによってカーポートが倒壊した…などの雪による被害については、風災の範囲ではなく、雪災と呼ばれる被害に分類されるため、雪災補償の特約に加入していなければ保証対象外となります。

逆に言えば、火災保険に雪災補償を付帯しておけば、雪によるカーポートの破損は保証してもらうことが可能です。例えば、以下のような被害は、雪災補償があればその修理費用を補償してもらえます。

  • 雪の重みでカーポートの屋根が凹んだ、穴が開いた
  • 雪の重みでカーポートが倒れた
  • ソーラーカーポートの太陽光パネルが積雪で破損した

雪災補償に加入していれば、上記のような被害があっても、修理費用を補償してもらうことが可能です。積雪量が多い地域は、火災保険に雪災補償をつけておくと良いでしょう。

強風でカーポートが破損した場合

台風の強風などにより、カーポートの屋根が飛ばされた、強風で飛ばされてきた飛来物でカーポートの屋根に穴が開いたなどと言った事象は「風災」に分類されます。

上述したように、近年の火災保険には、風災補償が最初から付帯されている場合があるため、強風によってカーポートに生じた被害は火災保険が適用可能なはずです。ただ、住宅ローンを組むために加入した火災保険や、保険料を安くするため意図的に特約を減らしているというお宅の場合、風災補償の特約が外れている可能性もあります。

台風など、強風の被害が多い地域に住んでいる場合、カーポートに限らず、住宅そのものが強風によって破損する可能性があります。したがって、まずは火災保険に風災補償の特約が付帯されているか確認し、外れている場合は必ず加入しておきましょう。

強風の影響が大きい地域であれば、万一の際も非常に安心な保険になります。なお注意が必要なのは、カーポートの屋根が飛ばされてしまい、近隣の住宅を破損させた…というケースでは、カーポートの修理費用は保険が適用できるものの、近隣住人の被害など他人の被害は保険が使えない場合がほとんどです。この場合、被害者側が、自分の保険を利用する形となるのが一般的です。

まとめ

今回は、積雪量が多い地域や強風の影響が多い地域に住んでいる方が、自宅にカーポートの設置を検討した時の注意点について解説しました。

カーポートは、柱と屋根のみで構成される非常にシンプルな構造物です。ただ、一口にカーポートと言っても、さまざまな製品が用意されていて、どれを選ぶのかによってカーポートの強度が大きく異なるのです。例えば、近年ではカーポートの中でも、片側支持タイプのカーポートや後方支持タイプのカーポートが人気になっています。これらのカーポートは、柱が少ないため駐車や出庫時の障害物が少なくなるうえ、シンプルでスタイリッシュな見た目をしている点がメリットとみなされているようです。ただ、デザイン性がいくら良くても、カーポートを支える柱の数が少ないということは、4本以上の柱で支える物よりは強度がどうしても劣ってしまいます。そのため、積雪が多い地域または強風の影響が大きい地域でこのタイプの製品を設置すると、カーポートが倒壊して車にまで被害が生じるリスクがあるのです。

カーポート選びでは、住宅の外観デザインとのバランスを考慮するなど、デザイン性で選ぶ方が多いですが、最も重要なのは積雪や強風に耐えられる強度を持っているかどうかという点です。したがって、住んでいる地域の特性に合わせて、最適な強度を持つ製品を選べるようにしましょう。

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