いつまで続くのかタイの洪水被害。他人事とは思えません

石橋大右

2011.12.10 石橋の考え

いつまで続くのかタイの洪水被害。他人事とは思えません

「想定外」と言う言葉は2011年3月11日に起きた東日本大震災だけではないようです。

遠く離れたタイでも何十年に一度だと想定されていたモンスーンの雨期に降った雨は想定をはるかに超えるもののようです。

モンスーンは季節風のことで毎年のことですが、東南アジア諸国はその度にかなりの洪水被害を受けているようです。

そして、国民性もあるのでしょうし、河川の堤防などインフラの整備も財政的に思うようにならない国情もあり、タイやその周辺の各国では洪水が多発していますね。

今、洪水で深刻な状況にあるタイ、バンコクやアユタヤには日本から大企業をはじめ中小企業が数多く進出していて、世界中に製品や部品を供給しています。

その拠点であるこの地域は10月、11月と洪水の水が引かないので、11月現在で460社以上の日本企業が大きな損害を被っていますが、これは他人事ではありません。

大体、この度の洪水の原因は6月から9月にかけての記録的な大雨なのですが、その被害が10月になってから拡大しているのは、タイの地形によるところが大きいようです。

利根川や信濃川よりもはるかに流域面積などが大きいチャオプラヤ川に流れ込んだ雨水が堤防を越えて平野にあふれ出して、その水がなかなか海へ流れ出さないのが今回の対洪水の特長です。

これはタイの平野が広大で、川の傾斜が緩やかなために起こったのですが、11月のタイは晴天続きだとか。

空は晴れているのに地上は大洪水などと言う現象は日本では想像することができませんが、日本の河川は地形の関係で急流がほとんどですから、かなりの大雨でもこのように洪水が長期化することはありません。

また、タイの洪水では川の上流にあるダムの決壊を恐れてダムから放流したのも原因の一つになっているようですが、河川技術では日本は先進国ですから、このような心配は日本にはないでしょう。

しかし、他人事でないのは、約10年前の2000年9月の東海豪雨があるからです。

東海豪雨は名古屋市とその周辺での集中豪雨によるものですから、都市型の大洪水と言えるでしょう。

川が氾濫したこともありますが、この集中豪雨の傾向は近年の日本をはじめ世界各国で観られる現象のようです。

そして、都市型の集中豪雨での洪水は交通網を寸断しますから、私たちの日常生活に大きな被害と損失をもたらします。

正確なダイヤ運行の新幹線の利用に慣れている私たちは、例えば博多発東京行きの新幹線が22時間21分遅れで東京駅に着いたなどと言うことは論外の話ですが、現に起こったのです。

タイの現在の洪水と東海豪雨ではその洪水の形態は大きく違いますが、どちらも社会的、経済的に多くの人に影響を与えますから、洪水に関してはタイも日本も同じです。

タイでは現在懸命に放流作業が行われていますが、依然として水はなかなか引かないようで、大きな自然の前には人力に限界があることをつくづく感じさせられます。

そして、日本での洪水の歴史を振り返りますと、戦後間もなくのカスリーン台風やキティ台風、狩野川台風、伊勢湾台風などでは大きな人的・資産的な損害がありましたから、タイとは違った意味で日本の洪水対策はこれからもますます重要になる課題です。

雨は天の恵みでもあり、その逆の天災をもたらしますから、自然の力を征服することはできませんが、できるかぎりの防御体制を整えることが必要です。

タイ政府は今後は洪水被害の軽減対策に力を入れていくでしょうが、日本の河川技術は活用できると思いますし、またそうするべきでしょう。

ところで、それにしてもこのタイの洪水はこの先いつまで続くのでしょうか。

今はもう12月ですが、年内には水はバンコク市内から無くなるのでしょうか。

考えると、気になります。

聞くところによりますと、進出している日本企業では作業を再開している工場もあるようですが、洪水で工作機械が使えなくなった工場も多いようですから、このツケが日本経済に波及しないことを切に願うものです。

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