こんにちは。
いつもはこのブログで比較的熱い話が多いので、今回はちょっと軽めにタイムリーな話をしたいと思います。
先日、5月4日に大阪駅が大変身を遂げました。そうです、大阪ステーションシティがいよいよ全面開業したのです。それまでにも大阪駅を利用する度に姿が変わっているのを見ていましたので、いったいどうなるのかと楽しみにしていました。
大阪という日本有数の巨大ターミナルで、ここまでの大規模な再開発が行われるという事例は少なくなっており、隣接する大阪北ヤードの再開発も含めると最後の大規模プロジェクトだとも言われています。
大丸の梅田店が倍近くの増床をして、その反対側には伊勢丹三越が進出。さらにはルクアというショッピングゾーンが誕生し、梅田が一大ショッピングタウンに変貌を遂げました。
こういうことには敏感でいたいと思ったこともあって、先日早速現地に行ってみることにしました。
まず感じたのは、人の多さ。
ちょうど外国人観光客の客足も戻ってきたというタイミングなので、特にアジア方面からの観光客が多く歩いているのを目にしました。もちろん、日本全国からもたくさんの来客があったようです。
すでに行かれた方も多いと思いますが、私が感じたことを雑記してみました。
・立体的な動線
大阪駅というのは、横にたくさんのプラットフォームが並んでいるという平面的な空間です。これまでは駅の上はそのまま空になっていたわけですが、大阪ステーションシティは、これまで空しかなかった駅の真上に、たくさんの広場や商業施設という立体的な動線を作り出しています。エスカレーターがたくさんあるので、上に下に、探検をするような感覚で回ることができます。
・敢えて迷ってみたくなる
立体的な動線なので、あまり意識せずにどんどん歩いていくと、自分がいったいどこにいるのか分からなくなることがあります。わざと迷ってみると、見るもの全てが新しい発見なのでとても面白かったです。これから行かれる方には、ぜひこの感覚を楽しんでいただきたいと思います。
・買い物をしない人でも楽しめる
駅というのは、公共スペースです。
電車を利用する人以外も、たくさんの人が往来します。大阪ステーションシティには「ステーション(駅)」という名前が入っていることもあって、ショッピングゾーンでありながら公共スペースであるというコンセプトを失っていません。たくさんの広場を設けて待ち合わせをしやすくしたり、座るところを各所に設けるなどして、買い物をしない人であっても居場所がたくさんあります。
・勢いを感じる人の流れ、エネルギー
開業から間もないということもあって人が多いのは当然かも知れませんが、私が行ったのは平日の昼間です。本来であれば最も商業施設が苦戦をする時間帯ですが、それでもたくさんの人が楽しそうに歩いていました。歩いている人の光景を見ていると、東日本大震災以降の自粛ムードが過去の話になったような気にすらなります。このあたりに人のエネルギーというか、日本経済の底力のようなものを感じました。
実際に行ってみると分かりますが、「こんな建物を作って、地震が来ても大丈夫?」と思ってしまうような形のところもあるのですが、人々はそこを楽しそうに回遊していました。
・もちろん、エコもバッチリ
太陽光発電の提案をしている立場もありますので、ちゃんとエコについても触れておきましょう。
私たちの本業である太陽光発電も、しっかりと設置されています。駅の上という広大な屋根があるので、そこを利用して館内で利用する電力を一部をまかなっています。大阪ステーションシティのコンセプトにはエコというものが重要な位置を占めているそうなので、これだけではありません。
屋上緑化、風力発電、省エネ照明…さらには結露冷房や回生電力利用など、聞き慣れないものまであります。大阪駅の真上にある巨大な斜めの屋根はとても目立ちますが、これも屋根に降った雨水が効率よく集められるようになっていて、館内のトイレなどに利用されているそうです。さすが!
以上、私の独断と偏見による新スポットの探訪記でした。
大阪の方も、そうでない方も、行ってみて後悔しないスポットであることは断言できます。