大阪維新の会が電力革命を起こす?

石橋大右

2012.2.23 エネルギー問題

大阪維新の会が電力革命を起こす?

大阪秋の陣と呼ばれた、例の大阪府知事と大阪市長のダブル選挙。

結果は大阪維新の会が圧勝ということになりました。

その結果を受けて、今や大阪は橋下市長が率いる大阪維新の会の話題抜きで政治ニュースが成り立たないほどになっています。

大阪の政治ニュースが、これほど全国区になっているのも珍しいのではないでしょうか。

私は、この時点で維新の改革は初期段階で成功していると見ています。

さて、維新の会は私たち和上住電の業務にも関係が深そうな重要政策を掲げています。

それは、脱原発と再生可能エネルギーの推進です。

もうちょっと詳しく書きましょう。

多くの人がご存知の通り、福島第一原発の事故は原子力というエネルギーが人間にとってまだまだコントロールが出来ないものだということを改めて実証しました。

そんな危険なエネルギーであるにもかかわらず、これまで推進されてきたのは原子力が途轍もないエネルギーを発するからです。

何せ、核兵器というのは最終兵器と呼ばれて1発があれば1つの都市が破壊できてしまうほどの威力を持っています。

そんなエネルギーを発電に使えば、それはすさまじいエネルギーが生み出されるのは想像に難くありません。

しかし、その原子力に対する信頼が揺らいでいます。

それでは、代替のエネルギーをどうするのか?

太陽光発電がにわかに注目されているのは、そのためです。

原発事故の前からも太陽光発電に対する関心が高くなっていることは、その仕事を最前線で行っている私たちも肌で感じていました。

しかし、原発事故はその傾向に拍車をかけるもので、その勢いは今も続いています。

話を維新の会に戻しましょう。

維新の会は、脱原発という方向性を打ち出しています。

大阪の電力というのは、ご存知の通り福井県にあるたくさんの原発でまかなわれています。

大阪の豊かな生活を維持するために、福井県に危険な原発がたくさん置かれているわけです。

そんなに安全だと言い張るのであれば大阪市内に作ればいい、という議論もあるくらいです。

しかし、それをしないのはなぜか?その理由は、福島で証明されましたね。

しかし、原発がなければ日本は電力需要に応えることができません。

闇雲に原発を止めるだけでは、問題は解決しないのです。

このことは、私もこのブログで何度か述べています。

維新の会もそのあたりは現実を見据えているので、すぐに原発を全て止めろとは言っていません。段階的に減らしていって、いつかは再生可能エネルギーに取って代わるような仕組みを作りたい、としています。

これなら、現実味があります。

ここで、維新の会は面白い作戦を練っています。

先日、橋下市長が関西電力に対して株主提案をすると発言しました。

何せ大阪市というのは関西電力の筆頭株主なので、株主権を行使することができるのです。

株主権を行使して何をするのかと言いますと、まずは原発依存を中長期的に下げていくという提案、そして次に発電と送電の分離。

前者は漠然とした提案ですが、後者はそうではありません。

現在、関西電力を含む電力会社というのは、発電と送電という業務を一手に行っています。

そこには競争原理はなく、大阪で電気を使いたければ関西電力と契約するしかありません。

太陽光発電などの自家発電装置をつけているところは、それを使うこともできますが、やはり24時間いつでも自家発電だけでまかなうのは難しいものです。

維新の会は、この発電と送電を分離することによって、発電事業に色々な業者を参入させたいのです。

すでに現在でも、太陽光発電を設置している家で余った電力は関西電力が買い取っているので、このような小規模な発電所は無数にあります。

今回は、もっと規模の大きな本格的な発電会社を参入させ、電力を使う人はその中から好きなものを選ぶということが可能になります。

こうなると、関西電力もうかうかしていられません。

電気料金の競争も起きますし、東京電力が現在さらしているような醜態を見せられると、ユーザー離れが加速することは多いに考えられます。

それでは、維新の会が提唱している発電と送電の分離、それが実現するとどうなるのか?

これについて、機会を改めてお話ししたいと思います。

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