日本航空産業の夢、国産哨戒機P-1がいよいよ空へ

石橋大右

2013.5.3 石橋の考え

日本航空産業の夢、国産哨戒機P-1がいよいよ空へ

こんにちは、石橋です。
このブログでは時々飛行機の話をしていますが、今回も飛行機の話題です。
飛行機好きのオタク話に、しばしお付き合い下さい。

このたび、海上自衛隊にP-1という飛行機が納品されました。
このP-1というのは、自衛隊や飛行機に詳しい方であれば知る人ぞ知るものです。
なぜ知る人ぞ知る飛行機なのかと言いますと、初の国産哨戒機なのです。

ここでちょっと解説します。
哨戒機というのは、対潜哨戒機と呼ばれ、潜水艦を探知したり攻撃を加えたりする対潜航空機のことです。
ご存知の通り、日本は四方を海に囲まれた海洋国家なので、潜水艦への対応はとても重要です。そのために多数の哨戒機を保有しているのですが、その全てがアメリカ製でした。
もちろんアメリカ製の哨戒機は米軍でも使われてる高性能なものですが、これまで国産されてこなかったのはそれだけが理由ではありません。

以前にMRJという国産旅客機のお話をした時にも似たようなことを述べましたが、日本の航空産業は敗戦と同時に一度壊滅した歴史を持ちます。
壊滅したのではなく、壊滅させられたのです。
連合国にジークと呼ばれたゼロ戦の高性能ぶりは特に有名で、ジークと空で一騎打ちになったら逃げろと命令されていた軍もあったほどです。
そんな航空技術を敗戦後も持たれては、いつまた戦争を仕掛けてくるか分からないと恐れた連合国は、日本に航空機製造の許可を与えず、そのまま航空技術はいったん途絶えてしまったのです。

それまで飛行機を作っていたメーカーは、いくつかありました。
その中でも特に高い技術力を誇ったのが、三菱重工業と中島飛行機、川崎航空機です。三菱重工業は今も戦闘機部品を製造しているので技術が継承されていますが、中島飛行機はのちに富士重工業(スバル)となり、川崎航空機は川崎重工業となり、いずれも航空機事業から撤退を余儀なくされました。

しかし、時代は変わってこれらのメーカーが再び結集をし始めています。
民間用のMRJだけでなく、軍事用のP-1製造にもこれらのメーカーが再び結集し、高い技術力をいかんなく発揮した哨戒機製造に取り組んだのです。

アメリカからの哨戒機購入圧力、周辺諸国からの警戒など、色々な雑音もありましたが国産哨戒機製造への情熱は途切れることなく、文字通りオールジャパンで進められてきました。

そうして完成したのが、初の国産哨戒機P-1です。

現在、海上自衛隊は日本周辺の海を守るために160機の哨戒機を保有しています。P-3Cという往年の名機だからこそ160機でカバーできているわけで、そうでなければ膨大な数の哨戒機が必要になっていたと指摘されています。
このP-3Cはアメリカ製で、米軍だけでなく世界中に納品されて使用されています。

そこに来て、このたびのP-1です。
このP-1はずば抜けた能力を持っており、なんと日本周辺の海域を70機でカバーできるそうです。
単純計算でも、P-3Cの倍近い能力を持ったモンスター哨戒機なのです。

そんな哨戒機が純国産で誕生したことは、日本の航空産業が再興していることの証拠です。
哨戒機だけでなく、現在戦闘機やステルス機などの開発も進められています。
これらの開発が完成すれば、近い将来日本の空を国産の戦闘機が守る時代がやってくるかも知れません。
いえ、その日はそう遠くはないでしょう。

納品第1号となったP-1は、自衛隊の厚木基地に配備されています。
まだ2機しか製造されていませんが、これから量産体制に入り、日本全国の基地に配備されていきます。

日本の航空産業を守ってきた先人たちも、きっと喜んでくれているに違いありません。
がんばれ、ニッポンの飛行機!

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