昼間しか発電できないという壁への挑戦

石橋大右

2011.7.13 エネルギー問題

昼間しか発電できないという壁への挑戦

今や太陽光発電に対する社会全体の認識が非常に高くなっているので、多くの方がある程度の知識をすでにお持ちであることが多くなってきました。

太陽光発電が「地球に優しい」「財布に優しい」「災害に強い」というお話をしたとしても、おそらくほとんどの方はすでにご存知のはずです。

今はそこから一歩進んで、

「地球にどう優しいのか?」

「財布にどう優しいのか?」

「災害にどう強いのか?」

というように、さらに具体的な疑問をお持ちの方に実に多いという印象を受けます。

そんな中、最近になってよく聞くご指摘、疑問点として

「太陽の光が出ていない夜に発電ができない問題をどう解決するのか?」

というものがあります。

太陽光発電というくらいですから、太陽の光が出ていない夜は一切発電ができません。

これはご指摘の通りです。

夜でなくても、天候が悪くて太陽光があまり出ていなければゼロになることはないにしても、発電量は少なくなります。

一日のほぼ半分は夜なので、発電をしていない時間帯のことが心配になるのは当然のことです。

実は、これについては太陽光発電業界全体の問題として、これまでに多くの対策や方法論が考案されてきました。

例えば、揚水発電。

揚水発電とは、昼の間電力が余っているような状態の時にポンプを使ってタンクなどに下から水を汲み上げ、電力が足りなくなる時間帯になったらその水を下に流してタービンを回し、発電をするという方式です。

エネルギー保存の法則というものがありまして、この場合は運動エネルギー(電力)を使って水を汲み上げ、位置エネルギーを蓄えます。そして、今度は位置エネルギーを放出することで発電をして、運動エネルギーに変換します。

ひとつの方法として、とても有効です。

これと同じようなことがすでに家庭用の機器で行われています。

それは、オール電化で使用する「エコキュート」です。

エコキュートは電力が余る深夜のうちにお湯を沸かし、それを蓄えておいて昼間に使うというものです。これだと電気料金を節約できるだけでなく、昼間の電力ピーク時の消費量を抑えることができるので、節電にも大変有効です。

さて、それでは話を太陽光発電の“発電空白問題”に戻しましょう。

昼間は電力会社に売電をするほど電力が余っているのですから、それを自宅に貯めておくことはできないのか?それを夜に使うことはできないのか?

これは最もな意見です。

実際、そのための蓄電池も開発されてきました。しかし、やはりコストの問題などでなかなか普及に至りませんでした。

しかしここへきて、この自宅用の蓄電池がまたもや注目を集めるようになってきました。

そのキッカケとなったのは、東日本大震災です。電力供給が完全にストップした状態でも、太陽光発電があれば晴れた昼間について電気を使うことができます。しかし、夜はダメです。しかし、自宅用の蓄電池があれば夜の使えるようになるのです。

ソニー子会社のソニーエナジーデバイスは、家庭が1日使うことができるリチウムイオン蓄電池なるものを開発しました。NECも同様の製品を開発しており、積水化学はこうした家庭用蓄電システムを搭載した住宅の販売を開始しています。

これまで、太陽光発電における最大のネックと言われてきた問題が、いよいよ解決されようとしているのです。エネルギーの地産地消に向けて、太陽光発電の技術革新はまだまだ続きます。

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