2011年10月21日に、東京の靖国神社の参道にクラシックカーが勢ぞろいしました。
実際には目にしていませんが、個性的なクラシックカーが勢ぞろいした様子はさぞかし壮観だったと想像することができます。
これは「ラリーニッポン」の競技ですが、参加したクルマは約70台で、コースは東京から京都までの約1000?でした。
そして、ドライバーとナビゲーターが2人1組で参加する「ラリーニッポン」のレースコースは1日目が東京からの300?、2日目が神奈川県の箱根からの330?、3日目が三重県の伊勢神宮からの220?で、ゴールが京都の上賀茂神社です。
ラリーニッポンは完走はもとよりですが、コースの途中に10カ所のチェックポイントがあり、正確に走り、コースを外れないで決められた時間内にどれだけ走るか、そのタイムを競う競技ですし、各地点での到着時間はストップウオッチを使って100分の1秒まで計測されますから、クルマの性能に合わせてドライバーやナビゲーターの優劣も大切になります。
そして、ラリーニッポンに参加することができるのは1974年までに製造されたクルマに限られていますから、2011年の今では滅多に見ることができないクラシックカーばかりです。
つまり年齢で言えば37歳以上ですが、クルマ年齢としてはまさにクラシックカーばかりなのです。
参加したのはタイムを競うと言うことですからレーシングカーやスポーツカーが主体で、例えばフランスのブガッティT35A、ドイツのメルセデス・ベンツ300SLクーペ ガルウィング、イギリスのACエースなども参加しました。
国産車では、スポーツカーのホンダS800やマツダファミリアプレスとロータリークーペ、トヨタ2000GTなどが参加しています。
そして、ドライバーもユニークで雅楽師の東儀秀樹さんや俳優の唐沢寿明さんなどの顔も見られました。
実際にはトラブルでレース途中棄権もあり、約60台が完走したのですが、優勝はポルシェ356PRE-Aスピードスター(1955年式)で、2位はブガッティT35A、3位はMG TD、4位はジャガーSS100 3.5、5位はモーガン4/4、以下10位まで全部外国車が占めたのは致し方ないでしょう。
この競技に参加できるクルマは1974年までに製造されたレーシングカーやスポーツカーですから、その当時の国産車では外国車にまともに立ち向かうのは難しかったようです。
しかし、「ラリーニッポン」は負け惜しみではありませんが、参加して完走することにも大きな意義があると思います。
参加して完走した国産車に拍手を送ろうではありませんか。
この競技に参加した国産車が、今の自動車王国日本を築いているのです。
ここで話題を変えますが、今やクルマもエコの時代になりました。
そして、日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会が発表した2011?2012年の10ベストカーではハイブリッド車などが上位を占めています。
「ラリーニッポン」はクラシックカーでのスピードを競うレースですが、別の燃費と距離を競うレースがあってもいいのではないでしょうか。
そうなれば、多分上位は日本の国産車が独占するでしょう。
そして、参加条件はハイブリッド車に限定しないで電気自動車でもガソリン車でもいいことにします。
今やガソリン車はCO2の問題もあり、ガソリン車であれば低燃費であることが求められていますし、電気自動車は走行距離の長さが求められています。
ハイブリッド車はその中間に位置しますが、これらのクルマでの「エコカーニッポン」と言う競技も開催できるのではないでしょうか。
いずれにしても「ラリーニッポン」に参加したクラシックカーは素晴らしいものばかりですが、これをベースにして進化し続ける現在のクルマや未来のフューチャーカーにも目を向けた競技が立案されて実行されれば面白いと思います。
もちろん、太陽電池を搭載したソーラーカーもこの競技に参加することができるようにしてもらいたいですね。