私がよくチェックしているニュースサイトに、面白い記事が載っていました。
このサイトはJ-CASTというのですが、一般的なマスコミが切り込めないところにも切り込んでいく姿勢が素晴らしく、今回の記事もかなり突っ込んだ内容でした。
記事の元ネタは、こちらです。
ここで述べられているのは、東京都による「第2東電」という構想です。
もちろん「第2東電」という会社を作るというわけではありませんが、もう東京電力が信用できないので、別の発電機能を東京に装備しようという考え方です。
そう言えば、昔にNTTの独占が崩され通信事業に新規参入があった時に、「第二電電」という会社がありました。
今では国際電話のKDDと合併し、KDDIとなっています。
KDDIの「DD」というのは、第二電電の略だったように記憶しています。
詳しいことは上記の記事を見ていただいたほうが早いと思います。
私がこれを見て思ったのは、いよいよ日本も電力供給に対する構造が大きく転換する時が来たのかなということです。
すでにアメリカでは電力自由化が完了しており、民間の会社が自由に発電所を作って電力供給ビジネスを行っています。
しかし、そこには弊害もありました。
これをお読みになっている皆さんも覚えておられるかも知れませんが、2003年にアメリカの北部で大規模な停電がありました。
いつ頃のことだったかと思って調べてみると、2003年8月14日でした。
暑い時期に起きた停電だったのは覚えていましたが、8月14日だったんですね。
エアコンも一切使えず、さぞや暑かったことでしょう。
この大停電は29時間も続いたと書かれていますね。
大停電は、電力自由化が遠因だという指摘があります。
どういうことかと言いますと、民間の発電会社がお粗末な設備しか持っておらず、そこでトラブルが発生したために送電網全体がダメージを受けたということでした。
上記のページを見るとオハイオ州の巨木が落下と書かれていますが、そんな話、当時あったかなぁ?
いずれにしても、無秩序な電力自由化はこのような事態を招く可能性があるということです。
日本の送電網は特定の会社に独占されているという弊害はあるものの、万全の設備が整えられているのは事実です。
これまでは、それで特に問題を唱える人もいませんでした。
そうです、去年の3月11日までは。
原発事故の問題や計画停電、電力逼迫など、次々に浮上する電力を巡るあらゆる問題。
和上住電は太陽光発電やオール電化など、電気に関わる商品を多く取り扱っているので、とても他人事とは思えない事態のオンパレードです。
実際に太陽光発電を導入されたお客様に聞くと、やはりこういう時代になると自宅に発電設備があることに大きな安心感をお持ちだということでした。
もちろん、太陽光発電だけで自宅の電力を全てまかなうことは出来ません。特に夜間は全く発電をしないので、電力会社に頼らざるを得ません。
それでも100%全ての電力を他者に頼るということに比べると、その安心感は比べものにならないとか。
こればかりは、実際に導入した人でないとなかなか実感できないことでしょうね。
東京都が進めている第2東電構想は、おそらく大阪にも飛び火するでしょう。
すでにそんな話も出ています。
これからは、個人それぞれが好きな電力を選ぶ時代になっていくのです。