太陽光発電システムは、太陽光発電パネルと、そのパネルで発電した電力を変換するパワーコンディショナー、そして最近では自己完結するために発電した電力を蓄電する蓄電システムからなります。
太陽光発電パネルは掃除機や洗濯機などの家電用品と異なり可動部分が少ないため、家電製品よりもずっと耐用年数が長く、ソーラーフロンティアなど、太陽光発電パネルのメーカーによっては、20年の長期間の保証を付けているところもあります。実際、太陽光発電パネルの故障は設置から5年間のもの調査した結果、5%以下だったという調査結果もある通り、ほとんど故障しないといっていい状態です。
しかしパワーコンディショナーや蓄電システムについては、耐用年数が10年といわれており、掃除機や洗濯機などの家電と同様に故障することがあるといってよいのです。
そのため、太陽光発電システムの故障については、発電量を定期的にチェックし、発電量が大きく下がった場合はメンテナンスを行った方がよいでしょう。
しかし一般家庭の太陽発電システムでは、発電量を定期的にチェックして小さな発電効率も確認することができますが、太陽光発電パネルを何千枚と設置する工場などの施設や、太陽光発電パネルを何万枚と設置するメガソーラー施設では、発電効率の減少は見逃しがちです。
太陽光発電パネルは、太陽電池がストリングという単位で構成されています。そしてこのストリングがまとめられて十分な出力が得られるようになっています。
太陽光発電パネルは複数の太陽電池ストリングでできているのですが、この1つのストリングが故障すると同一ストリング内の太陽電池すべてに影響を与えてしまいます。
そんな太陽光発電システムを無線方式で監視するシステムが生み出されています。この装置では監視装置をブロックごとに取りつけることによって測定したデータを定期的にチェックできます。
無線方式でデータをやり取りすることから距離が離れていても、通信が可能で遠隔監視ができます。また、装置が簡単であるため、後付でも導入することができるのが特徴です。
一般家庭用はもちろんのこと、最近では産業用分野やメガソーラーを経営する事業も活発になっています。和上住電もそういったシステムの提案をしている企業として、こうした太陽光発電の遠隔監視システムについては大きな可能性を感じています。