こんにちは、石橋です。
私の旧ブログでも何度か熱く語ってきた、初の国産ジェット機・MRJ。
その初飛行が、遂に成功しましたね!
その感動は半端なかったので、今回はMRJの初飛行について熱く語ってみたいと思います。
MRJという計画のスゴさについては、旧ブログで何度か語ってきました。
かつて戦前、戦中まで日本に存在した航空機メーカーはことごとく解体、または技術を途絶させられて、さらには連合国から航空機製造を禁じられた日本。
それだけ連合国が日本の航空技術を恐れていたということです。
技術というのは連続していないと途絶えてしまうもので、日本の航空機製造はこれで一旦終了となりました。
一旦終了となったものを復活させるのは、並大抵のことではありません。
長らく日本が航空機製造から遠ざかっているうちに、世界ではボーイングやエアバスなどの大手メーカーが市場を牛耳っていて、MRJが主戦場とするリージョナルジェット市場でもカナダのボンバルディア、ブラジルのエンブラエルが市場を2分している状況が続きました。
すでに市場をほぼ独占しているメーカーに割って入るというのが、MRJの壮大な計画のスタートです。
それまでにYS-11という国産飛行機はありました。
一定の成功を収めたものの、プロペラ機ということですでに役割を終えて民間航空会社からはすでに姿を消しています。
自衛隊や海上保安庁が使用しているのみで、これもいずれは姿を消すことでしょう。
すでに時代は流れて、ジェット機が主流なのです。
だからこそ、MRJという国産ジェット機の製造にこだわったのです。
構想からすでに長い年月が経って、そこには想像もつかないような苦労や失敗の連続がありました。
諸外国からも「やはり日本には無理なのでは」という声も聞かれたほどです。世界トップクラスの技術力を誇る日本ですら、全くのゼロからジェット機を作るというのは簡単ではないのです。
しかし、そんな中でもMRJの開発は進んでいきました。
それと同時に、官民一体となったセールスも進んでいきます。まだ設計段階の飛行機を売るというのは実に難しいことだと思いますが、現段階ですでに350機以上の受注を獲得しています。
飛行機は400機以上売れると採算が取れるというので、あと一息ですね。
逆に考えると、すでにこれだけ受注を獲得できているというのは、やはり世界が日本の技術力を高く評価していて、同時に期待しているということだと思います。
そして先日、遂に初飛行が行われました。
名古屋空港から飛び立ったMRJが晴れた大空を堂々と飛ぶ姿に、感動すら覚えましたね。
遂に日本が自力でジェット機を作って、無事に飛ばすことに成功したのですから。炭素繊維の採用や極限まで空力を考えた形状は、まさに日本が持つ技術の結晶です。
それによって燃費性能や安全性が格段に向上しています。まさに世界の航空会社が求めている性能を実現させたのです。
これからは設計図だけの「紙飛行機」とは言わせません。
堂々と空を飛んだ本物の飛行機です。
まだまだ世界から発注の引き合いが来ているらしく、どんどん受注してもらいましょう!
そして私もMRJに乗って空の旅ができる日を楽しみにしています。
おめでとう、MRJ!