こんにちは、石橋です。
爽やかな秋晴れの日が続いていますね、今年はコロナ禍で行楽を楽しむのもそこそこですが、季節は確実に移ろっていますし、こうして爽やかな気候がちゃんとやってきてくれます。
さて、大阪ではいよいよ明日、大一番がやってきます。
そうです、大阪都構想の住民投票です。前回は僅差で否決となりましたが、今回は満を持しての再チャレンジです。
大阪都構想の中身がよく分からないという意見をよく見かける気がしますが、前回否決されてからずっと賛成派の人たちは説明を続けてきたので、これで「説明不足」という人はおそらく、永遠に説明不足なのでしょうね(笑)
大阪都構想が目指しているゴールというのは、かなり壮大なものです。
平たくいうと「大阪ほどの規模の大都市が本来の能力を発揮して成長していくには必要な制度改革」ということだと思います。もっといえば、そのために一部の人たちだけがいい思いをしている今の仕組みを何とかする必要があるというのがそもそもの端緒です。
今の菅総理が以前に話していたことがあります。それは菅総理自身の選挙区である横浜市と大阪市の構造的な違いです。横浜市は大阪市よりも人口が100万人以上多いのですが、公務員の数は大阪市のほうが2万人も多いという事実があります。これがいかに非効率的で高コストであるか、そしてこの非効率が住民サービスの低下をもたらしていることは明白です。
そうです、大阪市は公務員天国なのです。これは最初の住民投票の時に当時の橋下徹市長が声高に訴えていました。しかし、この巨大組織は黙っていませんでした。公務員やその関係者、維新以外の全政党、そしてマスコミなどを総動員してネガティブキャンペーンを展開、結果として僅差での否決となりました。
これは逆に考えると、あれだけ総動員をして総攻撃をしたのに、結果は僅差。世論がかなり動いたことは間違いなく、それがあとわずかのところで届かなかったということです。
世論がどう考えているかは、その後の選挙で維新の候補者が続々と当選していることを見ても明らかです。大阪人は、維新に期待しているのです。その維新が政策の一丁目一番地としてきたのが大阪都構想であり、これまで進めてきた構造改革です。
私の目で見る限り、この構造改革は大部分で成功していると思います。そしてこれが続けばいいのにな、と思います。
もちろん、うまくいっていないこともあります。それは大阪都構想が実現しても同じでしょう。100%の成功なんてあり得ないので、失敗することもあるはずです。それでいいじゃないですか。
都構想反対派の主張を見聞きしますが、それを見ていると「大阪の成長」「発展」という言葉を口にしていますが、あなた方がこれまで担当してきた何十年もの大阪が良くなったか?という話です。借金を膨らませ、公務員天国をさらにひどい状態にして、多くの企業が東京に流出していきました。かつてあった東京市を廃止して「都構想」の元祖となった東京に、です。
それをここで食い止めて抜本的に改革をしないと大阪は終わりだ、という話にも説得力を感じてしまいます。
前回の住民投票よりも反対派のネガティヴキャンペーンがひどいように感じます。それはつまり、それだけ危機感があるということでしょう。前回と違って今回の維新には実績がありますし、コロナ対応で名をはせた吉村知事という強力な人気者もいます。
愛知県では高須クリニックの高須院長がリーダーとなって、大村知事のリコール活動が行われています。すでに大部分では署名期間が終了したそうですが、高須院長が手ごたえを感じているようです。昭和天皇の社員をバーナーで焼き、特攻隊員をバカにするような展示物があったイベントに税金を拠出した大村知事の行動が日本人として許せるものであるはずはなく、それに異を唱えた人たちによって起きた草の根運動です。愛知県のマスコミは完全スルーで、かなりひどい妨害工作もあったと聞きます。
そうです、大阪と愛知で似たようなことが起きているのです。それぞれ目指すものは違いますが、これまで権力者として君臨してきたマスコミや既得権益者、その「おこぼれ」に群がってきた連中に堂々と戦いを挑み、すでにいい勝負をしてきているということです。
大阪都構想と愛知のリコールがそれぞれ実現した時に何が起きるかを100%予測することはできませんが、少なくとも言えるのはこれまで強力かつ狡猾すぎて歯が立たなかった連中に勝てたという前例ができるということです。
今はネットがある時代なので、マスコミだけが世論を掌握できるわけではありません。正しい情報を自分で探して選び、それに基づいて行動する時代の正式な幕開けになるのではないかと思っています。