2022.07.28
カーポートに太陽光発電を設置できる?後悔しないためのポイントも紹介!
ご家庭の中には昨今の電気料金高騰、夏や冬の電力不足リスクに対応するため、太陽光発電の設置を検討しているご家庭も多いかと思います。日当たりや屋根の形状およびスペースなどといった問題から屋根設置できない場合、自宅とへ別の土地に設置する野立て太陽光発電も検討の価値はありますが、自家消費しやすさという点でカーポートへの設置を検討してみるのもおすすめです!
そこで今回は、カーポートへ太陽光発電を設置できるのか、設置できるとしたらどのような方法、メリット・デメリットがあるのか、などについて詳しくご紹介します。カーポートへの太陽光発電設置に興味を持っている方や自宅の屋根に太陽光発電を設置できず悩んでいる方は、参考にしてみてください。
目次
カーポートに太陽光発電を設置できる?
まずは、カーポートに太陽光発電を設置できるかどうかについて確認していきます。
太陽光パネルの設置が可能な耐久性があれば取り付け可能
一部のカーポートは、あとから太陽光パネルを取り付けられます。太陽光パネル1枚あたりの重量は、14kg~20kg程度です。カーポートへ太陽光パネルや架台を設置すると、100kg以上の重量がかかります。そのため、太陽光発電設備の重量に耐えられる構造や素材のカーポートを設置していれば、後付けできます。
太陽光発電の重量に耐えられる素材は、主にポリカーボネート板以外の素材です。たとえば、スチール折板は、台風などの暴風や積雪による荷重に耐えられる強度を持っています。
一方、ポリカーボネート板は、耐荷重の関係から太陽光パネルや架台を取り付けられません。ポリカーボネート板のカーポートは、天板がすりガラス調のタイプで、紫外線をカットしてくれます。
既にカーポートを設置している方は、まずポリカーボネート板かどうか確認してみるのが大切です。
一体型のカーポートならより設置しやすい
ポリカーボネート板のカーポートを設置している方や現時点でカーポートを所有していない方は、一体型のソーラーカーポートを検討してみるのがおすすめです。
一体型のソーラーカーポートは、太陽光パネルや太陽光発電用の配線などが取り付けられることを前提とした設計のカーポートを指します。
太陽光パネルはフラットな設計なので、カーポートも曲面の少ない構造です。また、太陽光パネルの重量に耐えられるのはもちろん、積雪や暴風にも耐えられるよう設計されています。
さらに屋根全体に太陽光パネルを敷き詰められるよう設計されているため、後付けタイプよりも効率よく配置されているのが特長です。
自宅のカーポートに太陽光発電を設置するメリット
カーポートへ太陽光発電を取り付けられることを把握したあとは、自宅のカーポートへ太陽光発電を取り付ける主なメリットについて確認していきましょう。
屋根設置できない場合にも役立つ
住宅の屋根に太陽光パネルを設置できない場合は、代替案として検討できるのがソーラーカーポートの強みといえます。
住宅の屋根に太陽光パネルを取り付けるには、屋根の形状や面積、太陽光と屋根の角度や方角、耐荷重などの問題をクリアすれば設置可能ですし、一定の発電量を期待できます。
しかし、屋根の構造や発電量の関係から設置できない・設置しても収支バランスを維持できない時は、別の方法で太陽光発電を検討するのが大切です。
そこでソーラーカーポートの出番です。
特に一体型ソーラーカーポートは、住宅の屋根と異なりフラットなデザインで、方角を気にせず設置しやすく、なおかつ一定の出力・発電量を期待できます。出力に関しては、カーポートのサイズや一体型ソーラーカーポートの種類によって、10kW以上の設備規模で運用することも可能です。
売電収入を得ることが可能
カーポートへ太陽光パネルを設置した場合、売電収入を得たり自家消費で電気代を削減したりできるのが導入メリットの1つです。
カーポートは、雨や雪、鳥のフンなどから車を守ってくれるのが特徴です。しかし、カーポート単体では、初期費用を回収できません。
カーポートへ太陽光パネルを設置し、FIT認定を受けた場合は、10年間もしくは20年間固定買取価格で発電した電気を電力会社へ売却し続けることが可能です。そのため、カーポートの初期費用を回収できますし、費用回収後は売電収入を貯蓄に回したり毎月の電気料金へ充てたりできます。
さらに卒FIT後(固定買取期間終了後)や直接的に電気代を削減したい時は、自家消費へ切り替えることも可能です。自家消費とは発電した電気を売電せず、自宅で消費していく利用方法のことです。
一般的な住宅用太陽光発電と同じく運用していきたい時は、カーポートを活用してみてはいかがでしょうか。
屋根設置と併用で発電量アップ
既に住宅の屋根へ太陽光パネルを設置している方は、ソーラーカーポートの併用で発電量をさらに増やせます。
住宅の屋根に設置可能な太陽光発電は、一般的に出力10kW未満の設備規模です。しかし、人によっては、出力10kW以上に引き上げて自家消費のメリットを伸ばしたいと考える方もいるのではないでしょうか。
カーポートの場合は、小型のタイプでも出力5kW前後の設備規模ですし、駐車台数4台以上の敷地面積を確保できれば出力10kWや12kW程度の規模で運用可能です。
ただし、FIT認定を受けたあとに増設すると、固定買取価格が引き下げられる可能性があります。カーポートへ太陽光発電を取り付けたり一体型ソーラーカーポートを購入したりする時は、FIT認定のタイミングや固定買取価格について確認しておくのが大切です。
非常時に活用できる
非常用電源として活用できるのは、カーポートへの太陽パネル取り付け・一体型ソーラーカーポートの導入メリットです。
日本は、地震大国なため、いつどこで大きな地震が発生してもおかしくありません。また、台風やゲリラ雷雨、電力の需給バランスによる停電リスクがあるため、非常時の電源確保を考えておく必要もあります。
ソーラーカーポートは、停電中でも稼働できるような機能が搭載されています。また、日中に晴れていれば毎日発電してもらえるため、ガソリンやガス式の発電機と異なり継続的に電気を使用することが可能です。
自宅のカーポートに太陽光発電を設置するデメリット
続いては、自宅のカーポートへ太陽光パネルを取り付けたり一体型ソーラーカーポートを導入するデメリットについて確認していきましょう。
100万円単位の導入費用がかかる
ソーラーカーポートの導入費用は、100万円~とされています。駐車台数2台分のソーラーカーポートでは、200万円前後かかります。数十万円の予算で検討していた方や100万円以上の資金を用意できない方には、デメリットといえるポイントです。
ただし、ソーラーカーポートにかぎらず太陽光発電の購入時は、ローンを選択できます。初期費用200万円であれば、毎月2万円程度の分割払いで設備を導入・運用することが可能です。
なお、ソーラーカーポート専門の弊社とくとくショップでは、ソーラーカーポートの販売だけでなく、リフォームローンやソーラーローンをご案内いたします。分割払いで検討している方は、ぜひ1度ご相談ください。
法律の関係で設置できない場合も
カーポートの設置環境や構造によっては、法律の関係で設置できない可能性もあります。
カーポートは、建築物に該当しています。一体型ソーラーカーポートを設置する時は、建築確認申請に必要事項を記入し、県庁の土木事務所建築課もしくは市役所の建築確認窓口へ同書類を含む必要書類を提出する必要があります。
建築確認申請に関する手続き全般は、カーポートの施工業者へ代行を依頼することが可能です。
積雪や風の影響を受ける可能性がある
ソーラーカーポートは、住宅の屋根設置と同じく積雪や暴風などといった影響を受ける可能性があります。
外部要因による影響を以下に紹介します。
- 積雪による発電量低下、発電量0
- 暴風でごみやホコリ、落ち葉などが太陽光パネルへ付着し発電量低下
- 塩害による腐食
- 雨や曇りによる発電量低下
- 地震による破損
ソーラーカーポートはリスク0ではないため、周辺環境や積雪量、台風や地震リスクなどを調べておく必要があります。特に積雪や風圧、地震などによる破損リスクは大きな損失なので、耐久性の高いカーポートを導入するのが大切です。
必ず想定通り発電量とはかぎらない
ソーラーカーポートは、必ずしも想定通りに発電してくれるわけではありません。
太陽光発電の発電量は、日照時間や太陽光パネルの性能、気温、太陽光と太陽光パネルの角度と方角など、さまざまな条件によって変動します。そのため、大量のデータを取り込んでシミュレーションを施しても、100%想定通りの発電量を記録するとはかぎりません。
ソーラーカーポートを導入する時は、発電効率の高い太陽光パネルを導入したり両面発電タイプのパネルを設置したりしてみるのがおすすめです。
弊社とくとくショップで取り扱っている「Dulight」は、裏面にも太陽電池が取り付けられていて、地面の反射光を吸収・発電してくれます。発電量は、年間の収支に大きく関わる部分なので、ソーラーカーポートを検討している方はぜひ1度お問い合わせください。
ソーラーカーポートで後悔しないために知っておくべきこと
最後は、ソーラーカーポートで後悔しないために最低限知っておくべきことを解説していきます。
設置可能な状態か業者に確認しておく
既にカーポートを設置している時は、太陽光発電設備を後付けできるか施工業者へ確認してみる必要があります。
前半でも解説しましたが、カーポートの耐久性は素材や構造によって大きく変わります。太陽光パネルの設置が厳しい状態で、設置工事を行ってしまうとカーポートの破損および事故につながります。
施工実績豊富で技術料の高い施工業者へカーポートの状態を確認してもらうのが、ソーラーカーポートで後悔しないための重要なポイントです。
複数の業者から見積もりをとる
ソーラーカーポートの販売店や施工業者へ相談する時は、施工実績豊富な業者から見積もりをとってもらうのが大切です。
太陽光発電の販売店やソーラーカーポートの施工業者は多数存在していて、施工件数や費用などに違いがあります。そのため、相場より安い業者を探したり施工実績を確認したりするには、相見積もりをとるのが後悔しないためのポイントといえます。(相見積もり:複数の業者から見積もりをとる)
なお、弊社とくとくショップは、創業28年、エネルギー商材取り扱い会社でサービス満足度No.1を記録。施工実績および外部評価という点でも強みがあります。
可能な限り自己資金を用意しておく
できる限り自己資金を用意しておくのも、ソーラーカーポートで後悔しないための対策です。
自己資金を用意していない・少ない場合、設置費用の多くを融資で補わなくてはいけません。ローンの比率が増えれば増えるほど、毎月の返済額増加につながりますし、初期費用回収の期間を延ばさざるをえません。
そのため、自己資金を少しでも増やしておくことは、初期費用回収期間の短縮および収支バランスの維持という点で重要です。
そのため、ソーラーカーポートの設置を検討する時は、設置費用を確認した上で、いつまでに自己資金をいくら用意できるのか計算しておきましょう。
補助金制度の活用を検討する
ソーラーカーポートに関する補助金制度を調べたり検討したりしてみるのが、費用負担を軽減する上で重要です。
国では、太陽光発電に関する補助金制度を実施していません。また、ソーラーカーポートに関する国の補助金制度は事業者を対象にしているため、個人で申請できません。
ただし、ソーラーカーポートに関する補助金制度は、自治体独自で用意している場合もあります。これから補助金制度を調べる時は、自身の住んでいる自治体で実施されている補助金制度を調べてみるのが大切です。
PPAや屋根貸しも検討してみる
予算の関係からソーラーカーポートの設置が難しい場合、PPAや屋根貸しを検討してみてはいかがでしょうか。
PPAとは、無償で太陽光発電を設置可能なサービスのことです。たとえば、自宅の駐車場にPPA事業者所有の太陽光発電設備を設置してもらいます。設置費用は0円なので、初期費用の負担がありません。
あとは、PPA事業者所有のソーラーカーポートで発電した電気を自家消費に回します。なお、PPAで発生する費用は、自家消費分の電気料金もしくはPPAサービスの使用料で、サブスクリプションサービスのようなシステムです。
屋根貸しについては、カーポートの天板を太陽光発電事業者に貸し出して、賃料を得るサービスです。家賃収入のように毎月固定の収入を得たい場合は、メリットがあります。
ただし、どちらも設置後すぐに設備を譲渡してもらえませんし、契約内容によっては譲渡不可の場合もあります。ソーラーカーポートを所有して自由に運用したい時は、購入を検討するのがおすすめです。
カーポートへ太陽光発電を設置して電気料金削減効果を狙おう!
カーポートの天板には、太陽光パネルを取り付けられる可能性があります。また、太陽光パネルと一体型のソーラーカーポートは、耐久性や発電効率といった点で強みの多い設備です。
自宅の屋根に太陽光パネルを取り付けることが難しい方やソーラーカーポートに関心を持っている方は、今回の記事を参考にしながらソーラーカーポートを検討してみてはいかがでしょうか?
弊社とくとくショップでは、両面発電可能な「Dulight」も取り扱っております。両面発電とは、裏面にも太陽電池が取り付けられている太陽光パネルのことで、地面の反射光を吸収してくれます。そのため、一般的なソーラーカーポートと比較して最大12%程度の発電量アップを見込めます。
また、購入後は3つの長期保証で、自然災害による損失の補償をはじめ、機器の不具合による発電損失の補償などさまざまなリスクに備えられます。ソーラーカーポートをご検討の方は、ぜひ1度ご相談ください。
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