ここまで来ている、AIによるプロスポーツの進化

石橋大右

2026.5.30 石橋の考え

ここまで来ている、AIによるプロスポーツの進化

こんにちは、石橋です。
私は最近、AIにハマっております。
趣味で使いつつ、仕事にも使いつつという感じでまだまだ色々と模索している段階ですが、私が使っているこの間にもAIはどんどん進化しています。
今や、仕事面でAIがないことは考えられませんし、今後はそれ以外の分野でもAIの恩恵を受ける場面がどんどん増えていくことでしょう。
今回は、AIとプロスポーツの関係について語ってみたいと思います。特に野球やサッカーではAIの活用がめざましく、「ここまで来ているのか」と感じることも多々ありますので、事例も交えて紹介します。

プロスポーツにおけるAIの活用は、実に多岐にわたります。選手や戦術の分析というのは何となく想像しやすい分野ですが、それ以外にもケガの予防(選手生命の延長)、新戦力の発掘などにも活用しているというのは、なかなか面白いと思います。

選手や戦術の分析については、AIが登場する前から広く普及しています。これまでの膨大なデータから対戦相手の選手やチームのことを分析して、こちらがどう向き合うべきかという答えを導き出すわけですが、従来の方法だと分析による最終的な判断は人間が行っていました。AI時代となった今、その最終判断をAIが下すことも少なくありません。もちろん選手の起用やサインを出すのは監督ですが、その監督に近いところでAIが助言しているわけです。
しかも、試合中に対戦相手の動きを映像解析して、いつものパフォーマンスなのか、今日は調子が悪いのかどうかといった分析をリアルタイムで行うため、試合の途中からその結果によって戦術を変えることもあります。
日本や米国のメジャーリーグなどではこれらがパッケージ化された「ホークアイ」の導入が進んでいますが、これは選手の動きをミリ単位で解析できる光学トラッキングシステムです。ホーク(鷹)のアイ(目)ですから、まさに空から獲物をピンポイントで見つけ出す鷹のごとく対戦相手を徹底的に分析できる時代です。

野球だと1つ1つのプレーがブロック化されているので、分析しやすいと感じる部分はあります。その意味ではサッカーは1つ1つのプレーがすべて連続していて、ブロック化されていません。そのためAIの活躍余地がより大きいのではないかと思いますね。
プロサッカーの世界で用いられているAIの多くは、個々の選手の走行距離やスプリント回数、パスの成功率、ポジショニングなどをデータ収集して、そこからチームへの貢献度という物差しで評価するそうです。サッカーの守備では危険なスペースを与えないことが重要になりますが、この「危険なスペースをいかに作らないようにしたか」という数値化しにくい貢献度もしっかり評価すると言いますから、すごいですね。

野球では特定の打者への対策として「〇〇シフト」が敷かれることがあります。古くは王貞治の「王シフト」で、引っ張り打球が多い王選手への対策として三遊間に内野手を集めるという極端なシフトでした。これで一二塁間に打たれたら終わりですが、これが有効になるほど王選手は左方向への打球が多いというデータがあったわけです。
もちろん王選手が活躍した時代にAIはありません。ではAI時代はどうなのかというと、有名なのは私が尊敬する大谷翔平選手の「大谷シフト」です。主にエンジェルス時代の守備シフトで、ライト方向の深い位置に内野手を配置するという、これもまた極端なシフトです。世界の大谷翔平はこうしたシフトすら攻略して、その逆を狙うこともできてしまうので、最近はあまり見られなくなりましたが。

さて、私が先ほど面白いと言ったケガの予防にAIが活用されている事例についてもお話しましょう。ケガはアスリートにとって選手生命にもかかわる極めて重大なリスクですし、いかにケガをせず本来のパフォーマンスを出し続けるかは、高い契約金や年俸を支払っている球団にとっても大きな関心事です。
そこで最近は、練習時の選手にウェアラブル端末を装着し、その選手の運動量や心拍数などを収集します。そこから疲労の蓄積やオーバートレーニングなどがないかを個々に判断し、ケガにつながるリスクがあると判断した場合は警告を発します。
アスリートというのは、放っておいても練習をし過ぎてしまう人たちです。練習をしなければ出場機会がなくなってしまうという危機感もあるでしょうし、これまでの練習の積み重ねによって一流アスリートになれた成功体験があるので、練習していないと落ち着かないと言います。こうした考えの人たちにはアクセルこそありますが、ブレーキとなる存在がありません。
近年ではコーチなど裏方スタッフがアドバイスをしながら練習をしますが、それをより正確にしてくれるのがAIです。2025年は阪神タイガースがぶっちぎりの優勝を果たしましたが、その大きな原動力となったのが中軸選手のパフォーマンスです。主力選手に故障者がほとんど出ずに最後まで活躍できたことが大きいというのは藤川監督も認めるところで、その裏にはFastballというデジタルシステムがあります。このFastballは映像による分析やトラッキングだけでなく、スカウト情報の統合や選手のコンディショニング管理などもこなす本格派で、今やこうしたデジタルツールが機能することが強いチーム作りには欠かせないということですね。

今はまだ面白いツールという位置づけでAIと向き合っていますが、今後いかに業務や生活に役立てていけるか、まだまだ私の模索は続きそうです。

  • 事業内容
  • メール相談
  • 電話相談