スマホと言えば、今年を代表する大ヒット商品となった、スマートフォンのことです。もうおそらく持っている方も多いと思います。
このスマホというのは実際に使ってみると分かるのですが、とにかく電池の減りが早いという弱点があります。
考えてみれば、それは無理のないことです。
携帯端末という小さいボディの中に、まるでパソコンのような性能を詰め込んだのがスマホです。しかもボディを軽量、スリム化するためにバッテリーを大きくするのも難しいとなると、どうしても駆動時間が短くなってしまいます。
従来の携帯電話を使ってきた人にしてみたら、1日でバッテリーがなくなってしまうというのは考えられないことだと思います。
そんなスマホがどんどん普及していく中で、このバッテリー不足問題は深刻になりつつあります。常に充電器を持ち歩いて、電源のあるところを見つけたら常に充電するようにしているという人も多いですし、飲食店などでは充電ができるというサービスを集客に役立てているところもあります。
しかし、そんなにうまくどこでも充電できるという環境があるわけではありません。
そこで注目されているのが、太陽光発電です。太陽光発電というのは、何も太陽電池を屋根に上に敷き詰めるというものだけではありません。
持ち歩ける程度の大きさのものに太陽電池を取り付けたポータブル発電機も色々なものが登場してきています。
これらの発電機を購入する人のほとんどが、スマホをはじめとするデジタル機器の充電を目的としています。基本的にこれらのデジタル機器というのは、電気を食うと言ってもエアコンや調理機器のように大量の電力を消費するということはありません。
太陽光で生み出された電力だけでも、充電に使うことは充分可能です。
最もよく目にするのが、「iCharge」という製品に代表されるようなハンディタイプの太陽光発電機です。ちょうど携帯電話を広げた時の大きさ程度のものに、太陽電池が取り付けられています。
これを太陽光が当たるところに置いておくと、発電機の中にあるバッテリーに充電され、そこから各種機器への充電をできるというものと、太陽光に当てている間に直接各種機器への充電をするものなど、色々なパターンがあります。
さらに、ちょっとユニークなものも登場しています。
バッグパックと呼ばれるカバンで、バックパッカーと呼ばれる旅行者が愛用するようなリュックサックに太陽電池がついているものがあります。
確かに、背中一面に太陽電池がついていて、日が良く当たる日はスマホなどへの電源供給に使えそうです。バッグパッカーは泊まる宿などをインターネットで調べることが多く、スマホを携帯している人も多いそうです。
そんな人にとって、スマホのバッテリー切れというのは旅を続けていく上で死活問題なので、そんなニーズから生まれた製品なのかも知れませんね。
これらの発電機は、外出先でまさかのバッテリー切れという事態に備えるためのものです。
しかし、これを応用すると災害時に携帯電話やラジオなどを充電したり、自宅の電源を使わずにデジタル機器の充電をすることで節電にも役立ちます。
今すぐ大規模なものは無理でも、こんな手のひらサイズから始める太陽光発電、いかがでしょうか?