こんにちは、石橋です。
太陽光発電のニュースというのは、本当にたくさんあるものです。
それだけ普及が進んでいることや、毎日どこかでプロジェクトが動いていることの証しだと思います。
しかし、その中にはちょっと「やりすぎ」なニュースもあるわけで・・・。
何がやりすぎなのかと言いますと、北海道のメガソーラーです。
メガソーラーとは大規模な太陽光発電所なので、それがやりすぎになるのはむしろ良いことなのでは?私は最初、そう思いました。
おそらく、これを読んでいる方も同じなのではないでしょうか。
ようやく日本にも本格的なメガソーラーの時代がやってきたか、と。
ところが、問題はそんなに簡単ではないみたいです。
その理由は、立地の偏り。
「でっかいどう」と言われるほど、広大な大地が北海道の特徴です。
広々とした敷地を必要とするメガソーラーの立地には、北海道は最適なのです。
メガソーラーの建設は土地の有効活用、地域振興にとても有効です。
そのため、塩漬けになっている工業団地なども続々と参入しているという話は以前にこのブログでも述べました。
そんな思惑もあって、北海道には続々とメガソーラーが誕生しました。
ここでは、シナリオ通りでした。
ここから先が、想定外の事態です。
こんな感じでメガソーラーが、北海道の各地に乱立してしまったのです。
広大な大地がある北海道は、裏を返せば電力の需要は本州ほどではありません。そんなに人口がいないからです。
なのに、メガソーラーで電力供給はどんどん増える。
その結果、電気が余る。
それが、今の北海道が直面している状況です。
なんとも嬉しい悲鳴ではありませんか。
しかし、喜んでばかりもいられません。
需要と供給が一致してこそ、太陽光発電が世の役に立つのです。
このままでは、北海道では大量に電力が余る一方で、その他の地域では電力が足りないという状況もあり得ます。
もったいないですね。
そこで国も対策に乗り出しました。
難しい言葉で書くより、目的を書いてしまったほうが分かりやすいでしょう。
要するに「あまり作りすぎても意味がないのでほどほどに」という通達を出したのです。
また、電力があまる用であれば蓄電池を設置して備蓄するということも考えているようです。そのために予算もつけています。
根本的な解決策ではありませんが、良い方向に向くのではないかと思います。
それにしても、あれだけメガソーラーがなかなか進まないと言っていた数年前が嘘のような、このニュース。
これからはメガソーラーがさらに乱立すると思われますので、どこに立地するか、そこで作られた電力をどうやって需要地に運ぶか。
このあたりが次なる課題になりそうです。
いずれにしても、前に進んでいることは間違いありません。