ご存知のように、電気をつくりだすのは、発電機のモーターを回転させる方法があります。この方法を採用しているのは、モーターを回すためにタービンと呼ばれる羽根に蒸気を当てるもので、この蒸気をつくるだすために水を沸騰させるのに使われているのが、化石燃料で、これが火力発電です。化石燃料の代わりにウランを使うのが原子力発電で、木材その他を使うのがバイオマス発電です。また、新エネルギーとして注目を浴びている風力発電は、風で風車を回転させ、その動力で発電モーターを回転させます。
では、太陽光発電はと言いますと、まったくこれらの方法とは異なることはご存知の通りで、太陽光発電は太陽電池に太陽光を吸収させることで太陽光にある電気をとりだします。
これにはモーターなどは不要で、したがって大きな設備は不要です。
さて話を発電モーターを回転させて電気をつくりだす火力発電に戻しますと、ご承知のように、水を沸騰点以上にして蒸気を出すための燃料で、現在主力はLNG、つまり天然ガスです。
ただし、LNGは化石燃料ですから、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を大量に排出しますから、これが大きな問題になっていることも先刻ご承知の通りです。
そこで、1990年代から、アメリカなどでは、シェールガスが注目されています。シェールガスも天然ガスですが、通常のLNGと比べると、同じ火力でも排出するCO2の量が少ないので、準エコの燃料であるとされています。
日本の火力発電所へのシェールガスの利用が望ましいということで、その買付けを行なおうとしていますが、実はこれが思うようには進んでいないようです。
その理由は、シェールガス掘削がそう簡単では無いことと、産出されたシェールガスはまずはアメリカの発電所で使われ、余るようなことがあれば他国に輸出するということになっているからです。
したがって、実際的には日本の火力発電所でシェールガスが使われるようなことはないようです。つまり、相変わらずLNGタンカーに頼っているのです。
これが資源輸入国の弱みで、そのツケが電気料金の値上げになり家計を圧迫しています。
どうでしょうか、太陽光発電を設置できるスペースがある住宅であれば、この際徹底的に電気料金と太陽光発電システムの設置・投資金回収の計算をしてみることをお勧めします。
答は明らかで、10年から20年というスパンで見れば、必ず太陽光発電のほうがお得になります。
電気料金は1ヵ月単位であり、普通には年間単位での計算になりますから、これと太陽光発電の10?20年間の計算は検討違いに思えるかも知れません。
しかし、そうではなく、電気料金を太陽光発電と同じ10?20年スパンで計算すれば、どのような住宅でも、答えははっきり出ます。つまり、電気料金>太陽光発電なのです。