こんにちは、石橋です。
今回は環境問題やエネルギー問題ではなく、ちょっと毛色の違う話題です。
最近話題になっている、ChatGPTです。
ChatGPTについて、名前くらいは聞いたことがあるという方は多いと思います。
テレビや新聞などの大手マスコミで大々的に取り上げられていますし、ネット上にもChatGPTに関連するさまざまな立場、論旨の情報があります。
AI(人工知能)が進化することにより、今後人間のさまざまな職業が奪われるのではないかとの指摘があります。単純な作業や反復的な作業は自動化される可能性が高く、すでにAIやRPAといった技術に取って代われている分野はたくさんあります。
しかし、AIが進歩しても文章を作成したりといったクリエイティブな作業はまだまだ人間を超えることができないと言われてきましたが、そんなところに登場したのがChatGPTです。
なんと、このChatGPTは人間と会話ができたり、文章を作成できたりするというではありませんか。果たしてそれは本当なのか、どの程度の実力を持っているのか、詳しい人の意見も借りつつ検証してみることにしました。
ChatGPTは簡単な利用登録をするだけで、誰でも無料で使うことができます。早速アカウントを作って、試してみました。
会話形式で使用するので、「太陽光発電の未来はどうなる?」と聞いてみました。その答えは、以下のとおりです。
太陽光発電は、再生可能エネルギー源として、世界中で急速に普及しています。技術の進歩や政策的な支援により、太陽光発電のコストが大幅に削減され、安価で持続可能なエネルギー源としての地位を確立しました。
太陽光発電は、今後も世界中での普及が予想されています。特に、気候変動対策を目的とした政策や、エネルギー需要の増加に伴う新たなエネルギー源の必要性が高まっていることから、太陽光発電はますます需要が高まることが予測されています。
また、太陽光発電の技術的な進歩も期待されており、より効率的な太陽光発電セルや、太陽光発電システムのより高度な制御技術などが開発されています。これらの技術の進歩により、太陽光発電のコストがさらに削減され、より多くの場所で採用されるようになると考えられています。
総じて、太陽光発電の未来は明るく、さらなる発展が期待されます。しかし、エネルギーの分野は常に変化しており、新しい技術や需要の変化に対応して、太陽光発電の技術も進化し続ける必要があります。
おおむね正解ですね。目新しいことを言っているわけではありませんが、間違ったことを言っているわけでもありません。
次に、再生可能エネルギーについても同じように聞いてみました。
再生可能エネルギーの未来は、現在の世界のエネルギー構造に大きな変化をもたらすと予想されています。気候変動に対する国際的な取り組みや、化石燃料の枯渇に対する懸念などから、再生可能エネルギーの需要が急速に増加しています。
再生可能エネルギーの種類としては、太陽光発電や風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電などがあります。これらのエネルギー源は、環境への負荷が少なく、化石燃料に比べてコストが低くなる可能性があります。また、エネルギー自給率を高めることができるため、国や地域のエネルギーセキュリティを強化することができます。
現在の再生可能エネルギー技術は、さらなる発展が期待されています。太陽光発電や風力発電などの技術は、効率が向上し、コストが低下するとともに、より多様な地域や環境での利用が可能になっています。また、エネルギーの貯蔵技術や、スマートグリッドなどのエネルギー管理技術の進歩により、再生可能エネルギーの普及が促進されることが期待されています。
ただし、再生可能エネルギーの普及には、政策的な支援や技術的な課題の克服が必要です。政府や企業、市民社会などが協力して、再生可能エネルギーの普及を加速することが重要です。
いかがでしょうか。こちらもおおむね正解ですね。ただし、人間が書くような新しいトピックはないように思えます。すでに知っていることを改めてまとめている、という印象でしょうか。
ある程度正解が決まっていることを聞くのは、間違っていないようです。ネット上にはChatGPTに敢えて難しいこと、解釈の分かれることを聞いて困らせているような動画や記事が散見されますが、確かにそういった情報を見ているとChatGPTの回答が間違っていることもあります。
ChatGPTの監修をしてくれた人によると、関ヶ原の戦いで「東軍の敗北理由」を間違って聞いてしまったところ、東軍が負けた前提で敗因を述べてきたそうです。史実では東軍は勝っているので、正しい答えは「勝ったのは東軍ですよ」とならなければなりません。
このようにChatGPTは人間の問いかけ方によって間違った答えを返してくることがあります。そのあたりはまだまだといったところでしょうか。
とはいえ、ChatGPTが見せてくれているのは、私たちがまだ知らなかった世界です。本職のライターに言わせるとChatGPTはネット上の情報を参照して文章を作成しているので、ネット上の記事にない情報や切り口を開拓する力はないでそうです。このあたりはプロと素人の差のようなものかもしれず、本職のライター曰く「量で勝負しているライターは仕事を奪われるかもしれない」とのことでした。
やはり、文章の世界でも単純作業や反復的な作業がAIに取って代わっていくということなのでしょう。そのあたりのAIの本質はそれほど大きく変わってはいないようです。