こんにちは、石橋です。
いよいよ9月も終わりですね。台風が次々と来襲したせいでなかなか秋晴れを見ることがありませんでしたが、ようやく秋本番となりそうです。
今回は、ちょっと辛口にエネルギー問題について語りたいと思います。
普段も結構辛口ですが(笑)
基本的に日本での反原発の主張を集約すると、東日本大震災での福島原発の二の舞は御免ということでしょう。
さらに、福島原発の大災害には大津波も関係していることから、海岸近くに立地する原発の安全性は地震と津波の両面から検証する必要があります。
原発の危険性イコール放射能汚染という点では、絶対に安全な原発などはあり得ないというのが反原発を主張する人たちの言い分です。
これはなるほどと納得できないわけではないのですが、反原発を提唱する人たちは現在と将来のエネルギーに関してどのようなビジョンを描いているのでしょうか。
一番困るのは、必要不可欠なインフラである電気エネルギーを需要に見合うだけ供給するというビジョンの確立がない、根拠なき反原発ではないでしょうか。
反対、反対と言うだけでは困るのであり、これがあるから電気エネルギーは心配ない。だから反原発なのだという確証を誰もが欲しいのです。
産業革命以来、電気エネルギーは化石燃料に頼るところが大きく、したがって二酸化炭素のCO2が地球を覆う大気圏という膜の中で増え続けています。
CO2による地球温暖化を食い止める対策がいよいよ今日、明日に迫っています。やっと米国と中国がCO2排出規制に乗り出したようですが、日本は京都議定書の公約を実現するにはかなりの距離があります。
別の話として、エネルギー問題を論じる際に数字と数値が用いられています。
確かに数字や数値は物差しではありますが、必ずしも現実と合致しないのではないでしょうか。
こうした数字や数値は机上の話であり、実際のエネルギー消費は数字・数値通りではないのです。言い換えると、デジタルとアナログの違いであり、現実はアナログなのです。
デジタル的な世界は極めて理路整然としていますが、アナログ的な世界は自然という不特定要素が介入する余地が多々あります。大地震がいつどこで起きるかは、実はデジタルの世界ではなくアナログの世界の出来事なのです。
私たちの生活環境はまさにアナログの環境ですから、そこにデジタルの数字や数値を当てはめることは無意味でしょう。
反原発を主張する意見が果たして、アナログ的な考え方を許容する寛容さがあるかどうかです。これは重要なポイントです。
つまり、すべての関連事項を数字と数値だけで判断するのではなく、地に足がついた現実を直視すれば、ただ反原発とばかり言っていられないでしょう。
端的に言いますと、たとえば反原発を唱える人が果たして太陽光発電のことを熟知しているかどうかで、下手をするとおそらく太陽光パネルを見たことすらないのではないかと憂慮する次第です。
少なくとも太陽光発電が何であるかを知れば、反原発を唱える人たちの反対論理に変化が生じるのではないでしょうか。
何事も「知っている」ということはとても大事だということですね。