こんにちは、石橋です。
私たち和上住電は太陽光発電の事業に参入しているので、好む好まざるにかかわらず、電気に関するニュースは頻繁に入ってきます。
これまでは太陽光発電をめぐる最新事情などの話が多かったのですが、最近では一般の方々の目に触れるところでも、実に電気に関するニュースが多くなっているように思います。
ここ最近の、関西地区における電気に関するニュースを、主なものをまとめてみました。
・関西電力大飯原発がメンテナンスのために稼働停止。これにより、関電で稼働している原発がゼロに
・関西電力大飯原発が再稼働に向けてストレステストを完了
・冬期10%の節電呼びかけが終了
・大阪維新の会が関西電力に対して脱原発の株主提案を検討
これ以外にもたくさんありますが、主なものだけでもこんなにあります。
まず、やっぱり最も大きなニュースといえば大飯原発に関連するものでしょう。
これまで定期的にメンテナンスをするために原発の稼働を停止して、その代わりに別の原発が稼働するということを繰り返してきたので稼働中の原発がゼロになるということはありませんでした。
しかし、東日本大震災による福島第一原発事故の影響で大飯原発も再稼働に待ったがかかっており、停止したものが止まったままになっているという状況です。
大飯原発が事故を起こしたわけではないのですが、話はそんなに簡単でもないようです。
その大飯原発ではストレステストと言って、今回の大震災のような大規模災害があった時にどれだけ耐えうるかというテストが行われていました。
これはすでに記憶の彼方に行ってしまった感のある、前総理の菅直人首相が策定したもの、総理が替わった今になってそれが終了したというわけです。
ストレステストの結果は、合格でした。
ならば再稼働しても問題ないのでは?その通りです。
後は、現在の野田内閣による政治判断を待つのみという状態になっています。
関西電力というのは株式を公開している民間企業です。
その民間企業が運営している原発の稼働に総理大臣の政治判断が必要になっているというのも理解しにくいのですが、現状ではそのような制度になっているので仕方ありません。
次に、冬期10%節電。
これについては、関西地区にお住まいの方にとっては毎日のようにテレビCMやネット上の表示などで目にしていたと思いますので、全く知らなかったという方はあまりいないでしょう。
実際のところ、関西地区で大規模な停電はありませんでした。
稼働中の原発がゼロになっても停電がなかったというのは、後々になって大きな意味を持ってくることになるでしょう。
ただし、これは冬期だからできたことで、夏期はエアコンの需要が大きくなるので同じようにはいかないかも知れません。
いずれにしても、「電力が足りないから早く原発の再稼働を」というシナリオを描いていた人たちにとっては、あまりよろしくない結果だったことでしょう。
最後に、大阪維新の会。
大阪のみならず、全国的にもニュースが絶えることがない大阪維新の会。
確かに維新という名前の通り、やっていることはこれまでにない画期的なものが多いので、ニュースソースとしてはこの上ない存在なのでしょう。
なかなか主義主張は良いのですが、いかんせん政治的には素人の集団でもあるので現実が伴っていないという感はあります。維新塾という政治塾を作ったということでこれも話題になりましたが、ここからどれだけの人材が輩出されるか、お手並み拝見です。
以上のニュースを通じて思ったことは、これだけ国民が電力というものに対して関心を持ったことは史上初なのではないかということです。
コンセントにさせば当たり前のように流れてくる電気が、実は当たり前ではないという事実に気づかせてくれたのは、とても良いことだと思います。
和上住電が太陽光発電を設置したお客様の多くは、やはり自宅に発電設備があるということで、電力消費についてとても関心が高くなっておられます。そのことも太陽光発電の大きなメリットだとおっしゃる方もおられます。
もともとは太陽光発電を導入した人だけが持っていた関心を、広く一般に知らしめてくれたということなのでしょうか。
この問題は、まだまだこれからが本番です。
関西電力の筆頭株主である大阪市。市長と議会の第一党である大阪維新の会が、どう出るか。再生可能エネルギーへのシフトを謳ってはいるものの、具体策がまだ出ているわけではありません。これが今後、どんな形で出てくるか。
色々な意味で、関西の電気に関するニュースから目が離せません。