こんにちは、石橋です。
私たち和上ホールディングスが事業としている太陽光発電について、最近色々と思うことがあるのでそれを述べてみたいと思います。
20年間の固定額買取制度が動き出してからというもの、事業として太陽光発電に取り組む会社がたくさん出てきました。和上ホールディングスは販売施工会社なのでこうした事業者向けに太陽光発電システムを販売・施工しているわけですが、和上ホールディングス自身も太陽光発電事業に参入しています。
こうした流れの中、日本全国にはたくさんの太陽光発電所が誕生しました。郊外の風景にソーラーパネルがたくさん並んでいる施設が珍しくなくなり、よくここまで普及したもんだと感慨深い気持ちになることもあります。
実際に太陽光発電による発電量は急増していて、かつて「環境とお財布に優しい」というキャッチコピーがあふれていたものが、ある意味では現実になってきています。
そんな太陽光発電に、最近は逆風が吹いています。
そのキッカケになったのが、鬼怒川の水害で原因になったとも言われている太陽光発電所です。自然の堤防として機能していた山を切り崩して太陽光パネルを敷き詰めたところが決壊をして、大量の水が流れ込んだというのです。
確かに、あの風景を見ていると太陽光発電所の工事が水害の一因になっているのは間違いないと思います。
それをキッカケに、全国各地にずさんな工事をした太陽光発電所があるという報道が相次ぎ、「太陽光発電=怪しいビジネス」というイメージまで付いて回っているように感じます。
こういった流れは、私たち太陽光発電の普及に取り組んできた者には、とても残念極まりないと言わざるを得ません。
一部の怪しげな業者が固定額買取制度を利用(悪用?)して、闇雲に太陽光パネルを敷き詰めたことが起こしているトラブルや弊害などによって、太陽光発電そのものが白い目で見られるべきではありません。
すでにかなりの実績を有していて、将来の脱原発を実現するには太陽光発電に依存する部分もあるのですから。
これまでは太陽光発電に対するメリットばかりが強調されて、全く死角のない夢のエネルギーというような扱を受けていたように思いますが、どんなにメリットの多いものであってもその裏を返せばデメリットもあります。
最近あちこちで問題視されているずさんな工事による弊害などは、その典型でしょう。太陽光発電なら何でも許されるという風潮が生み出した負の遺産です。
太陽光発電はメリットは多いが万能ではなく、そのメリットをいかにうまく社会に採り入れていくかという「正しい付き合い方」を確立する時期に差し掛かっているのではないかと思います。