こんにちは、石橋です。
太陽光発電を取り扱う者の一人として、どうしても黙っていられないことがあるので、ちょっと長々とお話しをしたいと思います。
おそらくかなり長くなるので、3回程度に分けたいと思います。
いったい何に対して気になっているのかと言いますと、電力会社の買取拒否問題です。
それってナニ?という方もおられると思いますので、まずはこの問題の解説からいきましょう。
太陽光発電は、再生可能エネルギーです。
再生可能エネルギーの普及を進めるために、国は電力会社に買取を義務づけたのが固定額買取制度です。
当初が電力会社が顧客に売っている電力の価格と同じ価格で買い取ることを約束していたので、補助金制度とあいまって太陽光発電が普及する大きな原動力になりました。
この買取制度は、特に産業用分野での普及に一役買いました。
20年間、固定金額で電力を買い取ってくれることが約束されるのであれば、後は発電量の採算が取れることが分かれば事業化できるからです。
民間の事業者によるメガソーラーが続々と誕生したのも、この制度があるからこそ。
しかし、この前提が崩れそうになっているのです。
電力会社が買取を拒否するようになったからです。
最初は一部の電力会社だけでしたが、今では全国の電力会社が同じ対応を
とっています。
これはいったいナゼでしょうか?
その理由を初めて知った時は、驚愕ものでした。
最大の理由は、「こんなに太陽光発電が多くなるとは思っていなかった」というものです。
なぜ、太陽光発電が増えすぎると困るのかと言いますと、昼間にだけ発電ができて夜間は全く発電をしないという自然由来独特の性質が、電力の安定供給という観点では都合が悪いのです。
昼間に電力が過剰供給されて電流の周波数が高くなってしまうと大パニックですし、逆に夜間に停電が起きてしまっても大パニックです。
太陽光発電が持つ弱点が、こんなに多くなると顕在化してしまうというわけです。
これっておかしいと思いませんか?
vvvvvvvvvvvvvvvvvvvv次回は、おかしいと思う最大の理由からお話をすることにしましょう。