太陽光発電というのは太陽光によって電力を産み出すわけですから、生み出される電力量は、天候によって異なります。そこでよく聞かれるのが、曇りや雨のときは全く発電されないのかということです。
結論からいえば、実は曇りや雨の日でも発電は行われます。ただし、その発電量は晴れた日に比べると大きく落ち込みます。一般的に曇りの場合は半分、雨の場合は約10%しか発電されないといわれています。
これだと日照量によって発電量が大きく左右するので、地域によって太陽光発電の効果にムラがあったわけです。
ただし、最近では、曇り日でも発電を行う発電効率のよい太陽光発電パネルが発売されています。
例えばPanasonic のHITパネルにはアモルファスというフィルムが使われていて、僅かな光でも発電することができます。またHITは発電時間が長いため、夕暮れ時にもしっかり発電できるという特徴があります。何と言っても、パナソニック社はこの技術が欲しくて三洋電機を買収したくらいですから、その技術力は本物です。
ですから太陽光発電システムの導入にあたっては曇りの日の発電量を確認してパネル選びをしてもよいでしょう。
太陽光発電パネルは表面温度が高くなると、発電量が減少します。
そのため、熱に強いパネルを選ぶことも大事です。夏には気温が高くなる地域については、熱に強いかどうかは重要です。
先ほどのPanasonic のHITパネルは「ワールド・ソーラー・チャレンジ」という太陽光発電パネルを利用した車のレースでも好成績を残しているため、熱にも強いといえます。このあたりにも旧三洋電機の技術力がいかんなく発揮されています。
そのほか、太陽光発電パネル選びのポイントといえば、価格でしょうか。
太陽光発電パネルの業界最安値といえばソーラーフロンティアです。業界で初めて20年間の保証もつけたこともあり、発電量も大きいことから導入したい太陽光発電の注目メーカーでもあります。
ただひとつデメリットはパネルのサイズでしょう。他のメーカーより太陽光発電パネルのサイズが大きいため、小さな屋根の家に設置する場合は検討が必要になります。太陽光パネルは大きくしたほうが生産コストが割安になるので、全体的に安い太陽光パネルはサイズの選択肢が少ないという傾向があるのは確かです。
太陽光発電パネルに実績があるのはシャープ、京セラ、Panasonic(旧三洋電機)、三菱電機、ソーラーフロンティア、東芝になりますから、導入に際してはまずこの6社を比較検討してはどうでしょうか?