こんにちは、石橋です。
熊本で大きな地震が起きて、どうしても思い起こすことがあります。それはやはり、東日本大震災です。熊本に注目が集まっている今だからこそ、東北で今何が起きているのかにも目を向けてみたいと思います。
平成23年(2011年)3月11日の午後2時46分に東日本大震災が起き、大津波が東北地方一帯を襲いました。
大地震による直接的な被害に加えてそれこそ想定外の大津波が東京電力の福島第一原子力発電所を壊滅状態に追い込んだことは周知の事実です。
平成28年(2016年)の3月11日にこの未曽有の大災害から満5年が経過しましたが、復旧・復興状況は依然として先行きが不透明です。
もちろん徐々にではありますが、復興作業は東北地方の各地域で進んでいます。
しかし、大地震からの復興はともかくとして、大津波での被害の復旧は前途多難です。
さらに「フクシマ」に限定しますと、これらとは別に時限爆弾があります。
それは損傷した原子力発電所から絶え間なく漏れ出している放射能です。
すなわち大地震や大津波での被害からの復旧・復興は物理的に可能としても、放射能がある限りもとの場所に戻ることができないのです。
さらに放射能で汚染された海では以前のように漁業ができなくなっています。
それに輪をかけて風評が広まり、たとえ放射能に汚染されていなくても、フクシマ産の食材は敬遠されるという事実があります。
国や自治体がいくら安全だと発表してもフクシマすなわち放射能という固定観念が多くの人の間に定着してしまっているのです。
実は放射能の恐ろしさは現時点では解明されたとは言えないようで、1986年にウクライナで起きたチェルノブイリ原子力発電所事故の放射能後遺症は依然として続いています。
この事故から30年が経過していてこの状況ですから、今回の東日本大震災からわずか5年では放射能に関する不安は当然でしょう。
ちなみに2015年8月31日の福島県民調査報告書によると、フクシマでは甲状腺がんの発症が増えているとのことです。
これが何を物語っているのかはお分かりかと思いますが、実に放射能は恐ろしいというイメージが膨らみます。
今フクシマで何が起きているかの詳細は逐次マスコミで報道されていますから、ここでは触れませんが、依然として帰宅できない人が何万人もいるということは、いかにこの大災害が文字通りだということを物語っています。
今のフクシマの現状をもたらした放射能の元凶はウランで、強力な放射能が半減するまでには約7億380万年という途方無く長い期間ですからどうにもなりません。
そこで注目されるのが太陽光という自然の恵みで放射能ゼロという太陽光発電です。
太陽光発電はその性質上太陽が照らない夜間などには発電はできません。
しかし日中の太陽光発電での電力を蓄電するという手段があります。
今では蓄電に関する技術が格段の進歩を見せていますが、今後は加速度的にさらなる進歩が期待できます。
特に今では太陽光発電所を建設して大規模な発電施設を設置する動きが全国的に広がっています。この動きは静かなものかも知れませんが、確実に日本のエネルギー事情を変えようとしています。
原子力発電所自体は、資源を持たない日本のエネルギー政策に欠かせない存在だと思っています。しかしいつまでも原発にだけ頼り続けるのも不安定であることが証明された事故なので、太陽光発電もその有望な選択肢ではないかと思っています。
和上ホールディングスの事業は、この太陽光発電がいかにして経済システムとうまく融合できて持続性のあるエネルギーとして役立てられるかのチャレンジなのです。