特別にグルメというわけではありませんが、私は食べることが大好きです。
もちろん、飲むことも。
美味しい食べ物やお酒というのは、人を幸せにしてくれます。
しかし、この食べ物をめぐる環境というのは、未来にわたって深刻なデータが続々と発表されています。
簡単に言ってしまうと、人類は増え続けるのに食糧生産能力はそれほど増えないとなると、将来にわたって食べ物が足りなくなるというわけです。
私たち日本人は、どうしても豊かな環境で暮らしているのでこのことにあまりリアリティがありません。
しかし、世界は違います。
なんと世界のうち3分の1くらいの人口は満足に食べるものがないというデータとなっており、ひどいところだと今でも食べ物が十分にないばかりに死んでしまう人がたくさんいるのが現実です。
これからの食糧事情について、世界も単に手をこまねいているわけではありません。
生産効率の良い農業技術の開発などについては日本も得意とするところなので、画期的な技術が次々と開発されています。
これは、言わば王道と言えるような方法です。
しかし、世界は広いものです。
王道に対して想像もしないような「裏技」も出てきています。
その中のひとつに、「昆虫食」があります。
あ、食事中の方がおられましたらここから先の話は注意してください。
まさかブログを読みながら食事をされている方は少ないと思いますが(笑)
昆虫食というとゲテモノという印象が真っ先に来ますが、世界に目を向けてみると意外にポピュラーな食材でもあります。
私が見たことのある虫と言えば、メキシコの強いお酒の中に虫が入っているものや、イナゴの佃煮くらいでしょうか。
考えてみれば、日本でもイナゴの佃煮や蜂の幼虫を食べるという習慣が普通にあります。
珍味というほど珍しいこともなく、それぞれの地方では郷土料理として食べられていますね。
この昆虫食、なんでも世界的に将来の食糧事情に大きく貢献する救世主として注目されているそうです。
その理由をまとめると、以下のようになります。
・育つスピードが速い
・低カロリー、高たんぱく
・生産過程でCO2排出が少なく、環境負荷も低い
・たんぱく質以外にも栄養のバランスが良い
うーん、これだけ見ると確かに昆虫は人類を救ってくれるような気がします。
後は気分的な抵抗次第ということでしょうか。
昆虫食は世界中で研究や開発が進められており、最新の研究成果だと「昆虫由来」というだけで、あの虫っぽい姿は全くなくなっているものもあるそうです。
それなら食べられるかな…?
地球上の人口が90億人を超えると、いよいよ家畜を育てる土地の面積が不足し始めるそうです。
そうなる前に色々な対策が講じられるわけですが、もしかするとその頃には昆虫食が全く珍しくない時代になっているかも知れませんね。
皆さんはいかがですか?