2011年3月11日に発生した東日本大震災。
千年に一度とも言われる巨大地震と津波による惨状は、テレビを見る目を覆いたくなるほどです。
徐々に復興に向けた動きが活発になってくる中で、震災直後に現地で起きていたことが色々と分かってきました。
その中で、とても素晴らしいと思ったニュースがありました。
今回の震災では日本人の礼儀正しさやパニックを起こさない冷静さなどが世界から大絶賛を浴びましたが、それに匹敵するのではないかと思えるほどの、日本企業の大活躍がありました。
被災地ではいったい何が必要なのか?
これは震災直後の混乱ではなかなか伝わってこず、支援をしたいと思っている全国の人々をやきもきさせていたものです。
しかし、それぞれの高い技術や能力を持つ企業は違いました。
まずは、私たち和上住電の本業でもある太陽光発電業界から。
太陽電池のトップメーカーであるシャープと、蓄電池メーカーである新神戸電機が震災を機に急遽コラボレーション、そこで生み出されたのが太陽電池と蓄電池をセットにした被災地専用モデルの太陽光発電システムです。
太陽光で発電をして、それをバッテリーに蓄えます。これにより、停電する被災地で電力供給を行っていたのです。
同じことはパナソニック、三洋電機グループも行っており、ソーラーランタンという照明器具を被災地に届けています。
次に、これも現地ではとても不足していた水。
化学繊維メーカーとして水の浄化システムなどに強みを持っている東レは、造水機を素早く被災地に届けました。これは海水や汚れた川の水などをその場で浄化して、飲料水にするという優れものです。
断水が続いている被災地で、これがどれだけ役に立ったかは言うまでもありません。
それでも水の不足は避けられないので、ここで化粧品メーカーの資生堂が活躍しました。
水のいらないシャンプーや消毒剤などを大量に届け、被災地の衛生状態維持に貢献しています。
これもニュースで何度も報じられた、被災地のガソリン不足。
電気は復旧してもガソリンが足りないという状況が長く続いたので、ヤマハ発動機がお得意の電動アシスト自転車を被災地に届け、これも医療活動などの足として大活躍しているそうです。
行方不明になっている方の捜索や瓦礫の撤去などに必要なのが、フォークリフトやパワーショベルなどの重機。コマツやクボタなど、世界的な重機メーカーが続々と支援を表明し、プロのスタッフとともにたくさんの重機が現地入りしています。
私たち和上住電も、もちろんそれをただ見ているわけにはいきません。
義援金はもちろんのこと、太陽光発電をすでに導入されている方への自立運転の情報提供など、まずはできることを始めました。
これからも、できることはどんどんやっていきます。
世界が驚くほどの団結力、素早い復旧力や技術力を示している一連のニュースですが、その最前線で戦っている企業の活躍に拍手を送りたいと思います。