皆さんこんにちは、石橋です。
最近は太陽光発電に関するニュースが本当に多く、全てにコメントしていると追いつかないほどです。
その中でも特に関心の深いものを選んでいますが、何か「こういうテーマについて触れて欲しい」というものがありましたら、石橋までお知らせ下さい。
今回は、和上住電も取り扱っているソーラーフロンティアについてです。
従来でも現在でも、太陽光発電分野で有名なソーラーフロンティアが石油大手の昭和シェルの100%子会社であることは、多分それほど知られていないかも知れません。
それは、太陽光発電すなわち電気という考えやすいイメージと、CO2を排出する石油では正反対の世界だからでしょう。
とは言いましても、ソーラーフロンティアがCIS太陽電池で大手メーカーであることは間違いのないところです。
なお、和上住電が取り扱いを始めた当初は昭和シェルソーラーという社名でした。
このソーラーフロンティアは、つい最近、日本国内におけるメガソーラーの設置実績を記したメガソーラーマップなるものを同社のホームページで公開しています。
この公開されたメガソーラーマップは、当然のことですが、ソーラーフロンティア製のCIS薄膜太陽電池モジュールが使用されているメガソーラーに限定されていますが、このマップには北海道から鹿児島までの合計101.8MW、45ヵ所のメガソーラーが含まれています。
ホームページでの公開ですから、このマップは誰でも閲覧が可能ですが、同社によれば、今後のその他のメガソーラーを随時個のメガソーラーマップに追加していくそうですが、その主な目的は、CIS薄膜太陽電池モジュールの導入を考えている事業者等に活用してもらうためとのことです。
なお、このマップでは、Googleの日本地図にマッピングされたアイコンもしくは、都道府県別のリストを使い、施設名をクリックすると、施設名や住所、発電事業者名や運営者名、EPC事業者名、及び総出力などの情報がその地図上にポップアップで表示されます。
例えば、宮崎県では、リニアモーターカー宮崎実験線の高架上に太陽光パネルを縦配置した合計1MWの宮崎ソーラーウェイなどが閲覧できますが、メガソーラーによっては、同社のプレスリリースへのリンクもあるので、その詳細を知ることができます。
なお、ソーラーフロンティアは、独自の技術で開発した高性能CIS薄膜太陽光パネルを世界規模で生産し、販売しています。
CIS薄膜太陽光パネルは、化合物系では発電量の大きいのが特長ですが、今までに住宅用、産業用を問わず、多くの場所に設置されてきましたが、同社は太陽光発電システムに関わる付加価値の高いエネルギーソリューションの提供も目指しているとのことです。
ちなみに、化合物系太陽電池とは、シリコンを使わない太陽電池ので、銅、インジウム、セレン、ガリウムなどを使うCIS系で、他にもGaAs(ヒ化ガリウム)やCd(カドミウム)を使用するものもありますが、これらの太陽電池が化学物質規制のため、日本では製品化されておらず、主にアメリカやヨーロッパでは集光システムと組み合わせて使われています。
さらに、CIS/CIGS系の研究レベルでは、ソーラーフロンティアが15.7%、ホンダソルテックが19.2%を達成し、さらにシャープが2009年10月に、世界最高となる変換効率35.8%(研究レベル)を達成し、今後は宇宙用としての実用化を目指している太陽電池があります。
あまり名前が有名ではないソーラーフロンティアではありますが、技術力の高さや先進的な取り組みは私たちもよく知るところです。
太陽光発電に深く関わる会社の代表として、今後もソーラーフロンティアの動きから目が離せません。